あちらこちらで「ツワブキ」が咲き出しているようで、黄色い花を見かける機会が多くなりました。
なぜかいつも「ツワブキ」を撮影しようとしますと、好きな昆虫たちと遭遇、今回はハチ目(膜翅目)ミツバチ科ミツバチ属の【セイヨウミツバチ】と出会い、咲き乱れている花の撮影は忘れてしまい、【セイヨウミツバチ】の姿を追っかけてしまいました。昆虫を写せば、それとなく花姿も記録できると考えてしまうようです。
「ツワブキ」では、今回(873)の【セイヨウミツバチ】をはじめ過去には、(226)【ナナホシテントウ】、(400)【キタキチョウ】、(439)【ヤマトシリアゲ】、(722)【クサギカメムシ】 などと遭遇しています。花は飛び去り逃げませんが、昆虫は一期一会ですので撮影を優先してしまい、小さな昆虫が映し撮れれば満足な気分になり、花のことは忘れてしまいます。
花の種類も少なくなるこの時期、後脚の花粉かごの花粉団子もやや少なめのようですので、まだまだひと働きせねばならないお嬢さんでした。
< 「オオスズメバチ」 画像:ファルコン昆虫記(569) >
米ワシントン州農務省(WSDA)の研究者は22日、同州ブレーンの土地で、「殺人スズメバチ」の異名で知られる 「オオスズメバチ」 の巣を発見しています。「オオスズメバチ」は、日本全国および、インドから東南アジア、東アジアにかけて広く分布していますが、米国で「オオスズメバチ」の巣が発見されたのは初とみられています。
(WSDA)の研究チームはまず、新しいわなを使って「オオスズメバチ」を捕獲し、それぞれの個体に無線追跡装置を装着しました。これを手がかりに調査を進めたところ、私有地に立つ木の空洞の中に巣があるのを発見。(WSDA)のメンバーは、数十匹の「オオスズメバチ」が木に出入りするのを目撃しています。
「オオスズメバチ」は米国では侵略的外来種に当たり、昨年12月にワシントン州で初めて発見されています。世界最大のスズメバチとされ、ミツバチなどの昆虫を餌にする。少数の「オオスズメバチ」の群れであっても、数時間のうちにミツバチの巣を全滅させる能力を持ちます。
通常は地中に巣をつくりますが、枯れた木の中に生息している場合もあるようです。(WSDA)は現地時間24日に木を取り除く予定としています。
「アイアンクラッド・ビートル」(画像:米カリフォルニア大学)
足で踏まれても、車にひかれてもつぶれずに生きている頑丈な甲虫の外骨格の謎を東京農工大や米カリフォルニア大学などの日米研究チームが解明し、23日までに英科学誌『ネイチャー』に発表しています。この北米西海岸に生息する甲虫の一種は飛ぶ能力を失っており、英語で「アイアンクラッド・ビートル(鉄の装甲の甲虫)」と呼ばれています。研究成果は航空機や自動車を強く、軽く造る技術に応用できる可能性があるといいます。
カブトムシやコガネムシは外側に硬い羽、内側に軟らかい羽がありますが、体長約3センチの「アイアンクラッド・ビートル」は内側の羽がありません。外側の左右2枚はがっちり接合して開かず、一体化した外骨格となっています。
カブトムシなどの外側の羽の接合部は、一方が凹形、他方は凸形をしており、飛ばない時ははめ込んで閉じています。「アイアンクラッド・ビートル」はこの凹凸のはめ込みが二つあり、踏まれても開かないことが分かっています。背中側と腹側の外骨格を接合する部分も外れにくい形状です。
外骨格は多糖類のキチンとたんぱく質が主成分ですが、「アイアンクラッド・ビートル」は日本のカブトムシに比べ、たんぱく質の割合が1割多く、種類も違うことが判明。外骨格の断面を高性能な顕微鏡で観察すると、この物質から成る薄い層が多数積み重なった構造をしていました。実験では体重の約3万9000倍に相当する荷重に耐えることができています。
「アイアンクラッド・ビートル」は樹皮に隠れ、キノコ類などを食べており、鳥にくちばしでつつかれたり、トカゲなどにかまれたりしても身を守れるよう進化したと考えられています。
10月に入り、気温も下がり始めていますが、夏の終わりから秋にかけて個体数が増えるチョウ目セセリチョウ科 チャバネセセリ属 の茶色いセセリチョウの【チャバネセセリ(茶羽挵)】が、「ハイビスカス」の蕾で休憩中でした。
セセリチョウ科イチモンジセセリ属 の 「イチモンジセセリ(一文字挵)」 に似ていますが、後ばねの白紋は小さくて目立たず、また「イチモンジセセリ」のように白紋は一直線状に並んではいません。
草地や公園・田畑など開けた場所で見られ、 花で吸蜜する姿 をよく見かけます。 幼虫は、チガヤ、ススキなどイネ科やカヤツリグサ科の植物を食草としています。
「オガサワラシジミ」(画像:東京動物園協会提供)
環境省は27日、国の天然記念物で絶滅危惧種に指定しているチョウ「オガサワラシジミ」について、人工繁殖していた幼虫と成虫がすべて死んだと発表しています。環境省は、近親交配によって有害な遺伝子が蓄積され、オスの精子の量が極端に減ったことが原因の一つではないかとしています。
生息地の小笠原諸島(東京都)でも2018年以来、野生の個体が確認されていないため、同省は絶滅の可能性が高まったとしています。
「オガサワラシジミ」は、小笠原諸島に固有の全長十数ミリのチョウで青い羽が特徴。外来種のトカゲ「グリーンアノール」に食べられるなどして個体数が激減しており、2000年(平成12年)には環境省が絶滅危惧種に指定しました。
種の存続に向けて、2005年から東京都の多摩動物公園で繁殖の取り組みを続けていましたが、「種の保存にとって非常に危機的な状況」という残念な報告になってしまいました。仮に絶滅すれば、日本固有のチョウとしては初めてになります。
パソコンのモニター画面に止まった、全長2ミリにも満たない「クロバネキノコバエ」を逆光になりますが、なんとか撮影することが出来ました。
「クロバネキノコバエ」は、双翅目(ハエ目)クロバネキノコバエ科に属する昆虫の総称で、世界で約2400種が記録されていますが、未記載種を含めると5000~10000種になると考えられています。「クロキノコバエ」ともいいます。 全長1~6ミリ程度の本当に小さな「蠅」です。
「クロバネキノコバエ」の多くの種は植物や菌類を餌とするため、農作物などに被害を及ぼす害虫として扱われ、人体に直接の危害を与える昆虫ではありませんが、時に大量発生して不快にさせる衛生害虫です。
今回新たな発見があり、蛇足ですが「昆虫」の体は頭部・胸部・腹部の3つの部分に分かれ、さらに胸部は前・中・後の3つに分かれていて、 脚はそれぞれに1対ずつ、計6本ついているというのが、一応「昆虫」の定義となっています。この「クロバネキノコバエ」は、「中肢」が揃えて後方に伸びて横向きで踏ん張っていない姿勢を取っているのに驚きました。
表紙(左)「ハナカマキリ」の幼虫 裏表紙(右)「チリクワガタ」
「ジャポニカ学習帳」(ショウワノート株式会社)は、子供向け学習ノートの代名詞的存在で1970年発売以来、ロングセラー商品で、世界各国の植物を使った表紙写真が特徴です。今年発売50周年を迎えるのを記念して、「昆虫シリーズ」が期間限定で復活販売されます。
かつて「ジャポニカ学習帳」といえば、昆虫写真の表紙が定番でしたが、8年ほど前から花の写真に変わっています。
表紙から昆虫が消えてしまったのは「昆虫が苦手な子どもたち、特に女の子から気持ち悪いという声が上がったから」などと一時期メディアで話題になったこともありました。
今回昆虫写真の表紙が復活したのは「漢字練習帳」・「自由帳」などB5版のノートのシリーズで、表紙写真のバリエーションは10種類、価格は税抜き各190円です。
さて、ゲーム機世代の子どもたちの興味を引くでしょうか。
漏斗状に巻いた花姿が独特なサトイモ科オランダカイウ属の 「カラー」 ですが、開花時期も終わったようで、大きな植木鉢の「葉」だけの姿でしたが、久しぶりに見ますと「葉」が虫食い状態になっていました。
どうしたのだろうと観察してみますと、なんと「スズメガ」の体長7~8センチのマルマルとした大きな幼虫が3尾ほど活動していました。
お尻に「スズメガ」の特徴である、「尾角」 がありますので、 「セスジスズメ」 や 「エビガラスズメ」 などの : チョウ目(鱗翅目) スズメガ科 の「スズメガ」の仲間だとまではすぐに分類できます、
サトイモ科を食草とする、「尾角」が後方に湾曲している、変異体が多い種としてこの茶褐色のまだら模様の幼虫の親名は スズメガ科 ホウジャク亜科の 「ビロードスズメ」 だと同定しました。
本来は ベトナム・インド・中国・台湾・韓国などに分布する外来種のカメムシ「シタベニハゴロモ」が6日までに、石川県かほく市内で初めて生息が確認されています。カメムシ目(半翅目) ビワハゴロモ科の「シタベニハゴロモ」はカメムシの仲間で、体長約1・5~2センチ。南方系の外来種で赤い後ろ羽を持ちます。
樹液を吸って木を枯らしてしまうほか、排せつ物が周辺の植物に掛かると葉が黒ずむ「スス病」を発生させるといいます。県内では農作物の被害は確認されていないものの、小松市では街路樹の「シンジュ」が枯れる被害が発生しました。海外ではブドウやモモなど農産物への食害も報告されている。
「シタベニハゴロモ」は、2009年の石川県小松市を皮切りに、2013年に福井県や2017年には大阪府などで確認されています。2013年には石川県能美市と加賀市で定着が確認され、2015年に白山市内や金沢の中心市街地、2019年11月には岡山県備前市でも見つかっています。
1回に30~40個の卵を産み付けるために繁殖力は強く、一般的に外来種は天敵が少なく、それも分布拡大の要因になります。
広島県庄原市西城町の比婆山(1264メートル)で、昆虫「ハネカクシ」の新種を市職員で比和支所勤務の<千田喜博>さん(32)が発見しています。半世紀前に一帯で目撃談が相次いだ謎の類人猿にちなみ【ラトロビウム ヒバゴン】と命名し、このほど日本昆虫分類学会に認定されました。
「ハネカクシ」はコウチュウ目ハネカクシ科に分類されており。体長1センチ未満と小さく、森林の落ち葉の下などに生息して目立たないため、研究が遅れている分野です。後羽が退化して失われた種群「ヒメコバネナガハネカクシ」の一種で、島根県の隠岐諸島や四国ではこの種群が確認されていますが、本州での新種の確認は初となりました。
愛媛大農学部と同大大学院で昆虫学を学んだ<千田>さんは支所の隣にある比和自然科学博物館(庄原市比和町比和1119−1)の客員研究員も務めています、2016~2019年に比婆山山系の昆虫の分布調査に参加。2019年春に採取した個体の標本を同年夏に整理していて新種と直感したといいます。羽がないため移動能力が乏しく、地域ごとに固有種ができやすい特徴があります。解剖して調べてみますと、腹部の先端内部にある交尾器の形状が、隠岐や四国に生息する種と異なっていました。これが決め手となり、日本昆虫分類学会誌に論文を投稿。今年6月に受理されています。
比和自然科学博物館は、新種発見に関するポスター展示発表を、ヒバゴン初出現の記念日とされる7月20日から9月末まで開催されています。
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