都会の真ん中では見かけることのない 【アカシジミ(赤小灰蝶)】 ですが、寿命が尽きたのか、紛れ込んだ地下街の床で動かなくなりました。
昨日の 「ウラキンシジミ」 と同様に、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に分類され、<ゼフィルス>と呼ばれる、本来は樹上の枝などで休息をし、縄張り意識が強い蝶で、早朝以外はほぼ地上に降りてきません。
前翅長20ミリ前後、翅の色は<オス>・<メス>とも橙色で、翅裏には白帯で縁どられた黄褐色の帯が縦に入ります。
本来生息しているブナ林では、自然界の現象として他の昆虫たちの餌になるはずですが、都会の地下街では、気づかずに踏まれてしまう運命が待ち受けていることでしょう。
本来は<ゼフィルス>と呼ばれる樹上性の蝶ですが、アスファルトの路上で遭遇しました。
チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に分類され、日本固有種で体長2センチばかりの小さな蝶です。
<オス>は木の枝の先端などで縄張りを守り、 「シオカラトンボ」 と同様に、同種の<オス>が侵入してきますと追いかけ、縄張りから排除する習性を持ちます。
裏翅の色が金色のところから、【ウラキンシジミ(裏金小灰蝶)】の和名が付けられています。
「ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)」 と対象的な色合いですが、色の明暗は個体変異が大きく、<オス>は全体的に濃い色をしています。
日本の屋内でごく普通に見かける【クアスジハエトリ】が、ヨシズの陰で休んでいました。
クモ目ハエトリグモ科スジハエトリグモ属に分類され、体長10ミリ前後の大きさですが、<メス>の方が一回り大きめです。
写真の【チャスジハエトリ】は<メス>で、 <オス> との性的二形は明確で斑紋がはっきりと異なります。
頭胸部は中央が高く盛り上がり、両側は丸みがあり、腹部の後側はやや尖った倒卵形で全体的に毛深く、基本的には体色は褐色で正中線に沿って縦筋が入っています。
低木で春先から秋にかけてかなり長期に渡り、花の香りも強い釣鐘状の小さな花を多数咲かせる<アベリア>です。
夏の暑い時期に花をつける数少ない植物ですので、蝶や蜂にとっては絶好の吸い蜜場所です。
車道脇に干渉帯として植え込まれている<アベリア>に、【ナミアゲハ】が食事中でした。
人家の周辺や都会でも翌見かけるチョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ科アゲハチョウ属の蝶で、翅は黒字に黄白色の斑紋や線が入り、また後翅には水色や橙色の斑紋があります。
<尾状突起>の内側には橙色の<眼状紋>があり、眼の距離で相手の体長を計る天敵から身を守る円形の斑点を持っています。
成虫はステルス型の翼形状をした茶色の体色で、前翅の中央に褐色の帯が入り、背部には2本の淡い茶色の筋が縦に入っています。
チョウ目(鱗翅目)スズメガ科の「蛾」に分類され、若い4齢幼虫は 黒色の体色 ですが、終齢(5齢)幼虫になりますと茶褐色になり、背中に横筋が入り、両わき腹に7個の<眼状紋>が目立ちます。
スズメガ科の幼虫の共通の特徴として、尾部に<尾角>と呼ばれる突き出た器官がありますが、刺すこともなく毒もありません。
【セスジスズメ(背筋雀)】の幼虫は、作物の葉を食い荒らす害虫で食欲旺盛、数日で数倍の大きさに成長し、80ミリを超える大型のイモムシです。
ブ~ンと大きな翅音がしたかと思うと、【シオヤアブ(塩屋虻)】が、目の前にとまりました。
空中で「ハナバチ」を捕獲したようで、これからゆっくりとお食事です。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科シオヤアブ亜科の昆虫で、写真のように腹部先端に白い毛が生えているのが<オス>で、これを「塩」に見立てた名前がつけられています。
木の枝や葉の裏側等にじっとして獲物を待ち続け、獲物が近付きますと一瞬の動作で脚でわしづかみ、硬い口吻を突き刺して獲物の神経を切断し、体液を吸い上げます。
人間には危害を加えることはありませんが、刺されるとやはり痛いと聞いています。
群生している「イワダレソウ」を写そうとしていましたら、運良く【モンシロチョウ(紋白蝶)】と遭遇いたしました。
地元『神戸新聞』の6月7日(金)に、関西では 「テングチョウ(天狗蝶)」 が大量発生しているとの記事がでていましたが、個人的な感覚では、こちらの【モンシロチョウ】の方が、例年になく見かける機会が多いように感じています。
幼虫は、キャベツ・アブラナ・ブロッコリーなどのアブラナ科を食草としており、気温も高く生育がいいのか、鳥類や 「アシナガバチ」 の天敵が少ないのか、大量発生の原因が分かりません。
写真の【モンシロチョウ】は、前翅の黒い部分も小さく、全体的に黄色っぽいですので<オス>のようです。
一般的に 【ヤブキリ】 は、緑色の体色をしていますが、茶褐色の体色変異の<オス>を見つけました。
長い触角、小さな眼、頭頂から背にかけての1本の筋が入る等の諸条件で、【ヤブキリ】の幼虫と同定しました。
卵は4月頃に孵化、2カ月ほどかけて6回ほどの脱皮を経て成虫になり、寿命は普通2カ月ほどですので、梅雨半ばごろから秋にかけてが活動時期になります。
初期の幼虫時には草食性ですが、脱皮の回数を重ねるごとに肉食性が強くなり、顎が大きく発達、脚の棘が捕食に適するように長くなっていきます。
昨年も 「イタドリ」 の葉の上にいる 【ヤブキリ】 を見つけていますが、今年も同じように長い触角を動かしながらの<メス>と遭遇しました。
「キリギリス」 とよく似ていますが、幼虫のとき頭頂から背にかけての茶褐色の筋が1本が【ヤブキリ】で、2本入れば「キリギリス」です。
「セトウチフキバッタ」 や 「ツチイナゴ」 などに比べて、随分と小さな眼をしていますが、夜の活動が主なため、長い触角が眼の代わりになっているようです。
成長の早い 「イタドリ」 の葉の上に、体長12~3ミリほどの<フキバッタ>の若齢幼虫を見かけました。
バッタ科フキバッタ亜科に分類されている総称として使われていますが、神戸近辺ですので 「セトウチフキバッタ」 の可能性が高いのですが、成虫の形態を見ていませんので、詳細までは判断できません。
一見「イナゴ」に似ていますが、眼の後側に黒い帯がありますので区別ができます。
ほとんどの種は翅が退化しており、飛ぶことはできません。
胸に退化した翅の跡が残りますが、この長さも個体差があり一様ではありません。
名称の<フキバッタ(蕗飛蝗)>は、好んで食べる葉として「フキ(蕗)」が多く、「クズ(葛)」・「フジバカマ」など、柔らかい葉を好んで食べることから名付けられています。
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