ファルコン植物記(2095)【セッコク】
5月
1日
残念ながら全体像はわからないのですが、せっかくの未掲載種ですので花だけでもと撮らせていただきました。
【セッコク】は、小型の着生ランです。デンドロビウムの仲間で、主に針葉樹林や常緑広葉樹林に見られるようです。
節のある細い棒のようなバルブを何本も束ね、細い根でしっかりと木や岩に着生し、晩春から初夏に白や淡い桃色の花を咲かせます。花後に新芽を伸ばして、つやのある葉を広げながら、新しいバルブが伸びていきます。冬前には葉が落ちて、バルブの状態で冬を越します。このバルブに翌年花が咲きます。
花にはほのかに香りがあり、古くから多くの斑入りや花変わりなどが育種され、「長生蘭」の名で古典園芸植物として親しまれています。