「カフェイン」で昆虫の求愛活動活発化
2月
4日
「 カフェイン」が昆虫の記憶や睡眠に影響を与えることは報告されていましたが、求愛に関する報告は初めてだといいます。
米や小麦を食べる ゴミムシダマシ科 ゴミムシダマシ属の体長4ミリほどの害虫【コクヌストモドキ】のつがい90組を3グループに分けて実験。雄に「カフェインを5%含有させた砂糖水」「カフェインを2%含有させた砂糖水」「砂糖水のみ」を与え、様子を30分間観察しています。
触角や前足で雌の体に触れるのが【コクヌストモドキ】の求愛行動です。「カフェイン」を摂取した2グループの雄は50秒ほどで求愛行動をしたのに対し、砂糖水のみの雄は200秒ほどだったといいます。
「カフェイン」は、花の位置を覚えるといった「ハチ」の記憶力を向上させるほか、「ショウジョウバエ」 の睡眠時間を減らすことなどが分かっています。
<宮竹>教授らは、「カフェイン」が神経伝達物質ドーパミンを活性化させ、行動を活発化させていると推測。「植物がなぜカフェインを作り出しているのか、という謎を解き明かす手掛かりになる成果。」としています。