きれいに咲いている青紫色の 「クレマチス」 の花に、【セイヨウミツバチ】が飛来してきました。
【セイヨウミツバチ】はもともとヨーロッパからアフリカ、中近東にかけて分布していてものを、人類が養蜂に利用するために飼育してきました。
日本には明治時代に北アメリカから導入され、今では全国的に養蜂に利用されています。
日本で飼育されている【セイヨウミツバチ】は主に「イタリアン種」で、胸部に近い腹部上部に黄橙色の帯が入り、 【ニホンミツバチ】 の腹部は全体的に黒色をしています。
「クレマチス」の花は、多数の雄しべと雌しべがあり、開花が進むにつれて、雄しべの1本1本が外側に広がり成熟、葯から花粉を出しますが、まだ完全に雄しべが開ききっていませんので、残念ながらおいしい花粉にありつけそうにありません。
山道は、ただいま「イモムシ・ケムシ」の繁殖期で、注意して歩いていないと木々の枝から「ブランコケムシ」や 「ブランコイモムシ」 が垂れ下がって衣服などに付くことがあります。
今朝は、山道の落ち葉の中を移動している【トビネオオエダショク】の幼虫と遭遇いたしました。
チョウ目(鱗翅目)シャクガ科エダシャク亜科に分類されており、シャクガ科ということで移動する動きは「シャクトリムシ(尺取虫)」型です。
終齢幼虫は体長55ミリ前後、頭部、胸部~腹部の側面および尾部が鮮やかな黄色をしており、気門の周りは黒く、背面と腹面は灰白色で、それぞれに数本の黒い線がはいりますが、明瞭でない個体もあります。
成虫は5~8月に現れ、開張は40~60ミリ、体色は灰白色~淡褐色をしており、灰褐色~暗灰褐色の帯が数本入ります。
体長60ミリほどの、淡い黄色のきれいな「イモムシ」を見つけました。
一昨日の「幼虫」は、 「シャクトリムシ(尺取虫)」 という手掛かりがあり 「シロトゲエダシャク」 の幼虫と同定できたのですが、今回はチョウ目127科あるうちのどの範疇に入るのかさえ見当がつきません。
頭部(右側)にある黒い斑点模様、背中に入る白い筋、横側に入る灰色の模様と同定する特徴はあるのですが、これまた手もとの資料では同定が出来ませんでした。
いつか判明するときが出てくることを期待しながら、記録として残しておきます。
いやぁ~、まいりました。<同定できない>に取り上げてきたのは、「イモムシ・ケムシ」・「蛾」や「蜘蛛」で、どれも種類が多くてわからなくても仕方ないかなとおもっていますが、さすがに<昆虫>がわからないというのは落ち込みました。
体長は10ミリ程度、脚が6本ですので間違いなく<昆虫>です。長い触角と突き出た赤色の頭部、黒い翅に白色の筋模様があり、見間違いをすることのない形をしていますが、同定できません。
<昆虫>も多くの「目(モク)」がありますが、形と翅の形状から<トンボ目・バッタ目・カマキリ目・ナナフシ目・チョウ目・コウチュウ目・カゲロウ目>などは無条件で外せます。
2枚の翅の形状と触角が長いということで<ハチ目>の【昆虫】だと考えるのですが、頭部の形は<カメムシ目>のサシガメ科に似ており、手持ちの資料では確認することができませんでした。
(追記)・・・ヨコバイ亜目ワタフキカイガラムシ科の「イセリアカカイガラムシ」と分かりました。
「イモムシ・ケムシ」は、チョウ目(鱗翅目)の幼虫ですが、127科165000種が分類されていますので、同定する作業は大変です。
今回見つけました【シロトゲエダシャク】の幼虫は、ありがたいことに<シャクトリムシ(尺取虫)>の歩行形態をしており、主として「シャクガ科」の幼虫とすぐに同定でき、あとは根気で資料とにらめっこ、エダショク亜科に辿りつきました。
多くの「シャクガ科」の幼虫は、「毛や針」のない、いわゆる「イモムシ」のモノが多く、写真のように「毛」を持つものは少ない部類に入り、真っ直ぐな姿勢であれば「ドクガ科」と間違えそうな体表模様です。
成虫は開張40ミリほどで灰茶褐色の翅の色をしており、名称に付く「シロトゲ」は幼虫の毛を指すのではなく、成虫の脚に棘状のモノがあることに由来しています。
真ん中が白く抜けた黒い紋に金環の縁どりが目立つ【ヒメウラナミジャノメ(姫裏並蛇目)】が、「キンモクセイ」の葉の上で休憩していました。
和名通り、<翅の裏に波模様のある蛇の目の紋が入る小さな蝶>で、 「モンシロチョウ」 より一回り小さい大きさです。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されており、日本全国に分布、4~9月頃に掛けて活動をしています。
蛇の目の数は一般的に前翅裏に大きなのが1個、後翅裏に5個ありますが、6~8個をもつ個体もあり、写真の蝶も6個あるようです。
学名は<argus>と名が付けられていますが、これはギリシア神話に登場する全身に100の目を持つ巨人<アルゴス>に由来しています。
山道を歩いておりましたら、目の前にヌゥ~と「ブランコイモムシ」が垂れ下がってきました。
昆虫や芋虫・毛虫の嫌いな方なら、この細い道を通ることが出来ないかもしれませんが、昆虫好きとしてはまずは写真を一枚確保です。
一般的に「ブランコケムシ」と呼ばれているのは、チョウ目(鱗翅目)ドクガ科マイマイガ属の若齢幼虫のことを指しますが、写真は明らかに毛がなく「イモムシ」です。
糸を出している頭部を上にして、爪のある硬い胸脚が3対、あいだを開けて腹脚が4対、そして尾端部に尾脚が1対きれいに見えていますが、成虫になりますと胸脚の3対が6本の脚になり、腹脚・尾脚はなくなります。
体長2センチばかりでの若齢幼虫でしたが、あとから来る人が嫌がらないように、糸をつかんで他の場所に移して置きました。
体長10ミリを少し超えた【ニホンミツバチ】が、 「ノダフジ」 の花穂に止まっていました。
「ミツバチ」は、ハチ目(膜翅目)ミツバチ科ミツバチ属の昆虫の一群で、現生種は世界に3亜属9種が知られ、特に 「セイヨウミツバチ」 は全世界で養蜂に用いられており、24の亜種が知られています。
日本では、【ニホンミツバチ】と「セイヨウミツバチ」の2種が養蜂に携わり、蜂蜜の採集が行われています。
全体的に暗褐色で腹部に縞模様が入り、「セイヨウミツバチ」は腹部の上部が橙色になりますが、本種は全体的に黒っぽい体色ですので見分けがつきます。
特に何もしなければ攻撃を仕掛けてきませんので、安心して写真が写せます。
神戸のお天気は快晴、ベランダに布団を干していましたら、【ナミテントウ(並天道虫)】が止まりました。
コウチュウ目(鞘翅目)テントウムシ科Harmunia属の昆虫です。
【ナミテントウ】は、色や斑紋に変化が多く、紋のないタイプから19個の斑紋があるタイプまで 多数 に渡ります。
2~4紋型は西日本から九州にかけて多く、19紋型は北海道や東北地方で多く見られます。
紋の少ないタイプは黒色の地に赤もしくは黄橙色の紋が入り、紋の多いタイプは黄橙の地に黒い紋、紋がないモノは黄橙色の翅の色をしています。
成長観察記録を続けている 「ノキシノブ」 に、水を与えようとしましたら、葉先に【ヒメマルカツオブシムシ(姫丸鰹節虫)】がいました。
甲虫目(鞘翅目)カツオブシムシ科カツオブシムシ属の昆虫で、幼虫は主として毛織物の動物性の繊維や乾物類を餌とする害虫です。
体長は2.5ミリとカツオブシムシ科の中では小さく、短い楕円形で背面には細かい鱗片の毛が全体に生えています。
全体的に体色は灰黄色に見え、褐色と黒っぽい横帯模様が入ります。
年一化性として幼虫のまま越冬し、6~8回の脱皮を経て成長、3~4月頃に蛹化、4~5月頃に羽化します。
成虫後約10日間の間に交尾と産卵を済ませ、この期間は光から逃れようとする負の走光性をみせる特性がある昆虫です。
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