ファルコン昆虫記(441)【クロオオアリ】(3)の<女王蟻>
5月
26日
5~6月のよく晴れた風の弱い日の昼過ぎから夕方にかけて、数匹の雄アリと雌アリが巣の中から出てきて、「結婚飛行」を行い交尾をしますが、雄アリは交尾後に死んでしまいます。
「結婚飛行」は各地域で特定の1~2週間の期間しか行われず、限られています。
交尾の終わった雌アリは翅を落として地面に単独で巣を作り、新しいコロニーの第一歩を踏み出します。
<女王蟻>によって掘られた巣は速やかに閉じられ、中で10個ほどを産卵、最初の<働き蟻>は<女王蟻>の体内の栄養によって約1ヶ月で育ち、巣の口を開いて餌探しに出かけ、大型のコロニーに成長するまでに4~5年を費やします。