野山に自生するあやめは、鮮やかな紫色の花を咲かせる植物です。生け花や鉢植え、盆栽など、さまざまな観賞方法があるようですが、花瓶に生けられていました。
【アヤメ】は、アヤメ科アヤメ属の多年草で、文目・菖蒲・綾目などの漢字で書かれます。開花時期は5月頃で、草丈は、30~60cm程度まで生長し、上にまっすぐ伸びた茎の先端に紫や白の花を咲かせます。
【アヤメ】は、低山や高原などの草地で自生する日本古来の植物です。花の大きさは小さく、花びらの中央部分には網目状の模様があり、中央にある花弁が直立し、その他の花びらは垂れ下がるように咲く花姿が特徴的です。
あやめの名前の由来は、諸説あるようで、葉が並列に立つ姿が木目の模様を表す「文目」に似ていることから名付けられたという説です。文目は、胸に縞模様のあるホトトギスが「文目鳥」と呼ばれていたことに由来します。また、中国名の「白菖」という名前が誤って「菖蒲」と言い伝えられたという説もあります。
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