網戸に止まっていましたハエ目(双翅目)・糸角亜目・ガガンボ科の【キリウジガガンボ(切蛆蚊姥)】です。網戸が邪魔ですが、体長が15ミリ(10コマ)と網目の数を数えますとわかる定規代わりになりますので便利な面もあります。
体長は14ミリ~18ミリ、翅長は2ミリ~22ミリになります。翅の前縁は、褐色をしています。胸部は灰褐色で、中胸背面は不明瞭に黒褐色の縦条があります。胸部は黄色ですが、背板の側方には黒褐色の広い縦線があります。触覚の基部3節は黄褐色で、4節以降は暗色になります。平均棍は淡褐色です。
幼虫はイネの根を食害するので、「キリウジ(切蛆)」と呼ばれ、イネの大害虫としても知られている種類です。
昆虫記の中でも特に登場回数が多いチョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科 シジミチョウ科ヒメシジミ亜科の【ヤマトシジミ】ですが、野草の「カタバミ」を食草としていますので、都会でも見かける機会が多いと思います。
野草として黄色の小さな花をつけます「オニタビラコ」にさかさまに止まり吸い蜜のお食事のようでした。風が強い中しっかりとしがみついていましたので、撮影機会がいただけたようです。
今回も残念ながら、絶滅危惧種の【シルビアシジミ】ではありませんでした。
翅に紋の数を多く持つ甲虫目テントウムシ科の「テントウムシ」は、白い紋(4・4・4・2=14個)だということで一目見てわかる【ムーアシロホシテントウ】か、黒い紋の【ニジュウヤボシテントウ】しかいません。あとは皆さんよくご存じの【ナナホシテントウ】になります。
翅の色や紋の数はそれぞれ違いがある「テントウムシ」ですが、<二紋型・四紋型・紅型・斑型> の範疇に収まる 【ナミテントウ】 という名称に一括されて呼ばれています。
この【ニジュウヤボシテントウ】は「テントウムシ」の仲間ですが、「アブラムシ」・「ハダニ」などを食べずに草食性で、ナス科の農作物の害虫として知られています。ご近所では餌となるナス科(ナスやトマト・トウガラシ・ピーマン)を見かけませんので、無事にどこかの家庭菜園で餌の葉にありつけることができるのか心配でした。
昨日は真夏日手前の「29.0℃」の神戸でした。熱気の関係でチョウの飛翔もフラフラとなるのかなと思えたアゲハチョウ上科シロチョウ科モンシロチョウ属の【モンシロチョウ】ですが、きれいな姿とはかけ離れ翅に損傷のある個体でした。
鳥の捕食からうまく逃れたのか、想像も及ばぬ修羅場を潜り抜けてきたのか、痛々しい姿でした。
翅の傷を癒すように、翅を半分拡げて休憩していました。
ゼラニュームの葉の裏に留まっている「ガ」を見つけました。裏側だけに撮影に苦労しましたが、嬉しいことに撮影中に飛び立つことなく、何とか画面に収めることができました。
翅の特徴ある横筋模様からチョウ目(鱗翅目)>シャクガ科>ヒメシャク亜科の【コベニスジヒメシャク】だと同定しました。
平地~山地の里山などに生息しています。近似種には「ベニスジヒメシャク」や「フトベニスジヒメシャク」・「ウスベニスジヒメシャク」など似た横筋の入る種がいます。
本種は前翅中央の太く明瞭な線(斜線)は細く、前・後翅の外縁の毛は淡い紅色となります。
他の近似種と違い本種では斜線には、外側に紅色の縁取りがありません。
シリアゲムシ目シリアゲムシ科の昆虫は、【ホソマダラシリアゲ】と何回か遭遇していますが、今回は、翅の黒い模様が特徴的な【ヤマトシリアゲ】を捉えることができました。
【ヤマトシリアゲ】は、2億5000万年前のベルム期から生息していたシリアゲムシ目に属する、非常に起源の古い昆虫で、長い歴史を持つ昆虫という種の最初期から存在していたとされており、その証拠となる化石なども発見されています。
【ヤマトシリアゲ】の体の特徴は名前の通り、大きく反りあがった腹部でこの特徴から、シリアゲムシは英語で「スコーピオンフライ」と呼ばれていますが、この腹部が反りあがるという特徴を持っているのはオスだけです。
また、春の終わり頃から初夏にかけて現れるものは写真のように黒い体をしていますが、秋の始め頃にでるものは飴色になっており、一見すると違う種類のようにも見えます。
【ヤマトシリアゲ】は飛ぶ力の弱い昆虫ですが、成虫は雑食性でケムシなどの昆虫を捕食したり、死んだ虫や木苺など様々なものを餌とするなど幅広いモノを餌とできる事で、数億年という気が遠くなるような時間を生き抜いてきた要因なのかもしれません。
極端に長い脚の特徴でハエ目(双翅目)・糸角亜目・ガガンボ科の「ガガンボ」の仲間だとすぐにわかります。
「ガガンボ」は世界中に分布する昆虫であり、その種類数は15000種類以上とも言われています。 日本に生息する種類だけでも700種類以上と言われており、昆虫記として同定できているのは、(270) 【キイロホソガガンボ】 ・(840)【マダラガガンボ】・(907)【キリウジガガンボ】 の3種だけです。
同定できない「ガガンボ」も記録として多々登場していますが、本種は外観の特徴と翅の黒色模様で【キゴシガガンボ(黄腰大蚊】と同定しました。
ヒラヒラと舞うように飛ぶチョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類される【モンシロチョウ】は、撮影に根気がいる蝶だと思います。止まるか止まらないかの見極めも(19)回目の登場ともなりますと、なんとなく飛び方でわかるようになりました。
今回は、わりと決まった周辺を徘徊していましたので、好機を狙って少しの間の我慢比べで、画面に収めることができました。
翅を閉じていますので、表側の黒い文様は見えていませんが、光線の加減で翅にうっすらと文様が浮き出ています。
プランターの花の周りを飛んでいました最初は「セグロカブラバチ」かなと思えた黒い昆虫、15ミリ程度と長い体長でしたので、我慢強く留まるのを待っていました。
プランターの縁に留まったところを何とか1枚撮影できました。初めてご対面する「ハチ」でしたが、同定のために複数枚取りたかったのですが、飛び去ってしまいました。
全長15ミリほど。細い体系からハチ目(膜翅目)クキバチ科だと判断。この科の「ハチ」は後胸の膜状部を欠く特異な形態をもつので、本科だけでクキバチ上科を形成しています。世界で約100種が知られ、日本には6属11種が分類されていますが、【クロバクキバチ】だと同定しました。
昆虫の記録写真としては、図鑑との対比もしやすくなりますので、どうしてもほぼ真上からの撮影が多くなります。
少し撮影の角度を変えてみますと、【マガリケムシヒキアブ】のように顔つきがよくわかります。
観てすぐ翅の特徴から シリアゲムシ目(長翅目) シリアゲムシ科【ホソマダラシリアゲ】だとわかり、図鑑との対比が不要でしたので、少し上から撮影してみました。
昆虫などの小動物の死がいや腐った植物を食べる口先が、確認できました。
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