長い茎の先端で咲いていますので、風に揺れ、撮影に苦労しましたシソ科タツナミソウ属の多年草【ナミキソウ(浪来草)】です。
名称は、海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから、「ナミキソウ(浪来草)」と名付けられています。
高さは40cm程度になり、茎には毛がありシソ科特有の4角です。葉は質が厚く、長楕円形で先は円く、長さ1.5-3.5cm、幅1-1.5cmになります。縁には低い鈍鋸歯があり、両面に少し毛があり、短い葉柄をもって対生です。。
花期は6-9月。花は上部の葉腋に1個ずつつき、一方向に2個が向かって咲きます。花冠は長さ2-2.2cmになる青紫色の唇形で、筒部は長く、基部で急に折れ曲がって直立します。上唇はかぶと形になり,下唇は舌状に開いています。
日本の 「タツナミソウ」 の仲間の中で穂状花序を形成しない のは、本種と「ヒメナミキ」だけです。
「おもてなしの花シリーズ第12集」の額面「82円」の5種(カーネーション&バラ・ゲッカビジン・バラ・ヒャクヤク&ケイトウ・アイリス)のうちの「バラ」です。
5種☓2枚で1シートの構成で2019年4月1日に、オフセット5色刷り、切手デザイナー<中丸ひとみ>の意匠として発行されています。
「バラ」は、「おもてなしの花シリーズ第10集」 にも登場しており、人気の花のようですが、こちらは何種類かの花束模様に仕上げられています。
「おもてなしの花シリーズ」は、毎回額面「62円」と同時に発行されていますので、12集ということは120種類の「花」が取り上げられているということで、植物好きな人にとっては、楽しみなシリーズだと思います。
青紫色の「リモニウム」、「鉄砲ユリ」と一緒に生けられていた、花持ちの良い白い花の「アルストロメリア」です。
ユリズイセン科アルストロメリア属は南アメリカ原産で約100種ほどがあるようで、花色の種類も多いのですが、独特の花姿と、花弁にある特徴のある条紋で、「アルストロメリア」と分かります。6枚の花弁のうち、外側の3枚は丸みがあって大きく、単色または複色、内側の3枚のうち上の2枚は特にこの縞模様がはっきりしています。ただし、縞模様がないものもあり、これを「スポットレス」と呼びます。葉はつけ根のところで180度ねじれていて、裏面が上になります。
前回アップしました同じ白い花の 「アルストロメリア」 の花弁に配する条紋の配置が違うだけに、別品種なのかなと考えています。
久方ぶりにバス停への道を散歩してみました。建築工事で整地されしばらく姿を見せていなかった黄色い花 【エンコウソウ(猿喉草)】 が、多年草らしくポツリポツリと咲いていました。
【エンコウソウ】は、キンポウゲ科 リュウキンカ属に分類され、 茎先が斜上し、花径3センチくらいの黄色い花をつけます。花は普通は2輪ずつ付きます。普通は5枚ある花弁のように見えるものは萼片です。雄しべはたくさんあり、雌しべは5本です。
和名の由来は茎が広がる様子を手長猿に見立てたもの。「リュウキンカ」の変種で、「リュウキンカ(立金花)」は名のとおり茎が立つのに対し、【エンコウソウ】は茎が横に長く這って広がり、先が斜上して花をつけます。花後に花茎が傾伏し、節から発根してはんしょくしていきます。葉は無毛、長さ幅とも5~10㎝の円心形~腎円形、基部は心形、低い鈍鋸歯縁。長い葉柄があり、基部に鞘があります。
「エテコソウ」と騒いでいた園児たちも、今は中学生のはずです。小さな花に目を留めて花の名前を憶えてくれているでしょうか。
プランターで「イチゴ」を栽培されていました。バラ科らしい5弁化の白色の花姿ですが、日本では約250種の「イチゴ」が栽培されており、花の形だけを見て「イチゴ」の品種がわかるほど精通していません。
単に「イチゴ」と言っていますが、狭義には、オランダイチゴ属の栽培種「オランダイチゴ」を意味します。「イチゴ」として流通しているものは、ほぼ全てオランダイチゴ系です。
広義にはオランダイチゴ属 全体を指します。英語圏での「ストロベリー」はこの範囲を意味しています。バラ科オランダイチゴ属の半落葉性草本であり、北半球の温帯に広く分布しているほか、チリ中南部やハワイ諸島にも分布しています。
さらに最広義には、同じバラ亜科で似た実をつける、キイチゴ属 やヘビイチゴ属 (花弁は黄色)を含めます。これらを「ノイチゴ」と総称しています。
我が家の庭にある 「イチジク」 の細い幹回りに、黄色い花を咲かせているシソ科ラミウム属の【ラミウム・ガリオブドロン】です。当初は 1本だけ の花茎でしたが、今年は何箇所かで数本の花茎が育っています。
別名として、「デッドネットル(ラミウム)」 や同じシソ科の赤紫色の花を咲かせる 「オドリコソウ」 に形状が似ていますので「キバナオドリコソウ」とも呼ばれています。
「ラミウム」の名では、ピンクの花を咲かせる「マクラツム」と、黄色の花を咲かせる「ガリオブドロン」が出回っていますが、普通に見かけるのは「マクラツム」が一般的です。花は春から初夏にかけて咲かせますが、普段は斑入りの葉を楽しみます。葉は少しシワっぽくマットな感じです。株はランナーで伸びて広がります。夏の暑さや乾燥に多少弱いものの強健なので、寄せ植えの葉物のほかシェードガーデンのグランドカバーに用いられます。生育がよいと夏から秋にも花をつけます
洗面所の一輪挿しに家人が、【シャガ】を生けておりました。狭い我が家の庭の【シャガ】が咲き出しています。一日花ですが、花茎にたくさんの蕾を付けていますので、清楚な花がしばらく鑑賞できます。
【シャガ】は日本各地の低地や人里近くの湿った森林に普通に見られる植物で、常緑多年草です。葉はやや厚く強い光沢があって垂れます。春に茎を斜めに伸ばして、その先に白地に青い斑点が入る花を多数咲かせます。長い地下茎を伸ばし、その先に芽をつくってふえるので、大きな群落をつくるのが普通です。我が家の【シャガ】も当初より面積が広がり繁殖しています。
日本の【シャガ】は「三倍体(3n)」の植物ですので種子ができず、原産地の中国にはタネができるものがあって変異があり、いくつかの優れた個体が選別されているようです。
今までの【シャガ】 2012年<一日花13-1> ・ 2013年<一日花13-2> ・ 2016年<一日花13-3>
黄色系の<ボタン>の品種、【ハイヌーン】です。
「ハイヌーン(high noon)」といえば、日盛り・真昼・正午等の意味がありますが、西部劇ファンとしては、<ゲーリー・クーパー>が保安官「ヴィル・ケイン」演じた『真昼の決闘』(1952年:フレッド・ジンネマン監督)の原題( High Noon)を思い出します。
日本では太陽の色は赤色ですが、アメリカにおいては真昼間は黄色く見えるのでしょう。
【ハイヌーン】は、ボタン科ボタン属の落葉樹、八重咲き、中輪品種のアメリカ種で、開花時期は4月~5月ごろ、二季咲きの傾向があるようです。また、花弁の基部に炎の形をした茶褐色の斑紋があり、花付きがよく、芳香があります。
茎の葉のわき目から花を縦一列に並ぶように咲かせています、マメ科ソラマメ属の【ソラマメ】の花を見かけました。
【ソラマメ】は、地中海、西南アジアが原産地と推測されています。また、大粒種はアルジェリア周辺、小粒種はカスピ海南岸が原産地であるとする二源説もあるようです。紀元前3000年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したと言われ、インド僧<菩提仙那>が渡日し、<行基>(668年~749年)に贈ったのが始まりとも言われています。
和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字が当てられています。居酒屋のお品書きでは「天豆」でしょうか。
花期は3~4月で、【ソラマメ】の花は、実が大きい分、他の豆類に比べると大きめで直径3cmほどです。種類で若干色は違いますが、日本で多い「一寸豆(いっすんまめ)」という品種は、薄紫色の花弁に黒っぽい縦筋がたくさんあり、下側の左右対の花弁に真っ黒い(本当はとても濃い紫)目玉のような丸い模様が入っています。
鉢植えで「【エンドウ】を栽培されているのを見つけました。【エンドウ(豌豆)】は、マメ科の一・二年草です。広く栽培され、食用となっています。一般に、「エンドウマメ」とも。別名に「ノラマメ」、「グリーンピース(未熟の種子を食用とする場合の呼び方)」、「サヤエンドウ(莢豌豆・絹莢、未熟の莢を食用とする場合の呼び方)」。日本での栽培品種には、「ウスイエンドウ(うすい豆)」、「キヌサヤエンドウ」、「オランダエンドウ」などがあります。
「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」 も【エンドウ】と同様に食用としての利用が行われ始めましたが、こちらの栽培利用はその後断絶し、今日では雑草とみなされています。
ツタンカーメンの副葬品から見つけた種を、発芽・栽培に成功させた 「ツタンカーメンのエンドウ」 も一時流行りましたが、最近では見かける機会が少なくなりました。
マメ科の【エンドウ】の花は、普通「蝶型花」という特有の形態をしています。大きい花弁が1枚、中ぐらいの花弁が2枚、小さい花弁が2枚の5弁花で、<雄ずい>は10本、そのうち9本は根元で融合し、1本だけ離れています。<子房>は細長く、受精後に<莢>になります。
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