ファルコン植物記(2216)【キショウブ】(4)
5月
28日
居住しています近くに緩やかな流れの川があります。10センチほどの深さの浅瀬の川が流れており、テントなどを張れるスペースがありますので、バーベキュー等が楽しめる知る人ぞ知る、小さな子供たちも遊べる場所です。
その流れの中に【キショウブ】が咲いています。アヤメ科アヤメ属の多年草で、西アジアからヨーロッパ原産で、1896(明治29)年頃に観賞用として導入されたモノが逸脱、いまでは日本の「侵略的外来種ワースト100」に指定されている帰化植物として野生化しています。
繁殖力が強く、環境省の「要注意外来種」のひとつなだけに、採集する人が出てこないかと危惧していますので、場所には名称がついていますが、あえて表記はしていません。
アヤメ属は世界中で約150種、日本では 「カキツバタ」 ・ 「アヤメ」・ 「シャガ」 ・ 「ヒオウギ」 ・「ヒメシャガ」・「イチハツ」・「エヒメアヤメ」・「ノハナショウブ」・「ヒオウギアヤメ」など9種類がありますが、黄色の花被片はこの【キショウブ】だけです。
今後群生化するのか、採集されて消えてしまうのかが気になりますので、1年後に再度観察をしてみたいと考えています。