兵庫県立農林水産技術総合センター・県病害虫防除所(加西市)は12日、果樹類に被害を与える 「チャバネアオカメムシ」 と 「クサギカメムシ」 の大量発生の恐れがあるとして、病害虫発生予察注意報を出しています。
県病害虫防除所によりますと、6~9月の大量発生が予測され、淡路島を除く県内全域のナシ、モモ、カキの生産者に、見回りの強化や早めの袋掛けを促すとともに、発生や被害を確認した場合、すぐに薬剤で防除するよう呼び掛けています。
県病害虫防除所は毎年初夏に誘引剤を使った「カメムシ」の捕獲調査を行っています。県内では隔年で発生量が増減し、今年は少ない「裏年」に当たるにもかかわらず、4~5月の捕獲数は542匹と、裏年の過去5年分平均の約13倍、多い「表年」と比べても約1・6倍になっています。県立北部農業技術センター(朝来市)での調査でも同様に多かったそうです。
プランターで栽培中の胡瓜の株の周りを飛んでいる【モンシロチョウ】を見つけました。しばし根競べをして、花に吸い蜜のために止まったところを撮ることが出来ました。
チョウ目(鱗翅目)として登場回数が多いのが、「ヤマトシジミ」 で(31)回、今回の【モンシロチョウ】で(17)回となり、「ナミアゲハ」 の(16)回を抜いて第2位になりました。
まだまだ都会とはいえ、食草としての「菜の花」や 「ナズナ」、「ハボタン」・「キャベツ」・「ダイコン」などのアブラナ科の植物が多いようです。
埼玉県秩父地域の国道沿いや山間部などで 「テングチョウ」 が大量発生し、話題を集めているようです。
「テングチョウ」 はチョウ目タテハチョウ科テングチョウ亜科に属する日本唯一のチョウで、成虫の頭部がてんぐの鼻のように前方に突出していることが和名の由来。全国に分布しており、チョウ自体は珍しくありません。大発生は西日本を中心に時折確認されています。
「テングチョウ」は4月ごろに交尾して食樹であるエノキに産卵します。新成虫は5月末から6月に羽化して活動し、6月末ごろから盛夏にかけて夏眠に入るため活動が停滞。秋に再び活動が活発化して成虫で越冬します。
<フキバッタ>は似た形状ものが多く、外見がイナゴに似ていて翅が退化して飛べないものは、多くの場合総称的に<フキバッタ>と呼ばれています。翅が退化していることから、広範囲での交尾も難しく地域的に種類が分かれています。似た種類が多く、分類は大変難しいバッタです。
林縁の下草の上で見ることができるバッタ科フキバッタ亜科のバッタで、普通は成虫になると翅ができるのですが、<フキバッタ>の場合、翅が退化している翅の短いことが特徴になるバッタです。翅が短いので成虫になっても幼虫に見える変わった姿をしています。<フキバッタ>を知らないと翅がないので、まだ幼虫のバッタだと思ってしまいます。
珍しい種類でもなく個体数は多く、普通に観察できる種類です。食草は名称通り「フキ」や「クズ」の葉を食べます。<フキバッタ>の仲間は翅が短く移動が難しいため、地域的な特徴をもった個体群に分かれています。神戸ということで今まで 「セトウチフキバッタ」 としていましたが、外見上では判別できない種類も多いので、総称的に<フキバッタ>と呼ぶ方が間違いがなさそうです。
どの種も同じように目ますが、翅の形や後肢腿節が青白い色をしていたり、赤い色をしているなど、細かな違いはあります。最も腿節に見える色には個体差も多いようです。以前は北海道に住む「フキバッタ」と本州の「ミヤマフキバッタ」に分けられていたのですが、細分化されて種類が増えました。特に本州に住む<フキバッタ>の分類(種の区別)が難しいので、自分の地域に生息している種類を把握してからでないと、同定も困難になってしまうと思います。種類が重なっている地域だと<フキバッタ>の体長には個体差が多いようなので、さらに悩んでしまいます
愛媛大や九州大などの研究チームが、青森県で27年前に見つかった謎の甲虫が、新種だったとつきとめています。残念なことに、この間にすみかの湿原の環境が大きく変わったうえ、この虫は羽が退化して飛んで移動することができないため、すでに絶滅したおそれもあるといいます。
愛媛大の<吉田貴大>研究員らは、青森県内の湿原で1992年に虫を採集した人の依頼で、名前が不明だった体長3ミリほどの虫の標本を調べました。すると、触角や胸部の形などから新種と判明。くびれた体形から「ヒョウタンホソヒラタムシ」と名付けています。
これまで見つかっているのは標本の5匹だけで、生息地は発見場所の湿原以外に知られていません。湿原は乾燥化が進んで草原になり、虫がすみにくくなったと考えられ、この虫は後ろ羽が退化して飛べないことから、別の場所に移ることも難しい生態で、絶滅したものと考えられています。先月、周りに残る湿原でも探したものの、1匹も見つからなかったといいます。
論文は3日、チェコの学術誌 「Acta Entomologica Musei Nationalis Prague」に掲載されています
和室に紛れ込んできた<蛾>ですが、種類まで同定できませんでした。
上翅は迷彩色らしい灰褐色の模様で、特徴がないのが特徴です。同定の判断となるべき斑点や筋模様もなく、困りました。
全体の形と上翅の形状からチョウ目(麟翅目)ヤガ科の仲間かなと当たりをつけ、調べてみましたが、ヤガ科は1,000種を越える大所帯ですので、類似するモノは見いだせませんでした。夜行性で、20mm前後の小型のものが多く、触角は糸状で、木の幹に張り付いて生活しているものがほとんどですので、迷彩色も納得です。幼虫の食草が畑作物であることが多く、重要害虫です。「ユウガオ」の受粉にかかわるのもこの仲間が主としておこないます。
後日のために、記録として残しておきます。
移動される前にあわてての撮影で、夜間ということで光量も足りず、鮮明さに欠けていますが、雰囲気は確認できると思います。
体形の特徴から、コウチュウ目(鞘翅目)のゾウムシ(象虫)の仲間だと直感しましたが、象の鼻のように口吻の長い 「アルファルファタコゾウムシ」 や 「クヌギシギゾウムシ」 ・ 「ヒゲナガホソクチゾウムシ」 の類ではなく、また 「クリアナアキゾウムシ」 のように体表に特徴もなく、同定に苦労しました。
体色は灰色、口吻が長くなく、上翅部分に見られるマダラ模様、触角と頭部形状、体長6ミリなどの諸条件から、各種資料を見比べ、クチブトゾウムシ亜科の【ハリゲカシワクチブトゾウムシ】と同定しています。
名称通り、食草としてカシワ、ナラ、クヌギ、ハンノキなどで見られるようです。
「ハマユウ」 の長い葉に止まっているハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)ミズアブ科の【ルリミズアブ(瑠璃水虻)】の「オス」と遭遇しました.
体長12~3ミリ、頭部は黒青色で触覚は黒色。胸部背面は青黒色に輝き、腹部背面は銅黒色に輝やいています。「メス」 は「オス」よりも体色が黒い。腹部は先端ほど太くなる。
北海道から九州にかけて分布しています。山間の流れの近くで見かける機会が多い感じです。あまり飛び回らず、木の葉などにとまってじっとしています。
先だって某住宅の白い塀で見つけた 【ナミアゲハ】 の 「終齢幼虫」 (5回脱皮します)ですが、白い壁の上の緑色ですので非常に目立ち、ムクドリなどの鳥の餌になっていないかと心配、確認に出向きました。
無事に蛹化したようで、発見時とあまり変わらない位置で確認できました。
「カマキリ」の場合は、時間が経つと 卵鞘」 が白色から褐色に徐々に色が変わっていきますが、「ナミアゲハ」の場合は、緑色から褐色に変化するまでに約30時間ぐらいかかります。
アゲハの蛹の色を決める因子の研究がありますが、それによりますと、蛹化場所の色はあまり例関係がなく、艶があると緑色、ざらざらだと褐色になるそうです。
一目見て形態からは、ハエ目(双翅目)・糸角亜目・ガガンボ科「ガガンボ(大蚊)」だとわかるのですが、どの種なのかの同定にてこずらされる仲間です。翅を広げている、あるいは体調のもようがわかればいいのですが、そううまくは一瞬の撮影では難しい観察です。
世界中に分布する昆虫であり、日本でもかなりの数の種類を目にすることができ、昆虫記として、 「同定できない(41)」 や 「同定できない(7)」 ・ 「網戸に止まる(2)」 などをアップしていますが、同定できたのは、【キイロホソガガンボ】 だけです。
体調に比べて、かなり長い脚の持ち主という特徴があるのですが、手持ちの資料では、同定できませんでした。
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