ファルコン植物記(2011)【ソラマメ】
4月
9日
【ソラマメ】は、地中海、西南アジアが原産地と推測されています。また、大粒種はアルジェリア周辺、小粒種はカスピ海南岸が原産地であるとする二源説もあるようです。紀元前3000年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したと言われ、インド僧<菩提仙那>が渡日し、<行基>(668年~749年)に贈ったのが始まりとも言われています。
和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字が当てられています。居酒屋のお品書きでは「天豆」でしょうか。
花期は3~4月で、【ソラマメ】の花は、実が大きい分、他の豆類に比べると大きめで直径3cmほどです。種類で若干色は違いますが、日本で多い「一寸豆(いっすんまめ)」という品種は、薄紫色の花弁に黒っぽい縦筋がたくさんあり、下側の左右対の花弁に真っ黒い(本当はとても濃い紫)目玉のような丸い模様が入っています。