サクラソウ科リシマキア属は北半球を中心に、アフリカ・南アメリカ・オーストラリアを中心に約200種が分布しています。 日本には、「オカトラノオ」 ・ 「クサレダマ」など15種が自生、茶花として好まれてきました。 茎が直立する品種と、横に匍匐するように成長する品種があり、グランドカバーとして利用されています。 本種は、黄金気味の葉がきれいで、水草としても涼しげな景色が楽しめる品種です。
リハビりにてお世話になっていますデイケア施設の玄関ホールに、鉢植えの【イペ】が置かれています。 ノウゼンカズラ科の広葉樹で、樹高8~20メートルに成長します。別名「パウダルコ」と呼ばれています。 ブラジル・アルゼンチン・パラグアイなどに分布し、南洋材らしく密に詰まった材質をしており、ウッドデッキやフローリング材に加工されています。 花色は、白・赤紫・桃色・橙色・黄色の5色があり、 「ノウゼンカズラ」 は、葉の展開と花の開花は同時ですが、この 【イペ】 は、花だけが先に開花しています。
<ラミウム>は、シソ科ラミウム属に分類され、日本に自生している野草 「ホトケノザ」 や 「ヒメオドリコソウ」 の仲間です。 カラーリーフとして、「ラミウム・ゴールドナゲット」 や 「ラミウム・ビーコンシルバー」 などは、地面を這うように広がり生育しますので、グランドカバーとして人気があります。 きれいな葉は周年観賞できますが、やはり、花が開花しているときが鮮やかさも増すようです。 黄色の花を咲かせる 「ラミウム・ガリオブドロン」 は、以前はラテアストルム属に分類されていました。 本種は名称通り、夏から秋にかけて花穂を伸ばし、白い花を咲かせます。
<リプサリス>は、独特な形状ですが、葦サボテンの仲間です。品種によって、姿もかわり、花を咲かせる品種もあります。 サボテン科リプサリス属で約60種ほどが分類されています。北アメリカ南部から、南アメリカにかけての熱帯雨林内の樹の幹や岩肌に生息する着生植物です。 自制している環境より、高温多湿を好み、直射日光には強くありません。 多く見かける多肉植物のサボテンのように、肉厚ではない姿だけに面白みを感じさせてくれる植物です。
<ファルコン植物記>も、入院のため、途切れてしまっています。運の悪いことに、今はきれいな花が咲くシーズンでもないだけに困っていますが、観葉植物に目を向けました。 「ユーカリ」の葉は、コアラの食用ということで有名ですが、我が母校「兵庫県立兵庫高等学校」の校章にも尖がった細長い葉が使用されています。 形状から、おそらく「レモン・ユーカリ」の葉だとおもいます。 「ユーカリ」は、フトモモ科ユーカリ属の総称として用いられ、約500種ほどがオーストラリアやタスマニア島等に分布しています。変種も多く見受けられ、常緑高木となるモノが多く見受けられます。この【ユーカリ・ポポラス】は、丸い大きな葉が特徴的で、可愛らしさを感じる樹形の品種です。
ちいさなプラントボックスに植え込まれていた<ルドベキア>ですが、草丈1メートルを超え、見事な花を咲かせていました。 キク科ルドベキア属に分類され、北アメリカが原産地、日本には明治時代中ごろに導入されています。 真夏の炎天下でも元気に花を咲かせ、一株でもよく枝分かれをして鮮やかな黄色の花が株全体に広がり、遠目からでもよく目立ちます。 基本の花色は橙色や黄色の花弁ですが、写真は中心部がえんじ色で周りが黄色くなる2色咲きの品種「カプチーノ」です。
一度アップしています 【ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)】 ですが、このときは花壇のなかで寄せ植え的に植え込まれていましたが、今回は敷石の目地の間から、ど根性に顔を出して咲いていました。いい環境ですと草丈50~60センチに育ちますが、土壌も確保できない場所ですので、草丈10センチにも達していませんでした。 アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で原産地は北アメリカ、大正時代末期に導入されましたが、いまでは逸脱して帰化植物として路傍などで散見できます。 属名の「Oenothera」は、ギリシア語の「oinos(=酒)+ther(=野獣)」が語源で、根にブドウ酒のような匂いがあり、それを野獣が好むことに由来しています。 花径4~5センチ、少し角ばった感じの4弁花で花弁の基部は黄色を帯び、8本の雄しべと十字形をした雌しべが1本あります。
草丈1メートルほどの太い茎に、見事に開花している【フウリンソウ(風鈴草)】です。 キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、世界の温帯部に300種以上が分布しています。 野草として可憐に咲く 「ヒナキキョウソウ」 ・ 「ヒナギキョウ」 も同じキキョウ科ですが、随分と花姿が違うのに驚いてしまいます。 南ヨーロッパ・地中海沿岸を原産地として、日本には明治時代初期に導入され、正式和名は【フウリンソウ】ですが、学名「カンパニュラ・メディウム」より「カンパニュラ」、また園芸的には「ツリガネソウ(釣鐘草)」の別名があります。 茎は太くまっすぐ上向きに伸び、長さ5センチほどの釣鐘型の花を咲かせ、裂片は丸みを帯びて短い形状です。
草丈20センチ程度の先端に、小さな青紫色の花を咲かせる【ヒナギキョウ(雛桔梗)】です。 キキョウ科の多年草で、昨日アップしました 「ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)」 とよく似た名称と花の形ですが、(雛桔梗草)はキキョウソウ属、【ヒナギキョウ】はヒナギキョウ属です。 日当たりのよい背の低い草地や芝生などで見受けられますが、地上部の可憐な感じの細い茎とは違い、地下の根茎は牛蒡のようによく発達しており、芝生などの強度に刈り取られる場所でも力強く生き延びています。 茎先に咲かせる花は、花径8ミリ前後と小さく、漏斗状の鐘形で上部は5裂、雄しべは5本、雌しべを1本の花姿です。
街路樹の「イチョウ」の樹の根元に新芽が出ていて、その合間から、草丈20センチばかりの【ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)】が顔を出していました。 キキョウ科キキョウソウ属の一年草で、1931(昭和6)年に横浜で帰化植物として確認されています。 花径15ミリほどですが、茎の先端に一つだけ<開放花>として青紫色の5弁花をつけ、葉脇から出る下部の花はすべて<閉鎖花>で花弁を開くことなく結実します。 属の仲間として「キキョウソウ(桔梗草)」がありますが、こちらは葉は丸く花も段々に咲かせますが、本種の葉は細長く先が尖り、花の開花は茎の先端だけですので、見分けるのは容易です。