ファルコン昆虫記(936)<トガリメイガ>
8月
6日
網戸の定規代わりになります網目(8コマ)からもわかりますように翅の全開張(横幅)が12ミリほどの大きさしかなく、一見茶色の枯れ葉のちぎれたものかなと思わせる完全な擬態で、見逃すところでした。
半面特徴ある形態なのですが、同定できずに悶々とした時間を過ごし〈迷宮の蛾〉となるかなと諦めかけていたのですが、メイガ科シマメイガ亜科の<トガリメイガ>の一種ではないかとたどり着きました。
日本には10種が分類されているようです。翅の開張15~20ミリメートル。その名が示すように、前翅の翅頂は鋭くとがり、はねの色は赤褐色あるいは紫褐色です。幼虫や生活史については、ほとんどわかっていませんが、いまのところ害虫は1種もいないようです。
これ以上は昆虫学者の世界になりそうで資料も少なく、一応、大枠ですが同定できたということで記録として残しておきます。