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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#昆虫」の検索結果1193件

ファルコン昆虫記(1008)<トレンチ行動>

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植物の葉が害されていますと、昆虫の幼虫か成虫の存在があり、注意深く観察してしまいますが、写真の【ウリハムシ】【クロウリハムシ】などのウリハムシ属の昆虫や「トホシテントウ」は、<トレンチ行動>をとります。

<トレンチ行動>は、植物を餌にする植食性昆虫が葉を摂食する際に、葉にかみ傷で切れ目を入れて半円状や円形の切れ込みを作り、しばらくしてからしおれた内部や円形の内側を削り取るように食べる行為です。

摂食前に葉に切れ込みを入れる行動を昆虫の<トレンチ行動>といい、これによって葉に含まれる有害成分や粘性のある摂食防御物質が摂食部分へ流入することを防いで葉を食べやすくしています。切れ込みをトレンチというので、「摂食前に葉に円形のトレンチを作る」などと表現します。

植物が生産している昆虫の摂食防御用の化学物質には、マメ科のシアン配糖体、セリ科のクマリン、アブラナ科のグルコシノレート、ウリ科のククルビタシン、トウワタの強心配糖体などがあります。
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ファルコン昆虫記(1007)@【クロウリハムシ】

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先だっては、(1005)【ウリハムシ】を見つけましたが、今回は同じ甲虫目ハムシ科ウリハムシ属の仲間【クロウリハムシ(黒瓜金花虫)】をかぼちゃ(ウリ科カボチャ属)の葉の上で見つけました。

体長6~7ミリメートルの小さな昆虫です。上翅が黒く、頭部、前胸部、腹部が黄色いで、触角は体長の半分程度の長さを持っています。

成虫は4月下旬から11月中旬まで見られ、成虫で越冬し、越冬成虫は5~6月に産卵します。産卵から蛹化までは1箇月かかり、11月には成虫が集団越冬に入り、年1化性です。

様々の植物の葉を食べますが、特にウリ類の害虫として知られ、中でもヘチマの花をよく食害しますが、【ウリハムシ】ほどには数が多くなく、害虫としての重要性はずっと低いようです。
#ブログ #昆虫 #甲虫目

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ファルコン昆虫記(1006)【ヤマトシジミ】(36)

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ヒラヒラと元気に飛んでいましたチョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ヒメシジミ亜科ヒメシジミ族の【ヤマトシジミ】です。昆虫記の中でも(36)回目と数多く登場しています。開帳3センチほどの小さな蝶ですが、都市部においても、公園や民家に普通に生息していて、人間社会の中に上手く入り込んでいる蝶です。幼虫は路傍などに咲いています野草の「カタバミ」を食草としています。平地では普通に見られますが、山地ではあまり見られません。

北海道には生息しませんが、東北地方から沖縄まで広く分布しています。成虫は年に5~6回程度発生し、4月から11月頃と長い期間成虫が観察できます。

日本には、【オガサワラシジミ】のように絶滅したであろう種などを含めて80種類を超える「シジミチョウ」が分類されていますが、普段の生活の中でよく見る「シジミチョウ」はそれほど多くなく、本州での身近な「シジミチョウ」としては、写真の【ヤマトシジミ】、【ツバメシジミ】、【ルリシジミ】、【ベニシジミ】、【ウラナミシジミ】、【ウラギンシジミ】などがいます。

小さな蝶だけに飛翔状態だけでは見分けられず、おのずと近づいての観察が増えることになり、裏翅の黒点模様に注目となる楽しみがあるだけに、見つければできうる限り撮影に力を注いでいますので、登場回数も多くなります。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(1005)【ウリハムシ】(3)

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「テントウムシ」かなと飛行の様子を見ていましたら、胡瓜の葉にとまりました甲虫目ハムシ科ウリハムシ属の【ウリハムシ】との久しぶりの対面でした。

【ウリハムシ】の成虫は体長5~8ミリ程の黄褐色で、飛行の様子は「テントウムシ」に似ており、パッと見はとてもかわいらしいサイズで、悪いことをしそうにない姿をしていますが、春から夏にかけて、キュウリやメロンなどウリ科植物に出現します。実は幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を食い荒らすので害虫となっています。

幼虫は約3~5週間かけて3齢を経たのち、土中で繭を作って蛹になり、1~2週間後に羽化します。新成虫が発生するのは7~8月で、葉や果実への成虫による被害は、越冬を終えた成虫が活動を始める5月頃と8月頃が最盛期です。

なお、本州のほとんどの地域では、【ウリハムシ】の発生は年に1回で、9月下旬には成虫が越冬場所に移動します。ただし、温暖な地域では9~10月に2世代目の成虫が発生することもあるようです。
#ブログ #昆虫 #甲虫目

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ファルコン昆虫記(1004)@【ツマグロヒョウモン】の幼虫

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6月末、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族ツマグロヒョウモン属の【ツマグロヒョウモン】のメスの産卵らしき行為と遭遇しました。

その後気になり、幼虫の食草となるであろう「パンジー」を注意深く観察、茎の間にいましたいました独特の形態を持つ【ツマグロヒョウモン】の幼虫です。

葉の影となり、色彩の鮮やかさが半減していますが、それなりのインパクトを持つ幼虫の形態で、棘があり赤と黒の危険な色をしていますが、いかにも毒々しいトゲトゲは鳥たちなどの天敵から身を守るための擬態で刺されることはありません。ちなみに、トゲは各節ごと6本ずつ本ずつ生えています。

もう終齢幼虫のようですので、無事に「蛹」になってくれることを期待しています。
#チョウ目 #ブログ #幼虫 #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(1004)【オオシオカラトンボ】(5)

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竿の先ではありませんが、棒の先に留まっていますトンボ目トンボ科シオカラ属の【オオシオカラトンボ】のオスです。

側面からの撮影になりましたが、時間との勝負ですし、背面に回りますと逃げてしまいますので、昆虫との撮影は見つけた瞬間が一期一会の機会です。

【オオシオカラトンボ】は、体長6センチ程度で「シオカラトンボ」を立派にしたような姿をしています。「シオカラトンボ」は、腰から下が急に細くなっていますが、本種は尾の先までほぼ同じ太さです。オスは濃いめの水色で、メスはくすんだ黄色の体色をしています。

よく似た【オオシオカラトンボ】と「シオカラトンボ」ですが、よくわかる違いは、「シオカラトンボ」の複眼はグリーンカラーなのですが、【オオシオカラトンボ】は黒っぽい複眼をしています。
#トンボ目 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(1002)【キバラエダシャク】

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なんとも悩ましいチョウ目(鱗翅目)の「ガ」と遭遇しました。経験値からシャクガ科エダシャク亜科の【キバラエダシャク(黄腹枝尺蠖)】と同定しています。

開帳30ミリほどの大きさです。写真の模様通りの「ガ」を資料では確認できませんでしたが、全体的に黄褐色で、外横線以下はやや暗色。前翅と後翅の中央付近に半透明の斑紋が並んでいますが、数は個体差があり、まったく無い個体もあるということで、色彩に関しては個体差が大きいということで【キバラエダシャク】と同定してみました。

お手上げで、同定できない〈迷宮の蛾〉も20種を超えていますが、チョウ目として日本には約5000種分類され、「蝶」は約250種で残りが「蛾」の世界だけに、難しい同定作業になりますが、楽しみも多い世界です。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(1001)【ツマグロヒョウモン】(8)

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プランターの「パンジー」に潜り込むようにしていたチョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に分類される【ツマグロヒョウモン】のメスを見つけました。

おそらく幼虫の食草である「パンジー」ということで産卵行為だと思いますが、産卵を終えた後なのか、休憩なのかはわかりませんが、「メス」の特徴である白い線のある表翅の模様がわかる瞬間をとらえることができました。

「パンジー」にとっては迷惑なことですが、今後独特な姿の「幼虫」が確認できるのか、楽しみです。
#チョウ目 #ブログ #昆虫 #鱗翅目

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ファルコン昆虫記(1000)【ヤマトイシノミ】

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2008年6月21日にファルコン昆虫記として(1)「クロアゲハ」の幼虫ではじまり、これまたちょうど15年目にようやく(1000)番に達しましたが、珍しい昆虫「ヤマトイシノミ」で飾ることができました。

【ヤマトイシノミ(大和石蚤)】は、イシノミ目(古顎目)イシノミ科に属する体長12~15ミリの昆虫の一種です。イシノミ目には世界に2科約450種が生息しています。

この仲間はデボン紀の化石が見つかるほど太古から生息している無翅昆虫で、「翅」がなく、長い触角と、中央が特に長い3本の尾をもったエビのような姿で、体の色や模様が保護色となっています。幼虫と成虫の姿がほとんどかわらず、成虫になっても脱皮をする習性があり、脱皮時に失われた脚や触角が再生するという昆虫としては珍しい能力を持っています。更に寿命も成虫になってからも2~3年と長く、高温低温にも極めて強い実に興味深い昆虫です。水分は口から取らず、夜露などを腹部から摂取しています。

長い触覚と3本の尾があり、体は鱗粉に覆われています。発達した複眼があります。しめった林の岩や樹皮などに住み、緑藻や落ち葉などを食べています。驚くと腹部を叩いてジャンプします。この跳ねる行動と岩場に見られることからイシノミと名付けられてようです。
#イシノミ目 #ブログ #古顎目 #昆虫

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神戸ご当地(1485)新種のハチ【コウベアメバチ】

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新種のハチ【コウベアメバチ】(... 新種のハチ【コウベアメバチ】(画像:神戸大学)
神戸大学のチーム(前藤薫名誉教授)は20日までに、六甲台キャンパス(神戸市灘区)で新種のハチを発見して、【コウベアメバチ】と命名しています。

チームによりますと、他の生物に寄生する「寄生性ハチ類」の一種で、2015年4月に、夜行性の昆虫を調査していた当時の学生が、六甲台第2キャンパス(神戸市灘区)の外灯の周辺で採集しました。ガの幼虫などに卵を産み付ける夜行性の寄生バチ「アメバチ」の仲間とみられていましが、知られている種とは色や羽の模様が異なっていました。DNA分析で世界中のハチと比較するなどした結果、新種と判明し、発見地にちなんで命名されています。

「アメバチ」の仲間はあめ色が多いにですが、【コウベアメバチ】は黄色と黒色で体長は1・5センチほど。<前藤名誉教授>らは国内各地でアメバチの調査を行っており、和歌山県紀の川市でも【コウベアメバチ】を確認しています。DNA配列の解析などで新種と判明、2023年5月27日付で国際専門誌『Zoological Studies』に掲載されています。

夜行性の昆虫の観察は難しく、似た種類のハチの進化解明につながるといいます。
#ハチ目 #ブログ #新種 #昆虫

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