一般的な「水仙」は、花冠と副冠とかなる形態をしていますが、八重咲きの「水仙」を見つけました。 花弁がひしめき合って、頭部が重たそうです。 八重咲きは突然変異から生まれたものが多く、交配種の親がなんであれ、八重であれば基本的にすべて「八重咲き」に分類されているようで、様々なタイプが混在しているようです。
紀伊半島南部で3月下旬から咲く早咲きの桜が、国内の野生種としては約100年ぶりの新種となる可能性があり、専門家らの注目を集めていましう。この桜は新たに「(仮称)クマノザクラ」と呼ばれ、和歌山県も現地で説明会を開くなどPRに力を入れています。 「森林総合研究所多摩森林科学園」(東京都)のチーム長、<勝木俊雄>さんによりますと、沖縄などで見られる「カンヒザクラ」を含めなければ国内に自生する野生の桜は9種。今回、那智勝浦町内の山中にある森林で数十本の「クマノザクラ」が見つかっています。同町周辺にはもともと「ヤマザクラ」、「カスミザクラ」の2種類の桜が自生しています。 <勝木>さんが平成28年に紀伊半島南部に調査に訪れた際に発見。以降、県林業試験場などと共同で古座川町や那智勝浦町で本格的に調査を行ないました。 その結果、「クマノザクラ」は他の2種の桜と比べ、▽花びらがあわい紅色▽花柄が無毛▽葉の形が卵形▽葉柄が無毛-などの特徴が確認されています。<勝木>さんは、「クマノザクラ」は他の2種に近い特徴はあるものの、別種の可能性が高いとのこと。古座川町での開花時期は、他の2種の4月中下旬からよりも早い3月下旬~4月上旬だそうです。
キンポウゲ科セツブンソウ属の「セツブンソウ(節分草)」は関東地方以西の主に太平洋側に多く分布し、古くより節分のころに花が咲くのでこの名前がつけられています。 石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から白い芽を伸ばし始めます。そして、冬の終わりから早春のころに、白い花弁のような<萼片>を5枚開きます。本来の花びらは退化して、先端が2又に分かれた黄色い蜜腺(ネクター)になっており、雄しべを囲むようにつきます。蜜腺は名前の通りで、あまい蜜を出す器官です。雄しべの先端に付いている花粉が入った葯も紫色で鮮やかです。 球根の大きさは径1.5cmほどで、先端の尖った球形です。葉は深く裂けた灰緑色で、晩春には地上部を枯らして休眠します。 ときに大群落を形成し、一面に白い花を咲かせる「春植物」ですが、近年は開発や盗掘のために激減し、各地で保護が始まっています。
年賀状の額面「52円」の切手の部分の 意匠 がいろいろあるのに気が付きました。 それではと「通常はがき」を調べてみましたら、こちらも「通常はがき」では「ヤマユリ」と「コチョウラン」、「インクジェット用の通常はがき」は「ヤマザクラ」、「往復はがき」は「タンチョウ」と使い分けられていました。 「ヤマユリ」は、日本固有8種(ヤマユリ・ササユリ・オトメユリ・テッポウユリ・カノコユリ・サクユリ・タモトユリ・ウケユリ)の一種です。北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布しています。学名の「Lilium auratum Lindl」は「黄金色のユリ」の意味です。和名は、山中に生えることから名づけられています。
農業公園・淡路ファームパーク・イングランドの丘(南あわじ市)で“魔法の薬草”や“伝説の植物”といわれる「マンドラゴラ」が開花しています。 「マンドラゴラ」は、ナス科マンドラゴラ属の植物で、地中海沿岸や中国西部にかけて自生。古くから薬草として用いられたが、根には幻覚・幻聴を引き起こす神経毒が含まれています。また、根の形が人の様な形状をしていることから、引き抜くと悲鳴を上げ聞いた人間は発狂してしまうという伝説が中世ヨーロッパを中心に広まり、映画「ハリー・ポッター」シリーズにも登場しました。 同施設では、15年以上前から栽培を開始し今回が初めての開花になります。昨年12月21日から、バックヤードからコアラ館入口に移して公開が行なわれています。施設によりますと1月20日頃まで鑑賞ができるということです。
主には8月9月が開花時期だとおもいますが、10月に入っても目立つ赤色の花を咲かせています、アオイ科フヨウ属の【モミジアオイ(紅葉葵)】です。 北アメリカ東南部の湿地を故郷とする「ハイビスカス」と同属の植物で、「紅蜀葵(こうしょっき)」とも呼ばれています。冬は地上部が枯れて根の状態で越し、毎年花を咲かせる宿根草で、草丈は2mにもなる大型の草花です。 開花期は夏、5枚の花びらを持ち大きさは径Ⅰ0㎝~15㎝で色は鮮やかな赤色、表面に光沢があります。花びらの幅はやや細くて重なりません。朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう短命な<一日花>ですが、つぼみはそれなりの数付いてシーズン中は休みなく次々と咲きます。花の後ろにもまだ蕾が2個ほど見えています。 葉は大きく5つに裂け(正確には3裂~7裂くらいまで差がある)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこからモミジアオイの名前が付きました。 園芸品種は見られませんが、同属の 「アメリカフヨウ」 との雑種が知られています。雑種は花びらの幅がいくぶんか広く、ふっくらした印象を受け、葉の幅もやや広い感じです。
今年開園50周年を迎えた 「須磨離宮公園」 では、神戸のバラ育成にご尽力いただいている園芸コンサルタントの<藤岡友宏>氏が神戸をイメージして作出、寄贈された新種のバラの育成に取り組んでいます。 このオリジナルローズの名前を一般公募による名称募集(募集期間:平成29年7月25日から8月15日まで)の結果、応募総数332件の中から、<村井 由美子>(神戸市須磨区)さんの「茜離宮」(あかねりきゅう)が選ばれ、決定しています。 名前の由来は、夕日の色、秋にデビューするイメージの「茜」色と、響きの好きな「離宮」より名付けられています。 同公園にての「秋のローズフェスティバル2017」開催期間中(10月14日(土)~11月5日(日))に開花株が展示予定されています。
【ナンバンギセル(南蛮煙管)】は、ハマウツボ科ナンバンギセル属の他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する一年草の寄生植物です。寄生するのは主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはイネ、ススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなどが挙げられます。 花が咲くまで姿がほぼ見えないので夏~秋の開花時期にいきなり生えてきたように錯覚しますが、生育期には茎は地際~地中にあり鱗片状の葉を付け寄生主の養分を取って生長しています。夏以降にそこから花柄をにょっきりと伸ばして地上にお目見えするという寸法です。 花柄の先端にはぷっくりとふくらんだ萼(がく)があり、そこから淡い紅紫色(まれに白色)の花を一輪、うつむきかげんに咲かせます。花は筒状で先端が浅く5つに切れ込んでいます。その姿をかつて南蛮人と言われていたポルトガル人やスペイン人の船員がくわえていたマドロスパイプに見立てて「ナンバンギセル」の名前が付いています。 万葉集では「思草(おもいぐさ)」の名前で登場しており、古くから日本で親しまれていた植物だといえます。うつむきかげんに咲く花の姿から来た名前でしょうか。 ナンバンギセルの他に、やや大型のオオナンバンギセルも知られています。学名のアエギネティアはギリシアの医師<アエギネタ>の名前にちなみます。
先だって、お隣の家の石垣から健気に花茎を伸ばし咲いている 【テッポウユリ】 も、大きな球根に育つことを期待していますが、石垣に比べて階段は、邪魔になるということで刈られるのではと心配です。開花の状態のままというのは、住民の方は気にされていないということで、結実が期待できそうです。
我が家の北側の住宅の石垣に、ど根性な【テッポウユリ】が咲いているのを見つけました。 【テッポウユリ(鉄砲百合)】は、ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物です。こんなところに球根が根付いているとは驚きで、信じられませんでした。 本種は外見・生態上の特徴が後述の近縁種 「ユリ」 が、不届きな輩に 蕾が千切られていた ことがありましたが、なんとか元気に咲き終わり。多年生草本らしく来年の夏の開花を楽しみにしたいものです。