久しぶりに出てきた夜の三宮の世界ですので、同い年の大将が夜中から営業を始める 「たこ十」 に訪問しなければと早目に覗き、ノックをしたのですが休憩中なのか反応がありません。
三宮で「ファルコン」さんと呼ばれる顔馴染みのスナックは、先に訪問した 「スイートピー」 しかなく、どうしようかなと考えていましたら、「たこ十」のお店の向かい側からいい匂いがしていましたので、時間つぶしにと覗いてみました。
なんとお店のカウンター内におられたママさんはニューハーフで、コスプレ姿が決まっていました。
この時間まで呑んでいますとさすがにお腹が空き、「未来式カレー」(1000円)をいただきました。
<未来(みらい)>ちゃんというのが、ママさん(?)の名前です。
食べ慣れたカレールーだけのインド式ではなく、大きなじゃがいもゴロゴロの家庭的なカレーです。
福神漬もたっぷりと出していただき、ママさんと馬鹿話をしながら時間をつぶしておりました。
仕事仲間と、夜な夜な三宮の繁華街を飲み歩いていた時代もありましたが、すっかりご無沙汰になってしまいました。
以前は、業界の会合が三宮界隈で開かれておりましたが、いまはそれもなくなり、出向くことがありません。
久しぶりに【スイートピー】さんに、顔出しです。
多くの行きつけのお店がありましたが、もう三宮で<ファルコンさん>と呼んでくれるお店は、この一軒だけになりました。
わたしが勤めていた事務所を辞め、独立したのが平成元年です。
ママさんも数か月遅れで開業され、仲良く数字を刻み来年は共に25周年を迎えます。
お店も大きなスペースから何回か移転され、今はカウンターだけの小さなお店を一人で切り盛りされています。
8年ぶりの訪問になりましたが、昔のボトルはそのまま残してくれていました。
ボトルを空け、新しいボトルをキープしましたが、さて次の訪問はいつになるかなと考えながら呑んでおりました。
今宵の<中川店長>のおすすめ料理は、「きんぴらごぼう」(200円)でした。
ごぼう好きとしては、外せない肴の一品です。
牛蒡に限らず、れんこんや人参、大根の皮などの根菜類を素材としているようですが、歯ごたえがいい惣菜で、お酒に合う肴です。
「きんぴら」は「金平」と書かれますが、♪ 鉞担いだ金太郎~、の歌でも知られる坂田金時の息子である「金平」の名が付けられ、牛蒡の歯ごたえや精が付くところから、また唐辛子の辛さと強さに由来しています。 同じように、「金時豆」は、坂田金時の強さに由来して名付けられました。
残念ながら、唐辛子の辛さはありませんでしたが、七味を振りかけていただいておりました。
少し早めのお昼ご飯になり、11時から開店している【双海食堂】に足を向けました。
「チキンカツ定食」にしようか、「カツ丼」にしようかと迷いながら入店しましたら、新しいメニューとして「ポークピカタ定食」(650円)が登場していました。
<ピカタ>は、イタリア料理のひとつですが、薄切りの肉などに塩・胡椒などの下味をつけて、パルメザンチーズを混ぜた溶き卵を絡ませて焼き上げます。
お皿からはみ出さんばかりの大きな「ポークピカタ」、おいしくいただいてきました。
いつも男性客ばかりの店内ですが、わたしと入れ替わりに女性客3人連れが入店され、少しばかり驚きました。
調理に忙しい大将ですので食べ終えた食器類片付け、お釣りが出ないように用意していた小銭をカウンター席上部の配膳台に置き、<ごちそうさま>とお店を出てまいりました。
長年お世話になっています呑み処「鈴ぎん:福寿」の店長をされていた <川本さん> が、しばらく休養されたあと、ようやく活動を始められたと聞きました。
今宵は「鈴ぎん:福寿」の常連客4名で、JR兵庫駅山(北)側にある<川本さん>の新しく勤められたお店に訪問です。
限定メニューを眺めながらいただいたのは、「馬刺し(たてがみ)」(1029円)・「白子のポン酢和え」(714円)・「渡り蟹のから揚げ」(714円)・「チャンジャ」・「エビマヨネーズ」(714円)、最後の〆として「オリエンタルライス」(840円)です。
馬刺しは、熊本県直送で珍しい部位の「たてがみ」を、赤身で巻いて美味しくいただきました。
「エビマヨ」は、小さなエビを想像していたのですが、しっぽ付きの大きな海老が3本です。
最後の「オリエンタルライス」は、根室名物だとかで、ドライカレーのご飯の上にハラミの焼肉がのり、デミグラソースがかけられています。
酒飲みの我がままで、追加でフワフワの「オムレツ」をさらにトッピングしてもらい、仲良く食べ分けてお開きにしました。
今宵は酒呑み仲間との会食があり、少し早目に出向いてちょっと休憩です。
「赤ワイン」と「ビーフシチュー」ときて、【タバーン・ザ・カネサ】の横文字がくれば、なんとなくレストランのようですが、実は<立ち呑み屋>さんです。
立ち呑み屋さんですので、おでんなどが置いてある中、元は酒屋さんですのワイン類も充実しており、ワイン好きのかたがよく立ち寄られています。
壁に掛けられた本日のワインリストには、9種類ほどが並んでいました。
ボトルなら、値段と好みを言えば数あるワインの中から選んでくれます。
オネイサンに「フルボディーの赤を」とだけ言い、銘柄は指定していません。
「ビーフシチュー」(525円)をいただきながら、9種類のワインリストを眺めて銘柄を考えます。
「白ワイン」の3銘柄は当然省き、軽い<キャンティー・ルフィーナ>はすぐ外し、<バルバレスコ>のイタリアワインの味でもなく、<ブルゴーニュ・ピノ・ノワール>の味でもありません。
<コート・ド・ロ・ヌジェニトロム>、<シャトウ・メイネ・パルガド>を消し去り、残ったのは<シャトゥ・ラット2003>です。
オネイサンにお替りを頼むときに確かめますと、正に<シャトゥ・ラット2003>でした。
昨夜は 「ししゃも」 を肴にしましたが、今宵は「めざし」(180円)を注文です。
「めざし(目刺)」は、カタクチイワシやウルメイワシなどの小魚を塩水につけた後あと、目から下あごへ竹串やワラを通して乾燥させたモノですが、長さは13~4センチはあるものだと記憶しています。
値段のこともあるでしょうが、出てきた「めざし」は驚くほど小さくて、「煮干し」と見間違えそうです。
レモンの直径が4~5センチ程ですので、7センチほどの「めざし」では通常の半分の大きさです。
当然ゴキゴキと噛み砕く「めざし」特有の堅さや太さもなく、残念な味わいでした。
「目刺」は春の季語ですので、細くて柔らかい「めざし」をかじりながら、これが旬だと諦めて呑んでおりました。
今宵の肴は、「ししゃも」(280円)です。
学生時代は行きつけの<パブ>で、「ししゃもの・・・・さん」と呼ばれていました。
昨今の「カラフトシシャモ(キャペリン)」ではなく、当時は本物の「ししゃも」だったと思います。
「にいちゃん、呑みっぷりがいいな」と、隣のこわもての方から声がかかりました。
「エエッ??」と、学生は返答に詰まります。
「ししゃもだけで、角のボトル一本空けるとはたいしたものや」
「エエッ・・・」と、ビビりながら言う学生。
「呑み方気にいったから、わしんとここいや、酒ならいくらでもある」
「エエッ!!」
かくして羊のようにおとなしい学生は、親分さんのお家の大広間で一杯呑む羽目になるのでした。
打ち合わせで、少しばかりお昼ご飯が遅れてしまいました。
どうしようかなと歩いておりましたら、15:30までランチタイムという看板と出会い、即決定です。
「左手の階段の4階です」と書かれていましたが、気にせず行きますと、エレベーターがありました。
お店のドアーを開けますと、鏡張りのモダンなお店で、「エッ」という雰囲気です。
色々とランチメニューはありましたが、日替りランチ(750円)をお願いしました。
コーンポタージュスープと旬のサラダ、<筍とゴボウの含め煮・ジンギスカン・鮭の西京漬け>がメインで、食後にはコーヒーが付いています。
お店はカフェバーといった造りで、マスターに聞きますと前のお店のまま買い取られたそうです。
マスターは30歳前後でしょうか、徳島県出身で昨年の11月にオープンだと伺いました。
夜の部の終了は25時だとかで、久しく三宮のネオンを見ていないモノとしては、やはり繁華街のお店なんだと再認識させられました。
なるべくコメントが重ならないようにと、酒の肴を替えて選ぶのも難しいときがあります。
今宵も大好きな、 「豚足」(250円) がありましたが、「焼豚」(400円)にしました。
「焼」という字が用いられていますので、本来は豚バラ肉などの塊にタレや蜂蜜など調味料を塗り、刺叉(さすまた)などに刺して炙りやいたモノが「焼豚(叉豚)」です。
広東風では鈎に吊るして、炉の中で焼き上げる調理方法が一般的で、麦芽等やコーンシロップを塗っていますので、甘めの仕上がりになります。
日本ではタコ糸などで形を整え、煮て作る「焼豚」が多く、柔らかくとろりとした仕上がりになり、ラーメンの具材としても利用でき、また煮汁をスープやタレに利用できますので多くのラーメン店で用いられている調理方法です。
<ちーちゃん>に少しだけ温めてもらい、厚めの柔らかな「焼豚」、ビールとよく合い美味しくいただいてきました。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ