以前に同定できない昆虫(63)として、ハエ目(双翅目)だと思っていましたが、今回は一番目の脚の太さと翅形状からカメムシ目(半翅目)ではとひらめくものがあり、カメムシ目ヒョウタンナガカメムシ科の昆虫の1つである【オオモンシロナガカメムシ(大紋白長亀虫)】にたどり着くことができました。この類で体長12ミリ程は大柄な方で、森林の地上に生息し、黒褐色の細長い体に前翅に大きな白い斑紋が1対あります。 出現時期は3~11月とほぼ通年にわたってみられます。森林の地表で見られ、行動は活発で、植物の実の落下したものや地下茎などから汁を吸います。腐った果実や落下種子を専門に食べる、との指摘もあるようで、昆虫の死骸や糞なども食べることがあるとか。 もっぱら地表を徘徊するもので、他のナガカメムシ類のように植物の上に登ることはほとんどないそうです。