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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#昆虫」の検索結果1139件

ファルコン昆虫記(942)【ツクツクボウシ】

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ファルコン昆虫記(942)【ツ...
【クマゼミ】の鳴き声も静かになり、【ツクツクボウシ】の鳴き声が目立つようになってきました。【ツクツクボウシ(つくつく法師)】は、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目セミ科に分類されるセミの一種です。晩夏から初秋に発生するセミで、名称の由来だとわかる特徴的な鳴き声を聴かせてくれます。

体長は30mm前後と小さな蝉で、頭部と前胸部は緑色で、後胸部の中央にもW字型の緑の模様がありますが、他の後胸部と腹部は黒色が多く、また、オスの腹側の腹弁は大きく、縦長の三角形をしています。メスは産卵管が非常に長く、産卵管を収納する鞘のような部分がはみ出ています。ということで写真は「メス」になります。外見は「ヒメハルゼミ」や「ヒグラシ」にていますが、頭部の横幅が広く、腹弁が大きいことで区別がつきます。

小さいセミの抜け殻として、「ニイニイゼミ」は抜け殻に泥が付いていますので、これまたすぐに見分けられると思います。「ヒグラシ」は背中が盛り上がり殻に艶があります。「ツクツクボウシ」は、前後に細長く背中が平らで、殻は光沢がない淡褐色をしています。
#カメムシ目 #ブログ #半翅目 #昆虫

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ファルコン昆虫記(941)【キハダカノコガ】(2)

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ファルコン昆虫記(941)【キ...
「蜂」に擬態しているのでしょうか、黄色と黒の模様を持つ鱗翅目(チョウ目)ヒトリガ科カノコガ亜科に属する「蛾」の一種【キハダカノコガ】です。単なる【カノコガ】は黒い胴体に黄色の横じまが2本ですので、腹部の模様が大きく違います。

「カノコガ」の名前の由来は、黒い翅に白斑の模様が鹿の子模様に似ているところからつけられています。年2回発生。初夏から夏にかけて見られ、昼行性で吸蜜などを行っています。本種は腹部が大きいので雌かもしれません。

幼虫は、スイカズラ科の「ハコネウツギ」の花やつぼみ,その他キク科の「シロタエギク」などの植物などを食べるといわれています。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(938)【ナナフシモドキ】(2)

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ファルコン昆虫記(938)【ナ...
昆虫の世界の幼虫や成虫の擬態にはいつも驚かせられます。網戸にへばりついたような枯れ葉の切れ端のような「トガリメイガ」も運よく観察できましたが、今回は残念なことに死んだナナフシ目トビナナフシ科エダナナフシ亜科の【ナナフシモドキ】を見つけました。

まるで木の枝に6本の脚がはえたような体型をしています。茶褐色、灰褐色、緑色と、体色は様々あるようです。「ナナフシ」に似ていますが、「ナナフシ」は触角が長いので、見分けられます。

日当たりの良い雑木林や、林縁の葉上、下草上で見られ、サクラ、ノイバラ、カシ、コナラなど、いろいろな植物の葉を食べます。あまりにも小枝にそっくりなので目にとまりにくいので、生きている姿を観察したかったです。
#ナナフシ目 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(937)【ベッコウハゴロモ】

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ファルコン昆虫記(937)【ベ...
網戸に止まっていた、開帳約15、6ミリほどの小さな「蛾」に悩まされました。

全体的に淡い緑色の地に幅のある白い帯が2本、翅の両端に黒色の斑紋、これだけの特徴を持ちながら、同定できませんでしたが、そういえば同定できない〈迷宮の蛾〉の第1号として取り上げた昆虫は黒色の目玉模様が印象的でチョウ目(鱗翅目)ではなかったのを思い出しました。

誰が見ても「蛾」の姿だと思えるのですが、なんと「カメムシ」の仲間の半翅目>カメムシ目>ハゴロモ科の【ベッコウハゴロモ】でした。前回の姿とは色が違うので気が付きませんでしたが、全体の色は黄緑褐色から闇褐色まであるようです。前翅にくすんだ緑っぽい粉を吹くものがいるそうです。写真で前翅の乳白色に見える部分は半透明で透けています。この透けた模様と翅先の黒色の斑紋が本種の特徴です。
#カメムシ目 #ブログ #半翅目 #昆虫

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ファルコン昆虫記(936)<トガリメイガ>

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ファルコン昆虫記(936)<ト...
通り過ぎたときに、網戸に枯れ葉の切れ端が付いているのかと思いましたが、昆虫好きとしては「ん!?」という感じで足を止めました。

網戸の定規代わりになります網目(8コマ)からもわかりますように翅の全開張(横幅)が12ミリほどの大きさしかなく、一見茶色の枯れ葉のちぎれたものかなと思わせる完全な擬態で、見逃すところでした。

半面特徴ある形態なのですが、同定できずに悶々とした時間を過ごし〈迷宮の蛾〉となるかなと諦めかけていたのですが、メイガ科シマメイガ亜科の<トガリメイガ>の一種ではないかとたどり着きました。

日本には10種が分類されているようです。翅の開張15~20ミリメートル。その名が示すように、前翅の翅頂は鋭くとがり、はねの色は赤褐色あるいは紫褐色です。幼虫や生活史については、ほとんどわかっていませんが、いまのところ害虫は1種もいないようです。

これ以上は昆虫学者の世界になりそうで資料も少なく、一応、大枠ですが同定できたということで記録として残しておきます。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(934)【ウシアブ】

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ファルコン昆虫記(934)【ウ...
遠目では、体長30ミリほどの双翅目ということでハエ目シギアブ科の「ヤマトシギアブ」かなと近づきましたら、なんと一般的な「イエバエ」の3倍はあろうかと思えるハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)アブ科の【ウシアブ】でした。

容姿は「シロフアブ」や、「ヤマトアブ」に似ていますが、複眼が緑色なので区別できます。

体は紫褐色を帯びる灰黒色~灰褐色です。背中の地色は黒色で、黄色の毛で覆われます。胸背の前半部に3本の褐色の縦線があります。腹は紫褐色で、中央に黄白色の三角の斑模様があります。

日本各地の山地で普通に生息するアブの仲間で、成虫は7~9月に出現し、メスは牛や馬から血を吸います。時に人を刺すこともあります。毒はありませんが、刺されますと結構な痛みを伴います。雑木林の樹液にも集まります。幼虫は肉食で、土中でミミズや小動物を捕食します。
#アブ科 #ハエ目 #ブログ #双翅目 #昆虫

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今年の読書(44)『昆虫学者はやめられない』小松貴(新潮文庫)

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今年の読書(44)『昆虫学者は...
本書は、2018年4月に『昆虫学者はやめられない 裏山の奇人 徘徊の記』に加筆・さい編集され、2022年7月1日に文庫本として発売されています。

ファーブル昆虫記ならぬ「ファルコン昆虫記(933)」を記録している昆虫好きとしては、素通りできない一冊です。

著者は、「アイヅカコオロギ」を研究されていますが、昆虫のみならず、リスやヘビ、カラスの分野まで、幅広く生物に対しての興味が綴られています。

本書は、「研究者でない、一般の人々に身近な生物の魅力を伝えるのが目的」とされていますので、自己の体験記を通しての記述が楽しめました。

また口絵のカラー写真のこんちゅうたちや、文中にも白黒写真が添付されていますので、飽きることなく楽しめる一冊だと思います。
#ブログ #文庫本 #昆虫 #生物 #読書

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ファルコン昆虫記(933)【スカシエダシャク】

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ファルコン昆虫記(933)【ス... ファルコン昆虫記(933)【ス...
ガラス窓に留まっていたチョウ目(鱗翅目)シャクガ科 エダシャク亜科の【スカシエダシャク(透枝尺蛾)】と遭遇しました。

表側の翅模様(上段)が、強すぎる光線の関係でしょうか翅の鱗粉がなく透けて見える模様が淡い黄色になっており、分かりづらいのが残念ですが、ガラス窓という利点を生かし室内側(下段)では、逆光撮影が幸いして白い透かし部分が確認できるとおもいます。

樹木などの葉に紛れ込めば、「枯れ葉」に擬態してわかりづらくなりそうです。止まるときは前翅と後翅の間にすき間を作るようで、バンザイをしているよう形が特徴的です。
 
大きさは、開張45ミリ程度、幼虫の食草はクスノキ科(クスノキ、ヤブニッケイ、シロダモなど)の葉を好み、活動時期は4~9月ごろです。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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『食草園に誘う昆虫と植物の妙』@<村田英克>監督

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『食草園に誘う昆虫と植物の妙』...
大坂・高槻市にある「JT生命誌研究館」の活動を伝えるドキュメンタリー『食草園に誘う昆虫と植物の妙』が、2022年7月23日より公開されます。

同館で行われました企画展示「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」にまつわる日々を、館員の目線からたどっています。「JT生命誌研究館」では、人間も含めた生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探る「生命誌」を中心に、生命科学に関する展示や研究を行っています。

同館の屋上には、チョウの成虫が蜜を吸う花と、幼虫が好んで葉を食べる植物(食草)を育てる「食草園」と呼ばれる小さな庭があります。そこには四季を通じてさまざまな虫たちが訪れ、植物と昆虫の関わり合いのドラマを繰り広げています。

映画では、そんな生きものたちの観察を通して日常とは異なる世界を浮かび上がらせ、身近な小さな疑問を探っていくことで、さまざまな生き方への共感を生み出し、豊かな自然と、その一員としての人間の存在を描きます。

また、ファーブルの『昆虫記』(1878年~1907年・全10巻)の翻訳者<奥本大三郎>氏と<永田和宏館長>、能楽囃子方<大倉源次郎師>(人間国宝)と<中村桂子名誉館長>との対話も収録され、生きものたちの間のかけひきの妙や、人と自然との営みが紡ぎ出す世界、そして日本の自然の豊かさなどが語られています。

2015年9月12日に公開されました『水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ』(監督:藤原道夫)に続く生命誌ドキュメンタリー第2弾です。
#ドキュメンタリー #ブログ #昆虫 #映画 #植物

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ファルコン昆虫記(932)【クマゼミ】の<空蝉>(7)

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ファルコン昆虫記(932)【ク...
例年より早い「梅雨明け」でしたが、ようやくカメムシ目(半翅目)セミ科の【クマゼミ】が元気よく泣き出しています。歳時記的に取り上げてきていますが、昆虫記として<空蝉>を取り上げてきませんでしたが、蝉が泣き出す周辺では、抜け殻としての<空蝉>が目立ってきました。

観察しやすい抜け殻としては、小さい部類の「ニイニイゼミ・ツクツクボウシ・ヒグラシ」の3種類、大きい部類としては「アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ」の3種類だと思います。

写真の抜け殻は【クマゼミ】です。大きい部類で、背中が盛り上がっている感じで見分けられます。また。おなか側の真ん中にでべそのような突起がありますので見間違えることはありません。

また「ミンミンゼミ」と「アブラゼミ」は触覚の第3番目の節の長さが、2番目の節の1.5倍と長いのが、「アブラゼミ」です。これで大型のセミの抜け殻の種類が見分けられると思います。

小さいセミで「ニイニイゼミ」は抜け殻に泥が付いていますので、これまたすぐに見分けられると思います。「ヒグラシ」は背中が盛り上がり殻に艶があります。「ツクツクボウシ」は、背中が平らで、殻に艶がありません。

各セミ共通ですが、お尻の先っぽ部分の突起が一つは「オス」で、突起が縦に2個並んでいるのが「メス」です。

この時期散歩がてらに、身近な<空蝉>の観察はいかがでしょうか。
#カメムシ目 #ブログ #半翅目 #抜け殻 #昆虫

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