保護色的な色合いの枝の間にいました、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目(同翅亜目)セミ科に分類されるセミの一種【アブラゼミ(油蟬・鳴蜩)】は、褐色の不透明な翅をもつ大型のセミです。
体長は60ミリ程度 で、「クマゼミ」より少し小さく「ミンミンゼミ」と同程度です。頭部は胸部より幅が狭く、上から見ると頭部は丸っこい。体は黒褐色から紺色で、前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並んでいます。セミの多くは透明の翅をもちますが、【アブラゼミ】の翅は前後とも不透明の褐色をしていて、世界でも珍しい翅全体が不透明のセミです。
鳴き声は「ジー…」と鳴き始めたあと「ジジジジジ…」とも「ジリジリジリ…」とも聞こえる大声が15~20秒ほど続き「ジジジジジー…」と尻すぼみで鳴き終わります。単調で、抑揚のある「ニイニイゼミ」と識別出来ます。「ジジジジジ…」というのが「油で揚げるような」という形容を使われることが多く、【アブラゼミ】という和名はこれに由来しています。
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