いやぁ~、驚きの【ナミアゲハ】の吸い蜜行為を見つけました。
桃色の「マンデビラ」の花筒部分に頭部を突っ込む形で、必死で蜜を吸っています。
上部から見ますと前翅を後翅の上に重ねた姿で、まさに翅を縮めた体制です。
本来、「マンデビラ」をはじめ、 「ヘクソカズラ」 や 「サギソウ」 ・ 「ハマユウ」 などの花筒の奥にある花蜜は、<口吻>の長いスズメガ科の「蛾」たちが花粉媒介者なのですが、よほどこの花の蜜が美味しいと見えます。
この状態では天敵が近づいても無防備な体制ですので、少し心配しながら早く飛び立たないかと眺めておりました。
11月半ば頃まで活動していますので、まだまだ元気な【ツマグロヒョウモン】です。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に属する「蝶」で、ゆるやかに飛翔しながら、「ヤナギトウワタ」 の花にとまりました。
左側の後翅が欠けていますが、これは「ビークマーク(beak mark)」と呼ばれ、鳥の嘴の跡で捕食される危機を乗り越えてきた証です。
前翅長は20ミリほどで、翅脈は淡い緑色をしています【ヨツボシクサカゲロウ】です。
アミメカゲロウ目(脈翅目)クサカゲロウ科の昆虫で、日本全土に分布しています。
体は緑色で、前胸部背の真ん中に黄色の筋が入り、名称通り顔前正面には4つの黒斑があります。
触角は糸状で長く、体は前後に細長い体形で、翅は水滴型、翅脈が細かい網目状に入り、一部の種を除き斑紋がなく透明です。
緑の体色と翅の網目模様の特徴から、英名では「 Green lacewing 」と呼ばれています。
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花期の長い 「ヤナギトウワタ」 の花にとまり、口吻を伸ばして【アオスジアゲハ】が吸い蜜していました。
年3~4回発生、4月頃から見られる姿も、そろそろ活動の終わりの時期に近づいています。
登場回数(6)回目ともなれば、書くべきこともなくなってきますが、今回は名称について記したいと思います。
和名では「アオスジアゲハ(青条揚羽)」ですが、別名として「クロタイマイ」と呼ばれています。
中国語表記では青い帯から「青帯鳳蝶」、英名ではやはり青い部分が目立つところから、 「Common Bluebottle」です。
枯葉が散っている花壇の中で、【オオカマキリ(大蟷螂)】がじっとしていました。
カマキリ目カマキリ科の昆虫で、日本全土に分布、 「チョウセンカマキリ」 とよく似ていますが、本種の方がどっしりとした体形で大型です。
ひっくり返さなければいけませんが、本種の前脚の付け根の部分は黄色で、「チョウセンカマキリ」では朱色、また後翅は本種では茶紫色をしています。
体長はオスの方が小さくて70~90ミリ、メスは100ミリを超えます。
日当たりの良い場所を好み草地などに生息、成虫の活動時期は8~10月ですが、長寿の個体は11月以降でも見かけることがあります。
体長3ミリほどの【シモングモ】ですが、体の大きさに似合わず、細長い脚で移動します。
クモ目ユウレイグモ科シモン属の「蜘蛛」で、産卵期は8月~10月、1年を通して出現します。
体色は乳白色から淡い褐色、全体に非常にきゃしゃなで、蜘蛛にしては弱々しい体形です。
ユウレイグモ科は眼の配置が独特で、頭部の左右に三個ずつ位置しています。
「コバエ」や「チャタテムシ」、「ダニ」などの微小な虫の天敵ですが、屋内性として、すす払いの対象になる<不規則網>を張ります。
一度ピーマンの中から顔を出したことのある 【オオタバコガ】 の幼虫ですが、絞り模様の 「オシロイバナ」 を採集しようと観察しておりましたら、雑食性なのか「オシロイバナ」の花弁をかじっておりました。
ヤガ科タバコガ亜科の「蛾」で、夏から秋にかけて発生密度が高くなります。
幼虫の体色は褐色ですが、発育と伴い淡緑色から褐色と変異に富んで一定ではありません。
昔はあまり害虫として問題にはなりませんでしたが、1994年、西日本を中心として多くの作物に被害を与え、以後害虫としての座に君臨、トマト・ナス・キューリ・レタス・イチゴなどの果実を餌として荒らします。
本種は東南アジアなどでは「ワタ」の害虫として有名で、英名では「Cotton bollworm」と呼ばれています。
何がしかの昆虫が網戸にとまりますと、昆虫好きとしては写真を撮りたくなるのですが、外に出るためには網戸を開けないといけません。
網戸の開閉にはどうしても振動が起こりますので、逃げられた時のショックは大きく、特に「蛾」の時は種類が多いだけに「珍しい蛾ではなかったかな」とがっかりしてしまいます。
今回は飛び立たれることもなく、【ミツボシキバガ(三星牙蛾)】が撮れました。
チョウ目(鱗翅目)ホシマルハキバガ類に分類されていますが、以前はキバガ科に分類され、日本では「ヒマラヤスギミツボシキバガ」など8種が知られています。
全長15ミリほど、淡い褐色の翅を持ち、前側に黒点が4個、下側に黒点が3個あり、両側の黒点が垂直に並ぶ特徴があります。
秋の夜長、「リーッリーッリーッ・・・」と甲高い鳴き声で楽しませてくれるのが【アオマツムシ(青松虫)】です。
バッタ目(直翅目)コオロギ科に分類され、国内では本州以南に広く分布しています。
明治時代に中国大陸から日本に渡来した帰化昆虫ですが、初めて発見されたのは東京都の赤坂榎木坂付近とされ、原産地は確定されていません。
コオロギの仲間は黒か褐色の体色ですが、本種の幼虫は樹に登り小昆虫や葉を食べる生態ですので、葉の色に擬態していると考えられます。
全長は3センチほどで体形は紡錘形、メスは全体が緑色一色ですが、オスは背中の中心部が褐色で複雑な模様を持っています。
以前にも一度登場させている 【エノキワタアブラムシ】 ですが、体長1.5ミリと小さく、わかりづらい写真でした。
今回も、ふわりと飛ぶ白い綿埃のようなモノが、バラの葉の上に舞い落ちました。
「もしかして」とよく見ますと、やはり【エノキワタアブラムシ】で、なんとか<触角>と<翅>らしき姿が見て取れます。
カメムシ目(半翅目)アブラムシ科マダラアブラムシ亜科の昆虫ですが、無翅型・有翅型共に多量の綿毛状ワックスで覆われていますので、まさに綿埃そのものです。
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