白い壁の住宅の地上30センチばかりの高さに、張り付いている羽化したあとの<昆虫の蛹の抜け殻>を見つけました。
大きさは5ミリ程度で、直感的には 「ナナホシテントウ」 の抜け殻かと判断したのですが、一般的には植物の葉の上で羽化するはずで、別種かなと気になるところです。
チョウ目(鱗翅目)やコウチュウ目(鞘翅目)などの昆虫は<完全変態>を行い、蛹のときに体を大きく作り変え、幼虫のときとはまったく違った成虫の姿となります。
蛹は成虫の概略的な外部形態が形成された鋳型であり、その内部では一部の神経・呼吸器系以外の組織はドロドロの状態で、振動などの刺激を与えますと死んでしまいます。
幼虫が蛹になり成虫になる仕組みは、いまだ完全には解明されていません。
じっと動かずに、獲物が飛んでくるのを待ち受けている【マガリケムシヒキ】です。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科ムシヒキアブ亜科に分類されており、小型の甲虫類やハエなどを捕えて体液を吸い取ります。
体長20ミリ前後で全体的に暗灰色な体色を持ち、同じ科の 「シオヤアブ」 などと比べて細身のムシヒキアブです。
後頭部にある毛が、途中で前に折れ曲がっていることから「マガリケ(曲がり毛)」の名称が付けられています。
写真の【マガリケムシヒキ】は、腹部先端が細い産卵管ではなく、丸みをおびた<交尾器>を持っていますので<オス>だとわかります。
住宅街のとある玄関前で、おとなしく止まり木に佇んでいる<フクロウ>を見かけました。
神戸では昨年4月に、南京町に「ビビ&ジョージ」というフクロウカフェが初めてオープン、その後7月に元町商店街3番街に「ふくろうの家」がオープンしています。
癒しを求められるのか結構人気があるようで、どちらのお店も1時間でソフトドリンクが1000円という価格です。
フクロウ目フクロウ科フクロウ属の猛禽類だけに、<フクロウ>用のペットフードがあるのかもしれませんが、飼われている人はどのような餌を与えているのか、気になるところです。
体長が1センチも満たない小さいな昆虫ですが、人影を感知しますと、俊敏に避難行動を取りますので撮影に苦労します。
昨日も【クワキヨコバイ】を取り上げていますが、体色が青白い色合いの <メス> でしたが、今回は体色が黄緑色の<オス>になります。
今回は頭部の鼻先にある三個の黒点と、棘のある後ろ足の姿が、なんとか写し込めました。
「ヨコバイ(横這)」は蝉に近い一群で、蝉を小さくしたような姿をしています。
学名も「Cicada(蝉)+ella(縮小辞)」で、「小さい蝉」の意味がり、ほとんどの種が体長は数ミリの大きさで、10ミリ以上は大型の部類に入ります。
人影などで警戒した場合、植物の茎や葉の裏側に隠れる行動を素早く取り、名の「ヨコバイ」の由来になっています。
写真の【クワキヨコバイ】は体長9ミリ前後、カメムシ目ヨコバイ科に分類され日本全土に分布、出現期は5月頃です。
幼虫も成虫も、クワ科やイネ科の植物の汁液を餌とする害虫です。
日本には未掲載種を含めて「ヨコバイ」は約550種が分類されていますが、小さいことや外見が良く似ている種も多く、まだ十分に解明されていない分野です。
わたしの体から、カメムシの好きなフェロモンが出ているのでしょうか、 「ノコギリカメムシ」 に続き、【ウシカメムシ(牛亀虫)】が、左足のスニーカのつま先にとまりました。
カメムシ目(半翅目)カメムシ科カメムシ亜目に分類され、体長は8~9ミリ、黒褐色と黄褐色の細やかな斑模様が、見とれてしまうほど鮮やかです。
前胸部の両端が顕著に突き出た体形をしており、突出部が牛の角のように見えることが、名称の由来です。
食草は特に「アセビ」を好み、「シキミ」・「フジ」・「サクラ」・「ヒノキ」などに集まりますが、希少種でほとんど見かけないだけに貴重な一枚になりました。
空き地の 「ヒメジョオン」 の花に、豹紋柄の蝶が飛んでいるのを見つけ、さっそく根競べでしたが、花にとまった瞬間を狙って撮影できました。
【ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)】は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ヒョウモン族に分類されていますが、雌雄異体で <メス> の前翅先端部(褄)は黒色で斜めに白色の帯が入ります。
成虫は4月頃から11月頃までの間に4~5回発生しますが、他のヒョウモンチョウ類が年1回だけですので特化しています。
鮮やかで目立つ色合いですが、これは有毒の「カバマダラ」に擬態しているとされていますが、日本では「カバマダラ」は珍しく、元々南方系の本種が、幼虫の食草である「スミレ類」や「パンジー」・「ビオラ」などの園芸植物に紛れ込んで広まったと考えられています。
草むらの上を、フワリフワリと飛んでいる【ヒメウラナミジャノメ】と遭遇しました。
距離がありましたので、近づくまでに逃げられると思い、コンデジでの望遠撮影になりましたが、なんとか表翅の模様が見て取れます。
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の蝶で、翅の裏面に細かい波形の模様が入り、後翅裏面の 目玉模様(蛇の目) が名称の由来です。
幼虫はイネ科の「ススキ」や「チヂミザサ」などを食草として、越冬形態は幼虫、日本全国に分布しており、春から秋なかば頃までを活動期とし、春型は夏型に比べてやや大きめです。
神戸の本日の天気予報は晴天にもかかわらず、お昼過ぎから大雨で雨宿りをしてしまいました。
少し小ぶりになり、歩き出しましたら、アスファルトの上でひっくり返っていた【クマバチ】と遭遇、死んでいるのかなと観察していましたら、脚をバタバタさせていましたので、表向きにひっくり返してあげました。
突然の大雨で【クマバチ】も逃げようがなく、雨に打たれて飛翔もままならずだったのかもしれません。
なんとか歩き出していましたので、元気に飛びだてよと声をかけ、歩き去りました。
葉に必死にしがみついて、【キイロスズメバチ】が食事中でした。
どうやら、葉についている白い綿のように見える 「エノキワタアブラムシ」 を食べているようです。
スズメバチ科スズメバチ亜科の【キイロスズメバチ】の餌は幅広く、色々な昆虫類を捕獲して巣に持ち帰り、また他のスズメバチ類と同様に、木の樹液や花の蜜も食用にします。
身体全体が橙色の強い黄色で、飛んでいるときは縞模様の蜂というよりは、ほぼ濃い黄色一色の蜂に見え、体長20ミリ強というスズメバチ類の中では小さい働き蜂ですが、攻撃性に関しては荒く、撮影には毎回緊張感が伴います。
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