『あん』<河瀬直美>@BS日テレ
1月
14日
元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマで、<樹木希林>が演じるおいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれています。原作は、詩人や作家、ミュージシャンとして活動する<ドリアン助川>の小説『あん』(2013年2月・ポプラ社)です。
刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった「千太郎」(永瀬正敏)の店に、「徳江」(樹木希林)という女性がやって来ます。その店で働くことを強く希望した「徳江」を「千太郎」は採用します。
「徳江」が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中「徳江」は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生の「ワカナ」(内田伽羅)と親しくなります。ところがある日、かつて「徳江」がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡ります。