共同制作(109)「アジサイ」
6月
3日
出向いていますデイケアの共同制作の展示物が、5月の(108)「鯉のぼり」から、6月は「アジサイ」に変更されています。
雨だれの下、「青色のアジサイ」と「赤色のアジサイ」が、色紙の〈ちぎり絵〉として飾り付けられています。
一般的に、
アジサイの花(正確には 萼 )は、土壌が「酸性」の場合は「青色」、「アルカリ性」・「中性」の場合は「赤色」になり、リトマス試験紙の色の変化とは逆になっています。
花の色は「アジサイ」の持つ色素により変化しているのですが、赤色と青色どちらでも持っている色素は変わりません。色素が変わらないのに、なぜ酸性度によって色が変わるのは、アルミニウムが関係しています。
土壌が酸性だと青色になる理由は、「アジサイ」がアルミニウムを吸収でき、〈デルフィニジン〉と〈3-エステル化合物〉がアルミニウムを介して結合し、青色複合体を形成して 青い色を発色しています。
日本は酸性の土壌が多いですから、地植えすると赤い花が多いようで、花が咲く前の4月~5月の間に、株もとに〈苦土石灰〉を撒いて酸性度を調整すると、「青い花」が楽しめます。