ヨモギの葉先に、逆さまにぶら下がっている【チョウセンカマキリ】を見つけました。
少し逆光気味ですが、体長4センチばかりの褐色タイプのまだ幼虫ですが、背中の中心部に通る濃い褐色の筋が早くも見えています。
写真を撮る間、じっとしていましたたが、この体制から餌を捕獲するとなるとかなり至難の業だと思いますが、虎視眈々と動くことなく、逆さまのままでおりました。
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体長3センチ弱の【ハラビロカマキリ】の幼虫でしたが、葉の上にいた「アリ」を捕獲して食事中でした。
カマキリ目カマキリ科ハラビロカマキリ属に分類され、他のカマキリの幼虫と違い、腹部の端部を上に向けている姿は、本種の特徴です。
まだ翅も生えそろえていない幼虫ですが、全体の形は成虫と同じで、攻撃的な姿は一人前です。
幼虫の色合いは緑色と褐色が混ざっていますが、多くの成虫は緑色が多く、褐色方は少ないです。
一般的に単に「ムカデ」と呼ばれていると思いますが、多足亜門ムカデ網に属する節足動物の総称で、人家等に出没する嫌われ者は【トビズムカデ】です。「ムカデ」は「百足」と表記されますが、本種は21対もしくは23対の脚を持ちます。
オオムカデ目オオムカデ科に分類され、体調が8~15センチ、まれに20センチ近いモノもおり、日本産ムカデの中では最大級です。
昆虫などのように幼虫や成虫の区別は、基本的にありません。
体色に個体変異が多く、赤い頭に黄色い脚や、朱色の頭と脚を持つものなど多彩です。
通常は朽木や雑木林の落ち葉の中など湿り気のある場所に生息していますが、ゴキブリやバッタなどを捕食する肉食性ですので、しばし民家などに餌を求めて出没します。頭部には毒腺を持つ<顎肢>があり、刺されますとヒスタミン・セロニン等のアミン類で激痛を伴います。
おばあちゃんの知恵袋ではありませんが、植物油に本種を漬け込んだものは、火傷や切り傷、中耳炎の民間療法として利用されています。
早朝の散歩中、6時30分ごろに見かけた仲良くしている<ニクバエ>です。
これまで、種々の昆虫の交尾の写真を記録していますが、昼間が多く、時間帯を気にすることはありませんでした。
<ニクバエ>は、ハエ目(双翅目)ニクバエ科に属する「ハエ」の総称で、<ヤドリバエ亜科>と<ニクバエ亜科>の2亜科があり、約100属が分類されています。
ニクバエ科の種のほとんどが灰色時の胸部背側に黒い縦縞があり、イエバエ科の「イエバエ」とよく似ていて紛らわしいのですが、縦縞が<ニクバエ>は3本で、「イエバエ」は4本ですので、よく見れば区別は容易です。
残念ながら腹部の形状・模様等がわからず、種の同定までは至りませんが、体格的に明らかに<メス>のほうが大きく、これはおなかの中で卵を孵し、幼虫を産む体形だと眺めておりました。
日本には2種類の「ミツバチ」が生息していますが、主に養蜂家が飼育している 「セイヨウミツバチ」 は1877(明治10)年に日本に導入され、現在40万群ほどが活躍しています。
一般的な蜂蜜は、ほぼ間違いなく「セイヨウミツバチ」が集めたモノです。
一方、もともと日本に生息していた 「ニホンミツバチ」 は 「セイヨウミツバチ」 に比べて体も小さく、黒っぽい体色です。
散歩中に直径10センチばかりの排水孔に、「ニホンミツバチ」が群れだっているのを見つけました。
家屋の隙間や床下、木のウロなどに巣を作る習性がありますが、この集団も営巣中なのかもしれませんが、生きている排水孔だと水も流れてくるだろうに大丈夫だろうかと、考えてしまいます。
近寄りますとすぐに飛び立ってしまう【ナミアゲハ】ですが、今回はおなかが空いていたのか 「サルビア・ミクロフィラ」 の花にとまり、必至で吸い蜜行為をしていました。
撮影はコンパクトデジカメですが、【ナミアゲハ】の特徴が良くわかるまで近づけ、登場回数も(9)回と多いなかで、嬉しい一枚になりました。
鳥の糞に似せた「若齢幼虫」や緑色した「終齢幼虫」の姿からは想像もできないきれいな翅模様を持っているだけに、【ナミアゲハ(並揚羽)】の名称は、どこでも見かけることから名付けられているとしても、なんともかかわいそうな名称におもえます。
春から秋にかけて草むらなどでホバリングしながら、吸い蜜行為を行っている【ホソヒメヒラタアブ(細姫平田虻)】です。
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒメヒラタアブ属の小型な「アブ」として、花径20ミリほどしかない 「ヒメジョオン」 の花が大きく見えてしまいますが、体長6~7ミリ程度しかありません。
細長い体型は<オス>で、<メス>は腹部が膨らんであり、端部が尖った体型をしています。
空中停止の技術は優れており、直角等に曲がる飛行技術も素晴らしく、見ていて飽きない動作で楽しませてくれます。
「ヨモギ」の葉先に、休憩中の【スカシヒメカメムシ(透姫縁亀虫)】を見つけました。
カメムシ目(半翅目)ヒメヘリカメムシ科のカメムシで、体長約7ミリほどの比較的小さな昆虫で、名称通り上翅が透明で体色が透けて見えています。
体色はかなりの個体差があり、黒褐色から赤褐色と幅広い色合いが見られます。
食草はイネ科・マメ科・キク科などで、葉や茎から液汁を吸って餌としています。
開帳35ミリほど、シャクガ科エダシャク亜科の「蛾」で、属としては114属198種に渡ります。
どれも良く似た感じの翅模様が多いのですが、本種は淡い黄色地に、頭部を中心として前翅・後翅の真ん中あたりに、同心円状の褐色の斑紋が4個入ります。
【ハグルマエダシャク】は「歯車枝尺蛾」と表記され、写真では分かりずらいのですが、翅の外側寄りにギザギザ模様が入り、これが「歯車」に見えることから命名されています。
幼虫は、モチノキ科の「イヌツゲ」や「アオハダ」、スイカズラ科の「ツクバネウツギ」などを食草として育ちます。
路面をせわしく動きまわる、体長10ミリほどの<ゴミムシ>を見つけました。
コウチュウ目オサムシ亜科オサムシ科の昆虫で、金銅色の金属光沢を持つきれいな体色をしています。
他のオサムシ科の仲間は、「クロツヤヒラタゴミムシ」 や 「オオスナハラゴミムシ」 のように前胸部と腹部の間がくびれて細長い体型をしていますいが、本種はくびれずに丸っこい体型をしています。
「ナズナ」 ・ 「コハコベ」 などの各種の植物の種子を食べたり、「ミミズ」 ・ 「カタツムリ」 などの小動物を餌として、石や落ち葉の下に生息しています。
よく似た形状をもつ種に「マルガタゴミムシ」がいますが、触角の第三節までの色が朱色ではありませんし、脚の色合いも資料とは違いますので、とりあえず<ゴミムシ>としておきます。
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