ラトビアのクリエイター、<ギンツ・ジルバロディス>(25)が3年半の歳月を掛けて作り上げた長編デビュー作『Away』が公開決定され、予告映像が公開されています。
本作『Away』は、飛行機事故で島に不時着した少年が、さまざまな土地をオートバイで駆け抜ける旅を描く長編アニメーションで、全編セリフがなく、<ギンツ・ジルバロディス>の個人的な思いが哲学的なメタファーによって込められています。
8歳からアニメを作り始めた<ギンツ・ジルバロディス>は、手描きアニメーション、3Dアニメーション、実写など、さまざまな手法で7本の短編映画を制作してきています。日本のアニメーションにも幼少期から触れ、影響を受けてきたといいます。
本作では製作、監督、編集、音楽をすべて1人で担当。本作は世界最高の権威と最大級の規模を誇るアニメーションの国際映画祭「アヌシー国際映画祭」において、2019年に新設された実験性・革新性のある長編作品を対象とする「コントルシャン賞」で、見事初代グランプリを受賞しています。これを皮切りに、世界中の映画祭で8冠を達成しています。第6回新千歳空港国際アニメーション映画祭では、長編部門の審査員特別賞を受賞しました。
2020年第92回アカデミー賞長編アニメーション部門の最終候補32作品に選ばれ、同年第47回アニー賞でも 『アナと雪の女王2』 (2019年)や 『トイ・ストーリー4』 (2019年)とともにベストミュージック部門にノミネートを果たしています。
『Away』は、2020年12月11日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます。大阪テアトル梅田で2021年1月、京都・出町座と愛知・名古屋シネマテークでも近日公開される予定です。
16日に公開されたアニメ映画 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 の公開3日間(18日まで)の興行収入が46億2311万7450円、動員数342万493人を記録したことが19日、公表されています。16日(金)の興行成績は平日における日本国内で公開された映画の興行収入・動員の歴代1位、また、17日(土)・18日(日)も同じく、土日における日本国内で公開された映画の興行収入・動員歴代1位を記録しています。
同作は、人気アニメの劇場版ということもあって全国403館での公開スタート。各劇場とも一日の上映回数が多く、20~30回を超える上映回数になっていました。その中でもTOHOシネマズ新宿(東京)は公開初日の16日に全12スクリーンのうち11スクリーンで上映、 42回の異例の上映スケジュール が組まれており、平日の早朝から多くのファンが劇場に詰めかけていたようです。
公開から3日間の内訳は、16日は動員91万507人で興行収入12億6872万4700円、17日は動員127万234人で興収17億172万3350円、18日が123万9752人で興収16億5266万9400円と驚異的なスタートを切っています。
なお、近年では昨年11月22日に公開された映画 『アナと雪の女王2』 が、初日から3日間の興行収入で歴代1位の19億円4205万円、観客動員145万人を記録。同年7月19日に公開されたアニメ映画 『天気の子』 は、初日から同期間で興行収入16億円超、動員116万人。今回、これらのヒット作をも大きく上回る記録となっています。
『ミッドサマー』 (2019年・監督: アリ・アスター)や 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 (2019年・監督: グレタ・ガーウィグ)で4姉妹の末っ子「エイミー」役を演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた<フローレンス・ピュー>が2016年に映画初主演を務めた文芸ドラマ 『レディ・マクベス』 が、2020年10月23日より全国で公開されます。
ロシアの作家<ニコライ・レスコフ>の小説『ムツェンスク郡のマクベス夫人』を映画化しました。
19世紀後半のイギリス。17歳の「キャサリン」は裕福な商家に嫁ぎますが、年の離れた夫は彼女に興味を示さず、体の関係を持ちません。意地悪な舅からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な日々を過ごしていまし。そんなある日、「キャサリン」は夫の留守中に若い使用人「セバスチャン」に誘惑され、不倫関係となります。欲望を抑えきれなくなった彼女は、驚くべき行動に出るのでした。
舞台演出家<ウィリアム・オルドロイド>の長編監督デビュー作品として、「のむコレ2020」(2020年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)で上映されています。
オスカー女優の<ニコール・キッドマン>(53)が刑事役に初挑戦し、過去の出来事で心をむしばまれた女性刑事が忌まわし過去と向き合う姿を描いたサスペンスノワール 『ストレイ・ドッグ』 が、2020年10月23日より全国で公開されます。
ロサンゼルス市警の女性刑事「エリン・ベル」は、酒におぼれ、同僚や別れた夫、16歳の娘からも疎まれる人生を送っています。17年前、FBI捜査官「クリス」とともに犯罪組織に潜入捜査をしていた「エリン」は、そこで取り返しのつかない過ちを犯して捜査に失敗し、その罪悪感にいまも彼女は苛まれていました。
そんな彼女のもとに、ある日、差出人不明の封筒が届きます。中には紫色に染まった1ドル紙幣が入っており、それは行方をくらませた17年前の事件の主犯からの挑戦状でした。
<ニコール・キッドマン>が酒浸りの中年女性刑事という荒んだ役どころを熱演し、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされています。
監督は、 『ジェニファーズ・ボディ』 (2009年) ・ 『インビテーション』(2017年)の<カリン・クサマ>(52)が務めています。
イギリスの国民的英雄となった元ナチス兵のサッカー選手<バート・トラウトマン>(1923年10月22日~2013年7月19日)の実話を基に描いたイギリス・ドイツ合作ヒューマンドラマ 『キーパー ある兵士の奇跡』 が、2020年10月23日より全国で公開されます。
1945年、イギリスの捕虜となったナチス兵「トラウトマン」は、収容所でサッカーをしていた折に地元チームの監督にスカウトされます。その後、名門サッカークラブのマンチェスター・シティFC(1949年~1964年)にゴールキーパーとして入団しますが、元ナチス兵という経歴から想像を絶する誹謗中傷を浴びせられてしまいます。
それでも「トラウトマン」はゴールを守り抜き、やがてイギリスの国民的英雄として敬愛されるようになります。そんな彼には、誰にも打ち明けられない、秘密の過去がありました。
主人公「トラウトマン」を 『愛を読むひと』 (2008年・監督: スティーブン・ダルドリー)の<デビッド・クロス>、妻「マーガレット」を『サンシャイン 歌声が響く街』(2013年・監督: デクスター・フレッチャー)の<フレイア・メーバー>がそれぞれ演じ、監督は、<マルクス・H・ローゼンミュラー >が務めています。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』 ・ 『悪人伝』 の<マ・ドンソク>(49)が、おかっぱ頭の料理人という強烈なビジュアルのキャラクターを演じたコメディドラマ 『スタートアップ!』 が、2020年10月23日より全国で公開されます。
学校も勉強も家も嫌いで、親に反抗しては毎日ビンタを食らっている少年「テギル」は、ある日、親友の「サンピル」が早く自分でお金を稼ぎたいと社会に飛び込んでいきます。そんな親友の姿を見た「テギル」もあてもなく家を飛び出し、偶然入った飯店でただならぬオーラを放つ厨房長の「コソク」と出会います。
初対面時の激しいやりとりで「コソク」とは人生最大の敵同士になった「テギル」でしたが、「コソク」をはじめとする飯店の奇想天外な人々との出会いを通じ、「テギル」も社会を学んでいくのでした。
「コソク」役を<マ・ドンソク>が演じ、「テギル」役は『それだけが、僕の世界』(2018年・監督: チェ・ソンヒョン)の<パク・ジョンミン>、「サンピル」役はドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の<チョン・ヘイン>が演じ、監督は『グローリーデイ』(2015年)の<チェ・ジョンヨル>が務めています。
人気グループ「嵐」の<二宮和也>(37)が主演、<妻夫木聡>が共演する映画 『浅田家!』(公開中・監督:中野量太)が、『第36回ワルシャワ国際映画祭』の最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞したことが19日、発表されています。同映画祭において、最優秀アジア映画賞を邦画作品が受賞したのは初めてになります
『ワルシャワ国際映画祭』は、1985年からポーランドの首都・ワルシャワで開催される世界15大映画祭のひとつで、今年は10月9日から18日の間に開催され、本作は14日にプレミア上映にされました。
<二宮和也>の出演作が海外の映画祭に選出されるのは『硫黄島からの手紙』(2006年・監督: クリント・イーストウッド)での「第57回ベルリン国際映画祭」「第79回アカデミー賞」ノミネート。 『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』 (2017年・監督: 滝田 洋二郎)で「第2回マカオ国際映画祭」公式上映、 『検察側の罪人』 (2018年・監督: 原田 眞人)の「第38回ハワイ国際映画祭」への出品以来となります。
また「ワルシャワ国際映画祭」で邦画作品が受賞するのは、<吉田大八>監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)のフリースピリットコンペティション部門大賞受賞以来です。
映画 『ミセス・ノイズィ』 (2020年12月4日公開・監督:天野千尋 )の 主人公「吉岡真紀」役で「第59回アジア太平洋映画祭」の最優秀女優賞を受賞した<篠原ゆき子>(39)が主演を務め、女優の<倉科カナ>(32)が共演する2021年春公開予定の映画『女たち』より、ポスタービジュアルが解禁されています。
本作『女たち』は、バブル崩壊後の就職氷河期に直面した女性が、亡くなった親友の遺した養蜂園を継ぎ、自立していくまでを描くヒューマンドラマです。
<篠原ゆき子>が主人公の「美咲」、<倉科カナ>は「美咲」の親友「香織」、半身不随の「美咲」の母「美津子」を<高畑淳子>(66)が演じています。監督は、映画 『ふゆの獣』 (2010年)の<内田伸輝>が務め、 『エリカ38』 (2019年・監督:日比遊一 ) ・ 『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』 (2019年・監督: 大林宣彦)の<奥山和由>が製作を手掛けました。
とある山あいの小さな町。人生につまずき故郷にUターンした「美咲」は、半身不随の母「美津子」の介護をしながら地域の学童保育所で働いています。「美津子」は夫の自死を受け入れられず、自身が半身不随になったこともすべて「うまくいかない娘」が招いた不幸だと「美咲」をなじり、罵詈雑言を浴びせ続けています。そんな生活を送る「美咲」が唯一心のよりどころとしているのが、養蜂家の親友「香織」でした。マイペースに充実した人生を送っているように見える「香織」ですが、実は彼女も人知れず心に深い闇を抱え、精神を患っていたのです。
予告編では、親友の「香織」から夢や希望を聞かれた「美咲」が「とっくに捨てたかも」と苦笑しながら答える場面からスタート。 続いて、「美咲」が母の「美津子」を介護する場面や、養蜂家として自立し憧れの存在だった「香織」が突然亡くなり、悲しみにくれる「美咲」の姿が映し出されています。八方塞がりとなり、家にときどきやってくるホームヘルパーの男にすがろうとしたり、心ない言葉を浴びせてくる「美津子」に感情を爆発させる「美咲」。しかし映像の後半では、「香織」が遺した養蜂園を継ぎ笑顔で働く「美咲」の姿や、「美咲」と「香織」が穏やかな表情で並ぶ姿などが映し出され、希望を感じさせるラストで締めくくられています。
三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く盲目の女旅芸人を「瞽女」と呼んでいます。国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女、故<小林ハル>(1900年(明治33年)1月24日~2005年(平成17年)4月25日)の半生を描いた人間ドラマ『瞽女 GOZE』が、近世までにはほぼ全国的に活躍し、20世紀には新潟県を中心に北陸地方などを転々としながら三味線、ときには胡弓を弾き唄い、門付巡業を主として生業としたこともあり、新潟県では8月8日に先行上映されていましたが、2020年10月23日に全国で公開されます。
生後3カ月で失明した「ハル」は2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女になります。「ハル」が瞽女になると、それまではやさしかった母の「トメ」(中島ひろ子)は、心を鬼にして「ハル」を厳しくしつけます。それは、母親が子を思う愛情の深さでした。
そんな母親のやさしさに気づかぬまま、「ハル」は8歳で「フジ」親方(富樫真)とともに初めての巡業の旅に出ます。瞽女として過酷な人生を歩んだ「ハル」は、意地悪な「フジ」親方からは瞽女として生き抜く力を、「サワ」親方(小林綾子)からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していきます。
第13回国民的美少女コンテスト(2012年)でグランプリに輝いた<吉本実憂>(23)が成年期の「ハル」役で主演を務めています。監督は劇場版『名探偵コナン』シリーズのエンディング実写パートなどを手がけた<瀧澤正治>が務めています。
幼い息子を失った女性の希望と再生の旅路を描いたスペイン・フランス合作ミステリードラマ『おもかげ』が、2020年10月23日より全国で公開されます。
「エレナ」は元夫と旅行中の6歳の息子から「パパが戻ってこない」という電話を受けます。人気のないフランスの海辺から掛かってきたその電話が、息子の声を聞いた最後でした。10年後、「エレナ」はその海辺のレストランで働いていました。
ある日、彼女の前に息子の面影を持つ少年「ジャン」(ジュール・ポリエ)が現れます。「エレナ」を慕う「ジャン」は彼女のもとを頻繁に訪れるようになりますが、2人の関係は周囲に混乱と戸惑いをもたらしていきます。
スペインの<ロドリゴ・ソロゴイェン>監督が、2017年に製作しアカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた短編『Madre』をオープニングシーンとして使用し、息子を失った女性の〈その先〉の物語を描き出します。
第76回ベネチア国際映画祭(2019年9月7日)オリゾンティ部門に出品され、「エレナ」役の<マルタ・ニエト>(38)が主演女優賞を受賞しています。
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