下向きに花を開花させるキンポウゲ科 クリスマスローズ属(ヘレボルス属)の<クリスマスローズ>ですが、多年草として、「八重咲き」や「斑入り(ブロッチ)」 が入る園芸品種があるなど人気品種ですが、同じ植え込みの株に2種類の花色が目に留まりました。 よく観ますと、本来は黄色の花弁の品種が、3個の種鞘を付けるに伴い花弁の色も紫がかった色合いに変化したようです。 この種鞘は熟しますと種がはじけ飛びますが、この実生から育てますと花の開花までは早くて3~5年はかかり、また実生から育った花は、親株の花色とは違う色合いや斑紋が出るようで、他の花にはみられない面白い性質をもっているだけに、気になる種です。
昨日デイケアに出向いた際、お花好きのご婦人が、ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)の【セッコク(石斛)】が庭で咲いたと持ち込まれていました。 残念ながら全体像はわからないのですが、せっかくの未掲載種ですので花だけでもと撮らせていただきました。 【セッコク】は、小型の着生ランです。デンドロビウムの仲間で、主に針葉樹林や常緑広葉樹林に見られるようです。 節のある細い棒のようなバルブを何本も束ね、細い根でしっかりと木や岩に着生し、晩春から初夏に白や淡い桃色の花を咲かせます。花後に新芽を伸ばして、つやのある葉を広げながら、新しいバルブが伸びていきます。冬前には葉が落ちて、バルブの状態で冬を越します。このバルブに翌年花が咲きます。 花にはほのかに香りがあり、古くから多くの斑入りや花変わりなどが育種され、「長生蘭」の名で古典園芸植物として親しまれています。
野山に自生するあやめは、鮮やかな紫色の花を咲かせる植物です。生け花や鉢植え、盆栽など、さまざまな観賞方法があるようですが、花瓶に生けられていました。 【アヤメ】は、アヤメ科アヤメ属の多年草で、文目・菖蒲・綾目などの漢字で書かれます。開花時期は5月頃で、草丈は、30~60cm程度まで生長し、上にまっすぐ伸びた茎の先端に紫や白の花を咲かせます。 【アヤメ】は、低山や高原などの草地で自生する日本古来の植物です。花の大きさは小さく、花びらの中央部分には網目状の模様があり、中央にある花弁が直立し、その他の花びらは垂れ下がるように咲く花姿が特徴的です。 あやめの名前の由来は、諸説あるようで、葉が並列に立つ姿が木目の模様を表す「文目」に似ていることから名付けられたという説です。文目は、胸に縞模様のあるホトトギスが「文目鳥」と呼ばれていたことに由来します。また、中国名の「白菖」という名前が誤って「菖蒲」と言い伝えられたという説もあります。
地面に匍匐するように咲き乱れます北アメリカ原産の一年草【ネモフィラ】ですが、切り花として活けられていました。 澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどに多く利用されていますムラサキ科ルリカラクサ属(ネモフィラ属)の植物で、和名は「ルリカラクサ(瑠璃唐草)とも呼ばれ、「ベビーブルーアイズ」の別名があります。 細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながら大きくこんもりと成長しますので、緑化材料のワイルドフラワーとしても利用され、「ハナビシソウ」、「リナリア」(姫金魚草)、「リムナンテス」、「ギリア」などと混合したタネを秋にまくと、4月には花いっぱいのお花畑がつくれます。 ネモフィラ属には18種が分類されていますが、栽培されるのはブルーのメンジェシー種(Nemophila menziesii=インシグニス)と、その変種2種、そしてファイブスポットと呼ばれる大輪のマクラータ種(N.maculata)があります。
重さ25gから50gの定形郵便物の料金は、2019年の消費税増税に伴い、10月1日より「92円」から「94円」になっています。 「92円」の通常切手の図案は「スミレ」でしたが、「94円」になっても「スミレ」が使用されています。 この郵便通常切手は、2019年8月20日(火)に発行され、グラビア3食刷りです。薄緑色を背景に、可憐なスミレの花が、描かれています。 小石川植物園・植物分類学研究室の監修で、「92円」切手と同じ切手デザイナー<貝淵純子>さんの意匠ですが、「94円」の方が「スミレ」の花姿がいいと思います。
鉢植えですが、別名「ファイヤーリリー」の名のごとく元気に生育しています【キルタンサス】を見つけました。 ヒガンバナ科キルタンサス属の【キルタンサス】は、南アフリカに50種ばかりが自生する球根植物で、種によって形態や性質が大きく異なり、変化に富んでいます。 大別すると冬咲き種と夏咲き種があり、花形は細い筒形から壺形、盃状に大きく開くものなどで、下垂するものから上向きに咲くものまであります。常緑性のものが多く、環境条件によって落葉休眠します。 最も一般的で代表的なのは、「マッケニー」とその交配種で、単に「キルタンサス」といえば本種を指すほどです。細長い筒状でやや湾曲したラッパのような花が、冬の間次々と咲き続けます。赤、オレンジ、黄、ピンク、白があり、半耐寒性ですが植えっぱなしでも手がかからず、冬花壇の彩りとして重宝します。「笛吹水仙」の名もありますが、水仙とは少し趣の異なる南国的な感じのする花で、群生すると見事な光景です。
アブラナ科アブラナ属の野菜の1種である【コマツナ(小松菜)】は一般的に、葉と茎を食しますので、蕾が出る前に収穫されますが、収穫しないでそのままにしておきますと蕾が付きいわゆる「菜の花」を咲かせます。 本日放送がありましたNHKラジオ第1放送の番組「ラジオ深夜便」によりますと4月1日のお誕生の花は「カブ」で、花言葉は「慈愛」でした。「カブ」も同じアブラナ科アブラナ属で、「キャベツ」・「白菜」・「ブロッコリー」・「ダイコン」などと同様に黄色い4弁花を咲かせます。 「菜の花」はアブラナ科の花の総称で、一般的に多く言われています「菜の花」は「アブラ菜(油菜)」を指している場合が多いようです。
たくさんの「実」を結実させる ユリ目ヒガンバナ科ハマオモト属の【インドハマユウ】ですが、高さ15センチばかりに実生から大きく育ち、なんとこの時期にかわいらしい白い花を咲かせています。 【インドハマユウ】は、明治時代に輸入された約180種分類されていますハマオモト属の栽培種です。【インドハマユウ】という名前は通称で、現在は「アフリカハマユウ」が正式名称とされています。ハマユウが線状のヒガンバナに似た花なのに対し、【インドハマユウ】はユリに似たラッパ状の花が特徴です。色もさまざまで、白、赤、ピンクなどの種類があります。
昨日は神戸でも初雪が観測され気温の低いこの時期は、植物の開花も少なく、リハビリを兼ねた散歩の楽しみも軽減ですが、住宅の石垣の面に、ツルシダ科タマシダ属に属するシダ植物「玉シダ」の合間を縫うようにタデ科の【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】が、かわいげに彩っていました。 花は集合花で、小さい花が1cmほどの球状に集まった金平糖のような形をしています。開花直後はピンク色をしていますが、徐々に色が抜けて白へと変化します。 【ヒメツルソバ】の原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよく増えます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まることが名称の由来です。葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉します。
住んでいます住宅団地内の法面が、灌木や下草がかられ、随分とすっきりしていますが、高さ5メートルほどそびえるように咲き誇っていますキク目キク科ダリア属の【皇帝ダリア】(コダチダリア)だけは、伐採されず残っていました。 風に揺れていましたが、茎も太く竹のように節があるようで倒れるようなことはなさそうです。 定点撮影的に全体の雰囲気を捉えたく、いつものように花姿のアップではありません。 花は垂れたように下向きに咲き直径75-150mmで、舌状花はラベンダー色または紫がかったピンク色をしています。 本種は生長が速く、急激な生長はキク科として短日条件により起き、普通秋の最初の霜の下りる前に開花します。