ファルコン植物記(2209)【オトメツバキ】
3月
30日
ピンク色の椿の代表品種として知られる千重咲きの【オトメツバキ(乙女椿)】はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。数ある椿の種類の中でも人気が高い園芸品種でもあります。耐寒性に優れ、あまり背が高くなりません。
一般にツバキの品種の多くは「ヤブツバキ系」ですが、【オトメツバキ】をはじめ、「紅千鳥」「雪小国」など、千重咲きで斑入りやピンク色の花は「ユキツバキ系」の園芸品種です
【オトメツバキ】は中輪種です。まるい花びらが重なり合い、2月から5月にかけて、美しく咲きます。一番の特徴として、椿の特徴である黄色いおしべが見えないことがあげられます。花色はピンク色が一般的ですが、紅色や白色、紅白絞りの品種も存在します。葉は淡緑色が美しい照葉で、大きさは他の椿に比べると小さいです。
英語で〈Pink Perfection〉と呼ばれ、日本でも海外でも人気が高い品種です。花は盛りを過ぎてもなかなか落下することはなく、放置され褐色に変色した花が枝に残ってしまいます。