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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#昆虫」の検索結果1186件

ファルコン昆虫記(937)【ベッコウハゴロモ】

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ファルコン昆虫記(937)【ベ...
網戸に止まっていた、開帳約15、6ミリほどの小さな「蛾」に悩まされました。

全体的に淡い緑色の地に幅のある白い帯が2本、翅の両端に黒色の斑紋、これだけの特徴を持ちながら、同定できませんでしたが、そういえば同定できない〈迷宮の蛾〉の第1号として取り上げた昆虫は黒色の目玉模様が印象的でチョウ目(鱗翅目)ではなかったのを思い出しました。

誰が見ても「蛾」の姿だと思えるのですが、なんと「カメムシ」の仲間の半翅目>カメムシ目>ハゴロモ科の【ベッコウハゴロモ】でした。前回の姿とは色が違うので気が付きませんでしたが、全体の色は黄緑褐色から闇褐色まであるようです。前翅にくすんだ緑っぽい粉を吹くものがいるそうです。写真で前翅の乳白色に見える部分は半透明で透けています。この透けた模様と翅先の黒色の斑紋が本種の特徴です。
#カメムシ目 #ブログ #半翅目 #昆虫

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ファルコン昆虫記(936)<トガリメイガ>

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ファルコン昆虫記(936)<ト...
通り過ぎたときに、網戸に枯れ葉の切れ端が付いているのかと思いましたが、昆虫好きとしては「ん!?」という感じで足を止めました。

網戸の定規代わりになります網目(8コマ)からもわかりますように翅の全開張(横幅)が12ミリほどの大きさしかなく、一見茶色の枯れ葉のちぎれたものかなと思わせる完全な擬態で、見逃すところでした。

半面特徴ある形態なのですが、同定できずに悶々とした時間を過ごし〈迷宮の蛾〉となるかなと諦めかけていたのですが、メイガ科シマメイガ亜科の<トガリメイガ>の一種ではないかとたどり着きました。

日本には10種が分類されているようです。翅の開張15~20ミリメートル。その名が示すように、前翅の翅頂は鋭くとがり、はねの色は赤褐色あるいは紫褐色です。幼虫や生活史については、ほとんどわかっていませんが、いまのところ害虫は1種もいないようです。

これ以上は昆虫学者の世界になりそうで資料も少なく、一応、大枠ですが同定できたということで記録として残しておきます。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(934)【ウシアブ】(2)

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ファルコン昆虫記(934)【ウ...
遠目では、体長30ミリほどの双翅目ということでハエ目シギアブ科の「ヤマトシギアブ」かなと近づきましたら、なんと一般的な「イエバエ」の3倍はあろうかと思えるハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)アブ科の【ウシアブ】でした。

容姿は「シロフアブ」や、「ヤマトアブ」に似ていますが、複眼が緑色なので区別できます。

体は紫褐色を帯びる灰黒色~灰褐色です。背中の地色は黒色で、黄色の毛で覆われます。胸背の前半部に3本の褐色の縦線があります。腹は紫褐色で、中央に黄白色の三角の斑模様があります。

日本各地の山地で普通に生息するアブの仲間で、成虫は7~9月に出現し、メスは牛や馬から血を吸います。時に人を刺すこともあります。毒はありませんが、刺されますと結構な痛みを伴います。雑木林の樹液にも集まります。幼虫は肉食で、土中でミミズや小動物を捕食します。
#アブ科 #ハエ目 #ブログ #双翅目 #昆虫

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今年の読書(44)『昆虫学者はやめられない』小松貴(新潮文庫)

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今年の読書(44)『昆虫学者は...
本書は、2018年4月に『昆虫学者はやめられない 裏山の奇人 徘徊の記』に加筆・さい編集され、2022年7月1日に文庫本として発売されています。

ファーブル昆虫記ならぬ「ファルコン昆虫記(933)」を記録している昆虫好きとしては、素通りできない一冊です。

著者は、「アイヅカコオロギ」を研究されていますが、昆虫のみならず、リスやヘビ、カラスの分野まで、幅広く生物に対しての興味が綴られています。

本書は、「研究者でない、一般の人々に身近な生物の魅力を伝えるのが目的」とされていますので、自己の体験記を通しての記述が楽しめました。

また口絵のカラー写真のこんちゅうたちや、文中にも白黒写真が添付されていますので、飽きることなく楽しめる一冊だと思います。
#ブログ #文庫本 #昆虫 #生物 #読書

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ファルコン昆虫記(933)【スカシエダシャク】

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ファルコン昆虫記(933)【ス... ファルコン昆虫記(933)【ス...
ガラス窓に留まっていたチョウ目(鱗翅目)シャクガ科 エダシャク亜科の【スカシエダシャク(透枝尺蛾)】と遭遇しました。

表側の翅模様(上段)が、強すぎる光線の関係でしょうか翅の鱗粉がなく透けて見える模様が淡い黄色になっており、分かりづらいのが残念ですが、ガラス窓という利点を生かし室内側(下段)では、逆光撮影が幸いして白い透かし部分が確認できるとおもいます。

樹木などの葉に紛れ込めば、「枯れ葉」に擬態してわかりづらくなりそうです。止まるときは前翅と後翅の間にすき間を作るようで、バンザイをしているよう形が特徴的です。
 
大きさは、開張45ミリ程度、幼虫の食草はクスノキ科(クスノキ、ヤブニッケイ、シロダモなど)の葉を好み、活動時期は4~9月ごろです。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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『食草園に誘う昆虫と植物の妙』@<村田英克>監督

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『食草園に誘う昆虫と植物の妙』...
大坂・高槻市にある「JT生命誌研究館」の活動を伝えるドキュメンタリー『食草園に誘う昆虫と植物の妙』が、2022年7月23日より公開されます。

同館で行われました企画展示「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」にまつわる日々を、館員の目線からたどっています。「JT生命誌研究館」では、人間も含めた生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探る「生命誌」を中心に、生命科学に関する展示や研究を行っています。

同館の屋上には、チョウの成虫が蜜を吸う花と、幼虫が好んで葉を食べる植物(食草)を育てる「食草園」と呼ばれる小さな庭があります。そこには四季を通じてさまざまな虫たちが訪れ、植物と昆虫の関わり合いのドラマを繰り広げています。

映画では、そんな生きものたちの観察を通して日常とは異なる世界を浮かび上がらせ、身近な小さな疑問を探っていくことで、さまざまな生き方への共感を生み出し、豊かな自然と、その一員としての人間の存在を描きます。

また、ファーブルの『昆虫記』(1878年~1907年・全10巻)の翻訳者<奥本大三郎>氏と<永田和宏館長>、能楽囃子方<大倉源次郎師>(人間国宝)と<中村桂子名誉館長>との対話も収録され、生きものたちの間のかけひきの妙や、人と自然との営みが紡ぎ出す世界、そして日本の自然の豊かさなどが語られています。

2015年9月12日に公開されました『水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ』(監督:藤原道夫)に続く生命誌ドキュメンタリー第2弾です。
#ドキュメンタリー #ブログ #昆虫 #映画 #植物

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ファルコン昆虫記(932)【クマゼミ】の<空蝉>(7)

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ファルコン昆虫記(932)【ク...
例年より早い「梅雨明け」でしたが、ようやくカメムシ目(半翅目)セミ科の【クマゼミ】が元気よく泣き出しています。歳時記的に取り上げてきていますが、昆虫記として<空蝉>を取り上げてきませんでしたが、蝉が泣き出す周辺では、抜け殻としての<空蝉>が目立ってきました。

観察しやすい抜け殻としては、小さい部類の「ニイニイゼミ・ツクツクボウシ・ヒグラシ」の3種類、大きい部類としては「アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ」の3種類だと思います。

写真の抜け殻は【クマゼミ】です。大きい部類で、背中が盛り上がっている感じで見分けられます。また。おなか側の真ん中にでべそのような突起がありますので見間違えることはありません。

また「ミンミンゼミ」と「アブラゼミ」は触覚の第3番目の節の長さが、2番目の節の1.5倍と長いのが、「アブラゼミ」です。これで大型のセミの抜け殻の種類が見分けられると思います。

小さいセミで「ニイニイゼミ」は抜け殻に泥が付いていますので、これまたすぐに見分けられると思います。「ヒグラシ」は背中が盛り上がり殻に艶があります。「ツクツクボウシ」は、背中が平らで、殻に艶がありません。

各セミ共通ですが、お尻の先っぽ部分の突起が一つは「オス」で、突起が縦に2個並んでいるのが「メス」です。

この時期散歩がてらに、身近な<空蝉>の観察はいかがでしょうか。
#カメムシ目 #ブログ #半翅目 #抜け殻 #昆虫

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ファルコン昆虫記(931)【クロモンウスチャヒメシャク】

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ファルコン昆虫記(931)【ク...
シャクガ科ヒメシャク亜科の【クロモンウスチャヒメシャク】は、「コベニスジヒメシャク」「キオビベニヒメシャク」などの仲間です。

幼虫が「シャクトリムシ」として知られるシャクガ科は、日本では約880種が分類されています。

開帳約30ミリほどの小さな「蛾」です。翅は赤味を帯びた茶褐色で、後翅の表側に白点の黒い紋が1対、明瞭な茶色の小斑点が二列あり、腹部は珍しい桃色で同じく茶斑点があるという分かりやすい特徴が見て取れます。

成虫は、6月~7月と11月~1月に見られ、本州では比較的珍しい種とされ、記録は少ないようでファルコン昆虫記に記録できたことは嬉しい限りです。幼虫が何を食べているか、わかっていません。触覚が糸状ですのでメスの個体です。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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60年ぶりに確認「キイロネクイハムシ」

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発見された「キイロネクイハムシ... 発見された「キイロネクイハムシ」(画像:京都大学の曽田貞滋教授提供)
日本では絶滅したとみられていた水生昆虫「キイロネクイハムシ」を滋賀県の琵琶湖で見つけたと、京都大学の<加藤真教授>(生態学)らが発表しています。国内での確認は約60年ぶりとなるそうです。

「キイロネクイハムシ」は一生を水中だけで過ごすのが特徴で体長約4ミリ程度。酸素濃度が高く水質の良い池などに生息します。

<加藤真教授>が別の虫の研究で琵琶湖から水生の植物を持ち帰って調べたところ、「キイロネクイハムシ」の雄1匹を今年2月に発見。その後、琵琶湖の同じ場所から採取した別の植物からも雄と雌計2匹を見つけています。

「キイロネクイハムシ」は世界で初めて神奈川県で見つかり、1885年に新種として発表されていました。
#ハムシ科 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(930)【ヒメウラナミジャノメ】(12)

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ファルコン昆虫記(930)【ヒ...
翅に金環紋を持つチョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の【ヒメウラナミジャノメ】です。

この金環蛇の目紋の数は、後翅裏に5つありますが、まれに6つから8つほど持つ個体もあり、遭遇する機会の楽しみですが、「蝶」の撮影好機は逃しがちになりますので吸い蜜行為状態以外は、すぐに飛び去りますので、蝶の向きなどの構図を気にする余裕はなく、まずは撮影というのが失敗を重ねてきた経験則です。

斜めからの構図ですが、表翅の蛇の目紋はなんとか撮影できていますが、鱗粉が剥がれた感じで痛々しい姿です。

タテハチョウ科の蝶は前脚が退化して短くなっています。そのため見た目には脚が4本で止まっているように見えますが、頭部と前の脚(中脚)の間に小さく折り畳まれた前脚があります。この前脚は歩行や掴まるためには役立ちませんが、先端に生えた感覚毛で味を感じることができ、感覚器官としての働きに特化しています。食事や産卵の直前には餌や幼虫の食草・食樹の表面に前脚を伸ばし触れる動作を行ないます。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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