23日から気温が急激に下がり、ここ二三日は12月中旬の寒さになっていますが、元気なカマキリ目カマキリ科の【オオカマキリ】が、網戸で日向ぼっこをしていました。
「カマキリ」は、オスで脱皮7回で成虫、メスで8回で成虫になります。最後の脱皮でようやく羽が現れますが、最後の脱皮は「羽化」といいます。「ふ化」してから、幼虫を経て成虫になるまで84~88日態度かかるようです。
梅雨明け頃には、成虫になり、夏を過ごし初秋(9月)に産卵します。産卵は10月までずれ込むこともあります。産卵後の10月~11月 から初冬まで余生を過ごすことになりますが、この時期エサとなる小昆虫も少ないと思います。
といっても「カマキリ」は成虫の状態で越冬しない昆虫なので、生き延びるのは12月ぐらいまでが限界だと思いますが、この「カマキリ」君(触角が長いのでオス)は、寒さに驚きながらも余生を過ごしているようです。再会はないだろうなぁ。
幼虫はバラ科・クワ科・ブナ科・ヤナギ科・マメ科などの葉を食草としていますが、「モッコウバラ」の葉にいました彩色豊かな【ヒメシロモンドクガ(姫白紋毒蛾)】の終齢幼虫です。
【ヒメシロモンドクガ】は、チョウ目ドクガ科に属するガの一種で、北海道、本州、四国、九州と、シベリア、朝鮮半島、台湾に生息しています。ドクガ科ですが、卵、幼虫、繭、成虫ともに毒針毛をもっていません。
全長約40mm。体色は淡褐色~黒褐色で、背面に黒色の広い帯状筋があり、それを挟むように1対の橙色の筋が伸びています。黒色の帯状筋には白~黒褐色のブラシ状の毛束が4つあります。3齢を越えたころ、頭部の左右からやや長い黒い毛束を前方に突き出します。4齢になると腹部側面に1対の黒い毛束ができます。終齢になると、尾部にも灰色~黒褐色の毛束がみられるようになります。
朝夕は気温も低いのですが、神戸ではまだ昼間は30度近くの気温のある昨今です。
日向ぼっこをするようにカマキリ目カマキリ科の【オオカマキリ】が網戸に止まっていました。
【オオカマキリ】とはその名の通り大きなカマキリです。 体長は10センチ近くあり、南に住んでいる個体ほど体が大きい傾向にあるようです。 日本には、この【オオカマキリ】、「チョウセンカマキリ」、「ハラビロカマキリ」、「コカマキリ」、「ウスバカマキリ」、「ヒナカマキリ」、「ヒメカマキリ」の7種が生息していますが、【オオカマキリ】は、カマキリの中では最も大きく戦闘力も高い種です。
【オオカマキリ】には緑色の個体と茶褐色の個体がおり、脱皮のタイミングで周囲の環境に合わせて保護色に変わると言われています。
気温が下がり、多くの昆虫の活動時期も終わりに近づいていると思いますが、体長6ミリほどの昆虫と遭遇しましたが、同定できませんでした。
ハエ目(双翅目)の昆虫は、触覚の形態に基づいて長角亜目と短角亜目に大きく分類されます。本種は長い触角をもっていますので長角亜目まで分類でき、形態の特徴はキアブ科を思わせるのですが、こちらは触覚が短い短角亜目になります。
長角亜目として日本では30科・数千種があるようですので、手持ちの資料ではたどり着くことができず、今後のために記録としておきます。
【追記:2022年10月14日】・・・カメムシ目(半翅目)の【オオモンシロナガカメムシ】
目立つ体色をしていますので、壁に留まっている カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目(同翅亜目)オオヨコバイ科に分類される【ツマグロオオヨコバイ(褄黒大横這)】がすぐに目につきました。
体長は約15mm程度。背面は全体に黄緑色をしています。頭部は前胸より幅狭く、背面に大きな黒い楕円形の斑紋がある。前胸背には円形の黒斑が3個、正三角形に配置されています。小楯板にもその中央に丸い黒斑があります。前翅は全体に橙黄色で、先端には青黒い色の幅広い帯があります。
【ツマグロオオヨコバイ】の成虫が見られるのは大体、9月から12月までと3月から5月までで、寿命は約9ヶ月間と見た目よりも長寿の昆虫です。しかし、長寿な反面、植物の汁から栄養を摂取している為、成長が遅いという欠点があり、幼虫が成虫になるまで約3ヶ月間かかると言われています。
成虫で越冬し、4月下旬頃より植物の若葉などに生息し、交尾したメスは5月半ばに植物組織内に数粒ずつ扇状に並べて産卵します。1匹のメスの産卵数は50個程度で卵は白く長楕円形、長さは2mm程です。孵化までの期間は2~3週間で、春から初夏にかけて幼虫が出現し、8月には林縁の草の上などで5齢虫の終齢幼虫となります。
網戸に「カメムシ」が止まっていました。緑色の体色と脚を見て、カメムシ目(半翅目)カメムシ亜目の【ツヤアオカメムシ】だと同定したのですが、「いや、待てよ!?」同じ緑色としてよく似た【チャバネアオカメムシ】かも知れないと思い直し、タイトルは「カメムシ」としました。
昆虫好きとして、表側の姿かたちを見ての種類の判断はできますが、腹側の様子までは注意が届いていないのに気が付きました。同じ半翅目の「蝉」などは手で持ってじっくりと観察できますが、小さい「カメムシ」はにおい等のこともあり、手に持っての観察が足りなかったようです。
お隣さんが、プランターで<オクラ>や<絹さや>などを栽培されていますので、被害がなければいいのですが。
朝夕少し涼しくなってきました。元気に飛んでいた蝶たちも姿を見る機会がなくなり、小さな昆虫たちの活動も少なくなるこの時期ですが、一獲千金を狙うカマキリ目カマキリ科【オオカマキリ】を見つけました。
【オオカマキリ】とはその名の通り大きなカマキリです。 体長は10センチ近くあり、南に住んでいる個体ほど体が大きい傾向にあるようです。 日本には、「チョウセンカマキリ」、「ハラビロカマキリ」、「コカマキリ」 など生息しているカマキリの中では最も大きく戦闘力も高い種です。
【オオカマキリ】には緑色の個体と茶色の個体がおり、脱皮のタイミングで周囲の環境に合わせて保護色に変わると言われています。
獰猛な肉食昆虫であり、生きた昆虫を前足の鎌で捉えて食べてしまいます。 鎌には鋭いトゲが沢山生えており、これに捕まると簡単に抜け出すことはできません。
昨日は同じバッタ目(直翅目)キリギリス科の「ヤブキリ(藪螽斯)」と久しぶりに遭遇しましたが、今回は【セスジツユムシ】です。
体長(頭部より羽先まで)31-40ミリ前後。全身鮮やかな緑または淡褐色から褐色。「ツユムシ」よりも幾分頑丈な体つきで、脚はやや太く、短い。特にメスで顕著。前羽は長く、「ツユムシ」よりも厚みがあり、後ろ羽の飛びだし方は弱く、体型・色彩が若干異なり、一見では別種のような容姿です。
オスは頭部、前胸に褐色に縁取りのある橙色の筋、羽には褐色の筋、メスでは頭頂から羽の先まで乳白色の筋が入ります。普通メスの方が羽は短いのですが、稀に長翅型が現れこの場合のみオスの体長を超えます。複眼は黄色く、上4分の1ほどに黒い筋が横切るようにあり、そこから上の部分はやや濃い色をしています。産卵管は非常に短く腹部の半分ほどで、小鎌の刃のような形をしています。
一時期に比べますと熱帯夜もなくなり、少しは涼しくなり、夜は「キリギリス」や「コオロギ」たちが合唱する時期になりましたが、バッタ目(直翅目)キリギリス科【ヤブキリ(藪螽斯)】のメスと遭遇しました。
主に樹上で生活しますが、藪や草原でも見られます。植物が茂った場所であればどこでも見かけると言っても過言ではないほど生息しているようです。
若齢幼虫は「キリギリス」や「ヒメギス」などと混生し、主に花粉や花弁を食べています。しかし成長とともに樹上や藪など草丈の高い方へ移り住むようになります。脱皮回数は通常6回。回数を重ねるごとに肉食性が強くなっていきます。食性はきわめて幅広く、様々な昆虫・小動物から種々の葉・果実、蕾や新芽などを食べる。メスや終齢幼虫は特に貪欲で、自分と同じかあるいはそれ以上の体長のセミなどの相手にも飛びかかって食べてしまうことがあります。
キリギリスの幼虫は背面に二本の線がありますが、本種の幼虫は背面中央及び複眼の後ろから濃い褐色の線が延びて前胸まで続いています。複眼の後ろの線は成長とともに薄れていき、亜終齢幼虫で消えてしまいます。メスの産卵管は長めで、腹部と胸部を足したぐらいの長さがあります。「キリギリス」の下向きと異なりまっすぐに伸びています。
体は比較的短くて太く頭部は大きいのが特徴で、ずんぐりむっくりとした体長15ミリほどのハチ目(膜翅目)ハキリバチ科ヤドリハキリバチ属の【ハラアカヤドリハキリバチ】は、「オオハキリバチ」という別の種類の蜂の巣に卵を産み付けるというかなり珍しい習性を持ったハチで幼虫は「オオハキリバチ」の幼虫の餌を食べて成長していきます。
ハキリバチは、メスが植物の葉片を切り取って巣をつくる種類を指し、その特性を持つ種類は大部分がハキリバチ属に分類され、日本には25種類が分布していると言われています。
メスの大顎は葉を切断するのに適した構造になっていて、これで葉を円形もしくは卵形に切り取り、枯木の穴、壁の隙間などにびん状の小室を数個重ねて巣を作り、その中に幼虫のエサとなる花粉や蜜を蓄えてその上に卵を一つ産み付け、最後に葉で蓋をします。
体の特長としては頭と胸、腹部の第一腹節までは黒色になっていますが、第二腹節以降の下の部分が赤褐色をしている事が名前の「ハラアカ(腹赤)」の部分の由来となっています。
「オオハキリバチ」の巣に卵をうみつける際には既にある「オオハキリバチ」の卵をかみつぶしてから巣を修復して巣の中に卵を産みます。また、巣の中に幼虫がいる場合は巣の外に捨てるようです。
このようにして餌を横取りする蜂を「労働寄生蜂」と呼んでいます。
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