「イタドリ」の葉の裏で、脱皮したばかりの【ヤブキリ(藪螽斯)】を見つけました。
写真右上の葉裏に、脱皮した抜け殻が見て取れると思います。
バッタ目(直翅目)キリギリス科ヤブキリ属の昆虫で、その名称通り「薮」に棲んでいるキリギリスの意味が名の由来です。
土中に産卵された卵は、二度の冬を越して4月頃に孵化、2カ月ほどの間に通常6回ほどの脱皮を経て、体長45~55ミリほどの成体になります。
若齢幼虫は丸みを帯びた顔つきですが、終齢幼虫になるころには肉食性も強まり、顔の半分が大顎に変化します。
網戸を開けましたら、偶然隙間から部屋に飛び込んできました【ミダレカクモンハマキ】です。
チョウ目(鱗翅目)ハマキガ科ハマキガ亜科に分類され、写真では大きく見えますが、体長は11ミリ程度の小さな蛾です。
出現期は春期に年1回発生、越冬形態は卵で、孵化幼虫は花芽に食い込んで蕾を食害、開花時期には花をも食害する、リンゴ・ナシ・サクラなど多彩な果実の食害虫です。
小さな蛾でありながら、翅の模様の個体変異が激しく、体長と全体の雰囲気から【ミダレカクモンハマキ】と同定しています。
体長8ミリ前後の大きさで、俊敏によく動き回りますので、写真に収めるのに苦労する「ゴミムシ」類です。
【コマルガタゴミムシ】は、コチュウ目(鞘翅目)オサムシ科マルガタゴミムシ亜科に分類されていますが、他の オサムシ科 の仲間では前胸部と腹部の間がくびれ細い体形をしていますが、本種ではまったくくびれずに丸っこい体形をしています。
越冬成虫が3月下旬ごろから出現、新成虫が5月下旬から10月頃にかけて発生します。
雑食性でイネ科類やアブラナ科の種子などを食べ、地上では、みみずや小昆虫の死骸などを食べる、森や林のお掃除屋さんです。
太陽光線の加減で頭部に影が出てしまい、見づらくなりましたが、【マルシラホシカメムシ(丸白星亀虫)】の体形の特徴は判別できると思います。
カメムシ目(半翅目)カメムシ科カメムシ亜科の昆虫で、体長は5~6ミリほどです。
褐色で全身に細かい模様が入り、背面に二つの黄白紋を持っていますが、 「ウシカメムシ」 のように前胸部の両側は尖らずに、全体的に丸い感じの体形です。
野草としての「アレチノギク」や 「ヒメジョオン」 などの花によく集まり、またイネ科の穂などに訪れ、成虫で越冬、草本の根際に潜り込み単独で越冬します。
先だっては、住宅の玄関前に佇む 「フクロウ」 を紹介しましたが、これまた驚くべきペットとして<サバンナオオトカゲ>が大きなゲージの中に居ました。
驚いてしばらく眺めておりましたが、じっとしてこのままの姿勢を保ち、瞑想中なのか動きません。
名称通りアフリカ大陸のサバンナ地帯に生息、全長1メートルとアフリカ大陸に生息するオオトカゲの中では最小種で、鼻孔から眼、耳孔にかけて隆起があり、体色は個体によって変異があります。
主にガーナやトーゴから野生個体の卵を採集し、飼育下で孵化させた個体が、ペット用として日本に輸入されているようです。
白い壁の住宅の地上30センチばかりの高さに、張り付いている羽化したあとの<昆虫の蛹の抜け殻>を見つけました。
大きさは5ミリ程度で、直感的には 「ナナホシテントウ」 の抜け殻かと判断したのですが、一般的には植物の葉の上で羽化するはずで、別種かなと気になるところです。
チョウ目(鱗翅目)やコウチュウ目(鞘翅目)などの昆虫は<完全変態>を行い、蛹のときに体を大きく作り変え、幼虫のときとはまったく違った成虫の姿となります。
蛹は成虫の概略的な外部形態が形成された鋳型であり、その内部では一部の神経・呼吸器系以外の組織はドロドロの状態で、振動などの刺激を与えますと死んでしまいます。
幼虫が蛹になり成虫になる仕組みは、いまだ完全には解明されていません。
じっと動かずに、獲物が飛んでくるのを待ち受けている【マガリケムシヒキ】です。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科ムシヒキアブ亜科に分類されており、小型の甲虫類やハエなどを捕えて体液を吸い取ります。
体長20ミリ前後で全体的に暗灰色な体色を持ち、同じ科の 「シオヤアブ」 などと比べて細身のムシヒキアブです。
後頭部にある毛が、途中で前に折れ曲がっていることから「マガリケ(曲がり毛)」の名称が付けられています。
写真の【マガリケムシヒキ】は、腹部先端が細い産卵管ではなく、丸みをおびた<交尾器>を持っていますので<オス>だとわかります。
住宅街のとある玄関前で、おとなしく止まり木に佇んでいる<フクロウ>を見かけました。
神戸では昨年4月に、南京町に「ビビ&ジョージ」というフクロウカフェが初めてオープン、その後7月に元町商店街3番街に「ふくろうの家」がオープンしています。
癒しを求められるのか結構人気があるようで、どちらのお店も1時間でソフトドリンクが1000円という価格です。
フクロウ目フクロウ科フクロウ属の猛禽類だけに、<フクロウ>用のペットフードがあるのかもしれませんが、飼われている人はどのような餌を与えているのか、気になるところです。
体長が1センチも満たない小さいな昆虫ですが、人影を感知しますと、俊敏に避難行動を取りますので撮影に苦労します。
昨日も【クワキヨコバイ】を取り上げていますが、体色が青白い色合いの <メス> でしたが、今回は体色が黄緑色の<オス>になります。
今回は頭部の鼻先にある三個の黒点と、棘のある後ろ足の姿が、なんとか写し込めました。
「ヨコバイ(横這)」は蝉に近い一群で、蝉を小さくしたような姿をしています。
学名も「Cicada(蝉)+ella(縮小辞)」で、「小さい蝉」の意味がり、ほとんどの種が体長は数ミリの大きさで、10ミリ以上は大型の部類に入ります。
人影などで警戒した場合、植物の茎や葉の裏側に隠れる行動を素早く取り、名の「ヨコバイ」の由来になっています。
写真の【クワキヨコバイ】は体長9ミリ前後、カメムシ目ヨコバイ科に分類され日本全土に分布、出現期は5月頃です。
幼虫も成虫も、クワ科やイネ科の植物の汁液を餌とする害虫です。
日本には未掲載種を含めて「ヨコバイ」は約550種が分類されていますが、小さいことや外見が良く似ている種も多く、まだ十分に解明されていない分野です。
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