17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落して始まり、終値は前日比211ドル17セント(0.58%)安の3万5931ドル05セントで取引を終えています。
ダウ平均株価など主要3株価指数は再び過去最高値に接近し、短期的な利益確定の売りが上値を抑えています。
ネット通販のアマゾン・ドット・コムが来年1月19日から英国のサイトでビザのカードを利用不可にすると17日に伝わったのが嫌気され、クレジットカードのビザが一時(7%超)下げ、1銘柄でダウ平均株価を100ドルあまり押し下げ重荷になりました。
一方、航空機のボーイングが人気です。インドの航空会社から90億ドル相当の航空機の受注があったと16日に発表し、業績改善期待の買いが先行しています。
米長期金利の上昇が一服し、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが売られています。建機のキャタピラーや石油のシェブロンなど景気敏感株の一角も安く動いています。
17日前場寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は、前日の米株式市場で、10月の米小売売上高が市場予想を上回ったことを好感して主要3指数がそろって上昇、この流れを受け、買いが先行して始まり、上げ幅は100円を超える場面がありました。
その後に下落しています。前日までの4営業日で700円ほど上昇、心理的節目の3万円に迫っていることもあって、主力銘柄には目先の利益を確定する売りが出ています。前引けは一時下げ幅を180円を超える場面がありましたが、前日比133円38銭(0.45%)安の2万9674円74銭でした。
後場は小動きで推移、終値は5営業日ぶりに反落し、前日比119円79銭(0.40%)安の2万9688円33銭で取引を終えています。
取引開始前に内閣府が発表した9月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比で(0.0%減)でした。民間予測の中央値(1.8%増)を下回っており、機械関連株の一部で弱材料として意識されています。
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。終値は、前日比54ドル77セント(0.15%)高の3万6142ドル22セントで取引を終えています。
16日朝発表の10月の米小売売上高が市場予想を上回り、好感した買いが消費関連銘柄などに入っています。同日朝発表の2021年8~10月期決算が市場予想を上回る増収増益だったホームセンターのホーム・デポが(4%超)上げ、ダウ平均を100ドル以上押し上げる場面がありました。
小売売上高は前月比(1.7%増)と市場予想(1.5%増)以上に伸びています。変動が激しい自動車や同部品を除くベースでも(1.7%増)と市場予想を大幅に上回り、米消費の底堅さを示し好感されました。
消費関連ではスポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニーも高く伸びています。
ただ、小売り株の中でもウォルマートは売りが先行しました。朝方発表した8~10月期決算で売上高が市場予想を上回りましたが、物流コスト増などで減益となったことが売りを誘っているようです。前日に好受注で(5%高)と大幅に上げた航空機のボーイングも反落しています。
16日の東京株式市場で日経平均株価は小反落で始まりました。前日までの3日間で600円超上昇したため、目先の利益を確定させる売りが優勢でしたが、前引けは前日比64円46銭(0.22%)高の2万9841円26銭でした。
15日の米株式市場でダウ平均工業株30種平均株価は小反落し、前週末比「12ドル86セント」安でした。米長期金利の上昇で高PER(株価収益率)株のIT関連が売られましたが、航空機のボーイングがドバイの航空ショーでの受注発表を好感して上昇し、ダウ平均を支えています。
15日の米株式市場で主要3指数がほぼ横ばいで終えたのも買い控えにつながっています。もっとも、国内企業の4~9月期決算はおおむね業績改善を確認でき好業績が支えとなり、下値は堅く推移、終値は前日比31円32銭(0.11%)高の2万9808円12銭で取引を終えています。
15日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まり、利益確定の売りに押され次第に上値が重くなり、午後は前週末終値を挟んでもみ合い、16日に10月の米小売売上高の発表を控え、様子見ムードが強く、終値は前日比12ドル86セント(0.036%)安の3万6087ドル45セントで取引を終えています。
航空ショーでの相次ぐ受注を発表した航空機のボーイングが大幅に上昇し、ダウ平均を押し上げています。朝方発表の11月のニューヨーク連邦銀行製造業景況指数が市場予想以上に改善したのも好感されました。
ボーイングが(6%)超上昇しています。中東のドバイで開かれた航空見本市、ドバイ航空ショーで航空機の受注が多数あったと発表し、業績改善期待の買いが入り、1銘柄でダウ平均を60ドルあまり押し上げる場面がありました。
一方、米長期金利が(1.61%)近辺と前週末終値(1.56%)から上昇で高PER(株価収益率)銘柄であるハイテク株の一角に相対的な割高感を意識した売りが出ています。
15日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前引けは前週末比144円64銭(0・49%)高の2万9754円61銭でした。前週末の米株式相場の上昇が支援材料となったほか、好決算を発表した銘柄の物色も続き、上げ幅は一時250円を超えています。
終値は前日比166円83銭(0.56%)高の2万9776円80銭で取引を終えています。
前週末の米株式市場でハイテク株を中心に買われた流れを引き継いで、東京市場でもソフトバンクグループ(SBG)やエムスリーといったハイテク関連銘柄に買いが入っています。前週末に今期見通しを引き上げた東エレクが最高値を更新し、値がさの半導体株に資金が向かったのも相場の支えとなりました。
7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比(0.8%)減、年率換算で(3.0%)減と市場予想を下回っています。ただ国内では製造業を中心に4~9月期の堅調な決算内容を確認できていたこともあり、反応は限られました。
買い一巡後は次第に伸び悩んでいます。3万円の大台を前にした利益確定売りや戻り待ちの売りが重荷になっています。
12日の米ダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反発して始まり、終値は、前日比179ドル08セント(0.50%)高の3万6100ドル31セントで取引を終えています。
12日朝に、「医薬品」「医療機器」事業が主力の本体から、ばんそうこうの「バンドエイド」などを手掛ける「消費者向け製品」事業を切り離す会社分割を発表した医薬品・日用品の「ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)」が買われ、ダウ平均を押し上げました。前日は休場だった米債券市場で長期金利が落ち着いた動きを見せているのも、株の買い安心感につながっています。
「J&J」は日用品や大衆薬など消費者向け部門を2年以内に切り離し、成長が見込める主力の医療用医薬品と医療機器に集中させます。分割後は、上場2社体制となるようです。経営効率が改善し、市場評価も高まるとみた買いが入りました。同社株は(3%)高を付ける場面がありました。
長期金利は前営業日の10日終値と同じ(1.55%)前後で今週の最高水準(1.59%)を下回って推移しています。10日発表の米消費者物価指数(CPI)が上振れし、インフレ懸念から金利上昇が加速しましたが、休場を挟んで上昇が一服しました。
また、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど主力ハイテク株が高く推移、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比156.677ポイント(1.0%)高の1万5860.958で終えています。
12日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前場を前日比334円35銭(1.14%)高の2万9612円21銭で終えています。
主要企業の決算発表がほぼ一巡し、米国株に比べ出遅れが目立った日本株への見直し買いが入っています。政府が19日に決定する経済対策への期待感があり、株価下支え要因となっているようです。
朝方から断続的に買いが入り、2万9600円台後半に達する場面がありました。米国では金利上昇に伴い株価が下落することへの警戒がくすぶるなか、出遅れ感があった日本株への見直し買いが入り、好決算を発表した銘柄の上昇も目立っています。
終値は、前日比332円11銭(1.13%)高の2万9609円97銭で取引を終えています。
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日続落して始まり、終値は前日比158ドル71セント(0.44%)安の3万5921ドル23セントで取引を終えています。
前日夕に発表した決算が嫌気され映画・娯楽のウォルト・ディズニーが急落し、ダウ平均を押し下げました。半面、前日に総じて売られたハイテク株が買い直され、相場を支えました。
ディズニーは一時(9%)下げています。10日夕に発表された2021年7~9月期決算で売上高が市場予想に届かず、成長分野に位置付ける動画配信事業の伸び悩みが嫌気されています。
前日は10月の米消費者物価指数(CPI)が(6.2%)という31年ぶりの大幅な上昇を記録し利上げ前倒し観測が強まり、米長期金利が大幅に上昇しました。長期金利が上昇すると売られやすいハイテク株が軒並み下げていましたが、11日は押し目買いが先行しています。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は81.57ポイント高の1万5704.28で引けています。
2009年にCEO<R.J.スカリンジ>によって設立された米電気自動車(EV)新興企業の「リビアン・オートモーティブ」が10日、米ナスダック市場に上場しています。初日の株価は新規株式公開(IPO)価格より(約29%)高の100.73ドル(約1万1500円)で取引を終えています。
世界的な環境規制強化を背景に、米「テスラ」に続く(EV)の成長株として期待を集め、買い注文を集めました。
「リビアン・オートモーティブ」にはIT大手アマゾン・コムや自動車大手フォード・モーターなどが出資しています。
10日終値換算の時価総額は859億ドル(約9兆7800億円)と、「GM」(860億ドル)と肩を並べる規模になり、「フォード」(773億ドル)を超えています。
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