『オートクチュール』@<シルヴィー・オハヨン>監督
1月
14日
本作では、ディオール オートクチュール部門の引退を目前に控えた孤高のお針子「エステル」と、郊外に暮らす移民二世の不良少女の出会いから始まる、美の殿堂ディオールのアトリエを舞台に2人の人生が交差するさまが描かれています。監督と脚本を<シルヴィー・オハヨン>が担当し、<ナタリー・バイ>が「エステル」、<リナ・クードリ>が「ジャド」に扮しています。
ディオール オートクチュール部門の責任者である「エステル」は、次のコレクションを最後に退職が決まっていました。準備に追われていたある朝、地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられてしまいます。犯人は郊外にすむ「ジャド」でした。警察に突き出してもよかったのですが、滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感した「エステル」は、「ジャド」を見習いとしてアトリエに迎え入れます。時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように、美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす二人でしたが、プレッシャーと過労から「エステル」が倒れてしまいます。ショーは1週間後に迫っていました。
予告編には「あなたのこの手は美しいものを作れる」と、「エステル」が「ジャド」を見習いとしてアトリエに迎え入れる様子が切り取られています。そして2人が反発し合うシーンや、ディオールの初代〈バー〉ジャケット、〈フランシス・プーランク〉ドレス、直筆のスケッチ画などが映し出されています。