ファルコン昆虫記(1019)【アミメクサカゲロウ】
8月
10日
「クサカゲロウ」の名は、その草色の体色や、臭いためである(「くさ(い)」カゲロウ)とする説がありますが、成虫がくさい匂いを出すのは、日本ではクサカゲロウ属やプレシオクサカゲロウ属、キントキクサカゲロウ属などの一部の種であり、多くの種は悪臭を出しません。
クサカゲロウ科は世界に87属1300種ほどが分類されています。大きく3亜科に分けられ、その中でも一般的なグループであるクサカゲロウ亜科はさらに4族に分けられています。このうち日本に分布するのは2亜科(クサカゲロウ亜科では4族のうち3族45種と種とされています。
【アミメクサカゲロウ】の体長は30ミリほどで、触角は糸状で体は前後に細長い。翅は水滴型で、翅脈が細かい網目状に走っており、斑紋はなく透明です。前翅より後翅のほうが小さく、主に夜行性で、成虫は、花粉や花蜜、半翅目昆虫の排出する甘露などを食べています。
このクサカゲロウ科の卵は、俗に「憂曇華」または「優曇華」(いずれも『うどんげ』と読む)の花と呼ばれているようです。
投稿日 2023-08-10 09:34
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2023-08-10 16:27
ワオ!と言っているユーザー