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枯葉の上で休憩中の「ガガンボ(大蚊)」と遭遇しました。
「蚊」と名がついていますが、人を刺したり血を吸ったりすることはありません。
双翅目ガガンボ科に属する昆虫の総称で、世界中に分布していおり、日本では学名が付いているだけで約700種あり、未整理分はその倍はあるとされています。
写真の<ガガンボ>、かなり開帳も大きく脚も長い特徴から「ミカドガガンボ」かなと考えたんですが、胸部背面の模様に自信が持てず未同定としました。
各地で呼び名も変わり、「カトンボ」や「アシナガトンボ」、「カゲロウ」などと呼ばれているようです。
草むらの中で小型の昆虫を間近めている【ネコハエトリ】で、跳ねるように素早く行動します。
ハエトリグモ科コゲチャハエトリグモ属に分類されている、体長7~8ミリ程度の蜘蛛です。
<メス> は毛深く、全体的に明るい茶褐色の体色をしていますが、<オス>は、頭胸部が黒く、腹部は茶褐色で中心に黒い模様が入りますが、模様には個体差があります。
<オス>の成体は春から夏にかけてしか見れませんので、<オス>・<メス>の写真が揃いほっとしています。
昨夜、部屋の網戸にとまっている昆虫を見つけ、腹部の裏側からの観察ですので、ハエ目(双翅目)かハチ目(膜翅目)かの区別しかできませんでした。
どちらにしても敏感な昆虫ですので、網戸を開けてベランダ側に出る瞬間、飛び立つだろうと諦めて就寝、今朝目覚めますとまだ網戸にとまっていました。
ハチ目類なら巣に帰巣するはずですが、腹部の色合いや触角を見ると、やはり「ハチ」らしく、そろりと網戸を開け観察しますと【セイヨウミツバチ】でした。
【セイヨウミツバチ】の働き蜂は13~15ミリほどの体長、雄蜂で15~17ミリですから、本種は体長20ミリほどの大きさですので「女王蜂」のようで、受精行為のお疲れが出ているのかなと、気になるところです。
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ネットフェンスの金網で、【タケカレハ】の幼虫を見かけました。
チョウ(鱗翅)目カレハガ科カレハガ亜科に分類される蛾で、日本全国に分布しており、成虫は茶色い枯葉のような翅に、黄色っぽい小さな紋があり、開帳40~50ミリほどです。
幼虫は最終的に60ミリほどの体長になりますが、長い毒針毛の束を頭部付近と尾部付近に一束ずつ持ち、幼虫のときだけではなく蛹にも毒針毛があります。
背面に茶黄色の筋模様が入り、その両側に2本の黒点列が入ります。
幼虫で越冬、4月頃から接触開始、6月頃に蛹となり、成虫は6~7月、および9~10月の年2回発生します。
プランターに植えられた多彩な色の 「ヒナゲシ」 を撮影していましたら、蕊の中に潜んでいる【アカバネコハナバチ】を見つけました。
ハナバチ類は花から蜜と花粉を集めて、幼虫の餌としています。
ピントを合わせている間に、にらめっこする形になりましたが、体長9ミリほど、全体に銅金色の金属光沢、長い触角よりコハナバチ科の【アカバネコハナバチ】と同定しました。
古い図鑑ですとハナバチの仲間はみなミツバチ科になっていますが、今ではハナバチ科やコハナバチ科・ヒメハナバチ科等に分かれ、6科33属417種に分類され、その多くが10ミリ未満の体長で見た目も良く似ていますので、肉眼だけで同定するのは難しい蜂たちです。
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飛んでいるところをみますと、全体に黄色っぽく見え、これは「キアゲハ(黄揚羽)」か?と期待したのですが、【ナミアゲハ(並揚羽)】でした。
周囲が 「カロライナジャスミン」 の黄色い花に囲まれていましたので、光線の反射の影響で、全体に黄色く見えたのかもしれません。
【ナミアゲハ】も「キアゲハ」も同じチョウ(鱗翅)目アゲハチョウ科アゲハチョウ属に分類されていますのでよく似ていますが、どちらかといううと【ナミアゲハ】はミカン類の植物の周りをヒラヒラと飛び、「キアゲハ」は開けた場所を早く飛び、セリ科や人参やパセリの葉を好みます。
確実な見分け方はやはり翅の模様で見分けるのがよく、【ナミアゲハ】の前翅の付けには黒い横線が入りますが、「キアゲハ」は黒いだけです。
また前翅の後ろ側の縁に、【ナミアゲハ】は二列の筋紋様が点々と入りますが、「キアゲハ」は、二列目の筋模様がなく、黒いだけですので同定できます。
空き地に咲いている 「ヤナズエンドウ(カラスノエンドウ)」 に【ニッポンヒゲナガハナバチ(日本髭長花蜂)】が、吸い蜜に訪れていました。
ハチ(膜翅)目コシブトハナバチ科コシブトハナバチ亜科ヒゲナガハナバチ族の蜂で、名称通り日本固有種です。
よく似た姿の「シロスジヒゲナガハナバチ」がいますが、翅にある葉脈の<肘室>の個数が3個なら【ニッポンヒゲナガハナバチ】、2個なら「シロスジヒゲナガバチ」とされています。
どちらも春先に活動する蜂で、体長13ミリ前後、オスは体長と同じぐらいの長い触角をもっていますが、写真は<メス>の蜂です。
単独で生活をし、マメ科を好みますが多くの花の花粉や蜜を採集、地中に巣を作ります。
クモ目タナグモ科クサグモ属の蜘蛛として、日本では北海道から九州まで、普通に見られる【クサグモ(草蜘蛛)】です。
オス・メス共成体は体長15ミリ前後あり、クモとしては割合大柄の部類に入り、オスはメスよりも体つきは華奢な感じです。
体つきは全体的にやや前後に細長く、灰褐色、全身に細かい毛をはやしています。
頭胸部は楕円形で、腹部は前部がやや丸い卵形で背面には数対の濃い褐色の斑紋が入ります。
写真は幼体の【クサグモ】です。体長4ミリほど、体色は成体とは全く違い前身が赤に近い赤茶色で、成長すると共に成体の模様に変わっていきます。
【クサグモ】の網は<棚網>と呼ばれ、糸を重ねてできた膜を水平に張り、網の奥にはトンネンル形状の巣を作ります。
写真の左部には、水平に張られた網に引っ掛かったものが写っていますが、張られた白い膜のためにピントがぼけた感じになってしまいました。
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茶褐色で体長17ミリ程度、後ろ足が太くて棘があり、全体的にスマートなカメムシ目(半翅目)ホソヘリカメムシ科の昆虫です。
翅を広げて飛翔する姿は、「アシナガバチ」類に似ています。
成虫も幼虫もマメ科の植物の汁液を、長い<口針>を刺して吸い、秋には 「ヤツデ」 の花の蜜などを吸っています。
4月には「エンドウ」に始まり、大豆の収穫期である10月頃まで、豆の収穫に被害を与える害虫ですが、野草として空き地などに自生している 「ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)」 相手では、駆除される心配はなさそうです。
以前にも柚子の葉に産卵中の 【ナミアゲハ(並揚羽)】 をアップしていますが、今回は山椒の葉に産卵をしておりました。
腹部を曲げ、お尻の先端を葉の裏側に当て、卵を産み付けています。
【アゲハチョウ】の食草はミカン科の植物で、この「山椒」をはじめとして、 「レモン」 などにも幼虫を見つけることができます。
折角お庭で栽培されている「山椒」でしたが、食欲旺盛な幼虫たちに葉を食べられてしまう運命のようで、これもまた自然なのかもしれません。
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