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- ファルコン昆虫記(866)【テングチョウ】(11)
雨の降る日続く梅雨時の天気ですが、晴れ間を縫ってここぞとばかり」チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科テングチョウ亜科テングチョウ属の 【テングチョウ(天狗蝶)】が、活動しています。
和名は成虫の頭部の触角の内側に<パルピ(下唇髭)>と呼ばれる器官が長く伸び、これを天狗の鼻に見立てて和名が付けられています。
テングチョウ亜科は全世界に10種類ほどが知られていますが、日本に分布するのは1種類だけです。これらはタテハチョウ科の亜科の1つとして分類されていますが、かつてはテングチョウ科 として独立した科で扱われていました。
山地から平地の雑木林の周辺に生息し、成虫は年1回もしくは2回発生します。最初に発生するのは6~7月頃ですが、盛夏には休眠しています。秋に再び活動してそのまま成虫越冬し、冬眠から覚めた春先にも再び活動します。速く羽ばたいて機敏に飛び、各種の花に吸い蜜訪れます。まれに 大発生して話題 になるようです。
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