キキョウ科ホタルブクロ属の【ホタルブクロ(蛍袋)】は、花好きのおばあちゃんの花 を始め、すでに登場していますが、みな栽培されている園芸品種としての登場でした。
今回、「メヒシバ」の群生の合間にぽつんと顔を見せている、草丈70センチほどの野生の白色の【ホタルブクロ】を見つけました。多年草として、人知れず咲いてきたのでしょうねぇ。
山間部では人里にも出現する野生植物でもあるようで、初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。美しいので山野草として栽培されることも多いようで、花色として関東では 「赤紫色」 が、関西では「白色」が多いとのことです。
昼からの散歩で見かけましたアサガオです。開花している時間的に、おそらく「セイヨウアサガオ」の品種だと思います。絞り模様ですので「フライングハイ」という品種かもしれません。
植物学的には、「ソライロアサガオ(空色朝顔)」は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。園芸業界では「西洋朝顔(セイヨウアサガオ)」と呼ばれることが多いとおもいます。
「アメリカソライロアサガオ」とも呼ばれるように、種にはリゼルグ酸アミド(エルジン)を含み、南米のメキシコ先住民に幻覚剤として用いられてきています。
1つの花径に3~5花をつける西洋系のアサガオです。、花は短日開花性により暖かい地域で6月以降から霜のころまで咲き続けるようで、私の確認では、12月22日まで開花 していました。
先ほど紹介しました 27年目の「サボテン」 の左側に、チラリと写っている赤色の花がこのシュウカイドウ科・シュウカイドウ属(ベコニア属)の <球根ベゴニア>の【ファイヤークラッカー】です。
<球根ベゴニア> は、たくさんある「ベゴニア」のなかでも、「ボタン」や「ツバキ」のような豪華な最も華やかな園芸品種群でがアンデス山脈の1000~4000mの高地に自生する球根性の野生種をもとに交配育種されたため、一般に暑さに弱い植物です。
大きく分けて、太い茎が立ち上がるスタンドタイプと、柔らかい茎が垂れ下がるハンギングタイプとがあります。花が小輪で、花弁が細く、一重から半八重のハンギングタイプの品種は比較的暑さに強く、家庭で育てやすい品種です。
昼の時間が長いと花をつける長日植物なので、春から夏にかけて開花し、秋からの短日と低温にあって地上部が枯れ、休眠するサイクルをもっています。
写真でもわかるように、「ベゴニア」は、雄しべだけを持つ雄花と、雌しべだけを持つ雌花が同じ株に存在します。
プランター前面に花径1センチばかりの小さな花が咲き乱れていました。名札を見て、驚きました。なんとナデシコ科カスミソウ属の植物【カスミソウ】でした。【カスミソウ】といえば、花束などの脇役的に用いられる「白色」の花という印象が強く、このような彩り豊かな品種があるとは思っておりませんでした。
カスミソウ(ギプソフィラ)属の植物は、地中海沿岸からアジアにかけて、広く125種ほどが分布しているようです。日本へは、明治~大正初期にもたらされたようです。漢字では「霞草」。いくつも分かれた枝先に無数に小さな花がつき、その様子が、さながら春霞がかかったようだと見立てられ名づけられています。
そんな【カスミソウ】ですが、じつは2種類あるようで、本種のようにガーデニングで寄せ植えなどに使われるのは「一年草のカスミソウ」。花束などに用いられる「花屋さんのカスミソウ」は、正確に言うと「宿根カスミソウ」といいます。
和名も異なり、一年草のほうは「群撫子(ムレナデシコ)」といい、白色のほかに、淡い桃色の花があります。宿根カスミソウの和名は「花糸撫子(ハナイトナデシコ)」、「小米撫子(コゴメナデシコ)」。八重咲きの花が多く、切り花として、一年を通して流通しています。
こんもりと見事な形を形成した株に、花径3センチばかりの紫色の花が多数咲き誇っていました。見るからに園芸品種の【ペチュニア】だとわかるのですが、品種名までは判りません。和名では、【ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)】と呼ばれています。
ナス科ペチュニア属の【ペチュニア】は、夏の寄せ植えの素材として人気のある草花です。剪定を上手にすると、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、ハンギングやコンテナ栽培にも適しています。
【ペチュニア】は色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種数も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。
【ペチュニア】は開花期間が3月~11月ととても長く、現産地の南米では多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草扱いとなります。
【ペチュニア】の語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
道路わきの排水溝にびっしりと繁殖しています小さな花の 【ツタバウンラン】 と、写真中央部に3本の花茎を伸ばし茎先に総状花序として小花を数個咲かせています 【マツバウンラン】 が、仲良く共存していました。
「ウンラン(海蘭)」に花の形が似ているということで共に、「ウンラン(海蘭)」という名が付けられていますが、【ツタバウンラン(蔦葉海蘭)】は、オオバコ科 キンギョソウ連ツタバウンラン属に分類され、【マツバウンラン(松葉海蘭)】 は、オオバコ科キンギョソウ連 マツバウンラン属と、属が違います。
ちなみに、「ウンラン(海蘭)」(学名:Linaria japonica)は、オオバコ科キンギョソウ連ウンラン属に分類され、花期は8月~9月とし、日本全国の海岸の砂地を中心として咲いていますので、(海蘭)です。
2年ほど前に道路端で何本か見つけました北アメリカ原産の 【オオキンケイギク(大金鶏菊)】 ですが、「特定外来生物」に指定されていますので、その後が気になっていましたが、旺盛な繁殖力で見つけた場所のあたり一面に咲き誇っていました。
繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきました。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた[のですが、「カワラナデシコ」 などの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されています。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されてもいます。
種子生産量は1平方メートルあたり3000-5000粒といわれているだけあって、この先も増え続けるとなると、きれいな花だとばかり、言ってられない現状のようです。
「ナンジャモンジャの木」とは、見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称であり、、特定の植物の種名ではありません。【ヒトツバタゴ】を指すことが多いようですが、他の樹種「ニレ」、「イヌザクラ」、「ボダイジュ」など様々の場合もあるようです。
【ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ・一つ葉田子)】はモクセイ科ヒトツバタゴ属の一種で、同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており、トネリコが複葉であるのに対し、本種は小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名が付けられています。
花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつけます。花冠は深く4裂しています。雌雄異株ですが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株です。花は弱々しく、簡単に風で飛び散ってしまうため観賞期間は限られます。
秋に、直径1cm程度の楕円形の黒紫色の果実を実らせます。できる実は、「ネズミモチ」 や 「イボタノキ」 に似ており、表面に粉を吹くのが特徴です。
散歩中にプランター栽培のウリ科キュウリ属の【メロン(甜瓜)】を見つけました。札には品種名として(アニバーサリー)と書かれていました。
【メロン】は果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」に分けられます。赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られていて、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名。また、白肉にはホームランメロンなどがありますが、この (アニバーサリー)はどうなんでしょうか。
さらに、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、そのときに果皮がひび割れてしまいます。このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになります。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ商品価値が高くなりますが、(アニバーサリー)は、「ネット系」のようです。
余談ですが、【メロン】は、ウリ科キュウリ属の植物で、植物学上や栄養学上では、「スイカ」や「イチゴ」と同様に野菜として分類されます。
どの程度プランター栽培で大きくなるのか想像もできませんが、散歩する楽しみが一つ増えました。
キキョウ科ホタルブクロ属の鉢植えの赤紫色の【ホタルブクロ】を見かけました。以前(376)では、白色の【ホタルブクロ】 を取り上げています。
【ホタルブクロ】は、日本、朝鮮半島、中国、シベリアなど東アジアに広く分布します。冬は茎葉が枯れて根の状態で越す宿根草です。日本では古くから親しまれている野草で山野、野原、道ばたなどで見かけます。野趣と愛嬌のある花姿が好まれ、庭園、鉢植え、茶花などに利用されています。
地中を横に走るほふく枝を出し、そこから茎を直立させて株が広がっていきます。草丈は80cm程になり、葉っぱは三角形に近いタマゴ型です。主な開花期は初夏で、先端が開いた釣り鐘状の花を咲かせます。がくは大きくV字に切れ込んで、「ナス」のヘタのような形をしています。がくの切れ込んだ部分には付属体と呼ばれるがくの切れ端のようなものがあり、上に反り返ります。花色は赤紫(淡紅)色や白色です。多くの変種や園芸品種があるようです。
名前の由来は子供がこの花でホタルを包んだから、提灯の古名「火垂る袋」が転じた名前、など諸説があります。日本に広く自生して古くから親しまれているだけに地方ごとの呼び名も多く、トーローバナ、チョウチンバナ、チョウチン、フクロバナ、ツリガネソウなどの別名があります。
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