ファルコン植物記(1288)で、紅白二色の 「ハナスベリヒユ」 をアップしましたが、この花壇には多彩な色の「ハナスベリヒユ」が植え込まれていました。
赤紅色の花にピントを合わせていましたら、横から「セイヨウミツバチ」が飛行してきて、着地した写真になりました。
「セイヨウミツバチ」の採蜜能力は「ニホンミツバチ」 の4~5倍あり、群れの管理が確立していて養蜂が容易ということもあり、1877(明治10)年に勧農局新宿試験所(現:新宿御苑)に、イタリア産「セイヨウミツバチ」6群を輸入したのが最初です。
「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」の交雑種が生まれてもおかしくはないと考えられますが、玉川大学のミツバチ科学研究所の実験では、女王蜂が産んだ卵は孵化しないそうです。
今年の8月は雨の日が多く、蝶たちにとってもうれしくない天候だったのではないでしょうか。
例年になく、蝶たちとの遭遇も少ない感じがしています。
春先4~5月に見かける【モンシロチョウ】は、越冬した蛹から羽化した<春型>で、気温も低く、餌も少ないこともあり、<夏型>に比べますと一回り小さな体形です。
写真の【モンシロチョウ】は、裏翅の先端に淡黄色が見られる<夏型>で、今月の中旬頃に、交尾の最盛期を迎えます。
紋は黒いので、本来なら「モンクロチョウ」と呼ぶべきところですが、元々は「モンクロシロチョウ(紋黒白蝶)」でしたが、日本最初の国定教科書に載せるときに、子供たちには長い名称だということで、「モンシロチョウ(紋白蝶)」になったという逸話があります。
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きれいな濃い緑色の体色に、小さな白い点をちりばめた前翅を持つ【シロテンハナムグリ(白天花潜)】です。
甲虫目コガネムシ科シロテンハナムグリ属の昆虫で、体長20~25ミリと、「ハナムグリ」類の中では大型です。
本来「ハナムグリ」は、 「コアオハナムグリ」 などのように、花の花粉や蜜を求めるために雄しべなどの中に頭を突っ込みますので「ハナムグリ」=「花潜り」の名称がついていますが、本種は樹々の樹液や果実なども餌としています。
体色も濃い緑色から 赤銅色 、紫色や黒色を帯びる個体もあり、色彩変異が多い昆虫です。
幼虫の食草は、マメ科の「カワラケツメイ」一種類しかありませんので、この植物が少なくなりますと、【ツマグロキチョウ】も絶滅の危機に瀕し、いまでは多くの都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
名前の通り「カワラケツメイ」は、河原の石ころが転がっているような荒地などの草原によく見られる植物ですが、近年の河川改修工事の影響で、自生地が減ってしまいました。
写真の【ツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)】は、全体的に黄色でしかも淡い感じの色合いですので、夏型の<メス>だと思います。
これから秋型が出現してくると思いますが、こちらはやや夏型よりも大きく、また後翅裏側に茶褐色の筋が入りますので、見分けるの容易です。
本来は森林性の暑さに弱い蝉ですが、幼虫は比較的乾燥した土中を好み、成虫は街路樹の「ケヤキ」や「サクラ」などの樹木を好みますので、ヒートアイランド現象で乾燥化が進む都会でも【ミンミンゼミ】が繁殖する要因になっているようです。
【ミンミンゼミ】は、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目セミ科に分類され、和名通り「ミ~ンミンミンミン・・・・」と鳴いています。
成虫の体長は35ミリ程度で卵型、幅が狭い頭部と太くて短い腹部を持ち、体に対して長い翅があり、全体では 「アブラゼミ」 程度の大きさです。
体色は胸部と腹部の境界付近が白く、他は黒地に水色や緑井リオの斑紋があり、日本産の蝉としては、比較的鮮やかな色をしています。
少し遅めの顔出しになりましたが、さすがにお手ごろな値段の肴類は売り切れで、このお店の最高価格(300円)の「鶏の天ぷら」にしました。
一般的には「唐揚げ」が主流でしょうが、あっさりとした天ぷらに、辛子とマヨネーズを混ぜ、味わい深くいただいてきました。
芋焼酎の「黒霧島」(300円)を呑まれていた先客さん、お勘定が三千円を超えていたのに驚き、いくら杯を重ねたのかなとつい計算してしまいました。
空き地の草むらや、お花が咲き乱れているお庭などの横を通るときには、何か昆虫がいないかと、つい足を止めて眺めてしまいます。
いましたいました、緑色の葉の上に、体長40ミリほどの【オンブバッタ】の<メス>がじっとしていました。
【オンブバッタ】のほとんどは飛べませんので、捕獲するのは簡単ですが、口から黒い液を出して威嚇攻撃に出ます。
幼虫は8月上旬から9月上旬に羽化しますが、他のバッタ類に比べ最盛期が1か月ほど遅く、晩秋にも姿を確認できるときがあります。
幼虫期に高温で育つと淡褐色の成虫になりやすいことが知られていますが、今年の神戸は猛暑日がない8月でしたので、体色が緑色の成体が多いかもしれません。
8月から10月にかけて、「リィ~・リ・リ・リ」と、少し弱い声で鳴く【モリオカメコオロギ】と遭遇いたしました。
草むらの中での合唱はよく耳にし、近づきますと素早く飛び逃げますので、なかなか正体を現してくれない<コオロギ>たちです。
「オカメコオロギ」は、本州から東南アジアにかけて分布、仲間は3種あり、本種は主に森林の落ち葉の中などを好み、「ハラオカメコオロギ」は草地や畑など、「タンボオカメコオロギ」は湿地や田んぼに生息しています。
写真の【モリオカメコウロギ】は、産卵管がありませんので<オス>だとわかりますが、正面から見た<オス>の顔の左右が膨らんでいるのが「オカメ」という名の由来です。
この3種は触角の付け根から付け根に白い線が入るのが特徴で、【モリオカメコオロギ】は、腹部が赤みを帯びています。
黒い物体が飛んできたと目をやりますと、体長25ミリほどの【ヒサマツムシヒキ】が葉にとまりました。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科ムシヒキアブ亜科に分類されていますが、ムシヒキアブ類としては、現在日本国内で351種が確認されており、シオヤアブ亜科の 「シオヤアブ」 などを含め科としては73種います。
幼虫は土中や朽木内に棲み、甲虫の幼虫などや昆虫を捕食して餌とし、成虫後は他の昆虫を捕獲、体液を吸い取ります。
写真の【ヒサマツムシヒキ】は、腹部先端に交尾器を持ち<オス>ですが、 <メス> は先が尖った形状です。
この写真のあと俊敏に飛び出し、「ハエ」を空中で見事に捕獲していました。
<蛹>からまだ羽化したばかりの<テントウムシ>を見つけて、しばらく観察しておりました。
前翅もツヤがあり、まだ後翅もたたまれていません。
写真の右側にも<蛹>が見えており、間違いなく<テントウムシ>だとわかるのですが、どの種の<テントウムシ>かなと悩んでしまいました。
一番におもいつくのは「キイロテントウ」ですが、これは和名通り前翅が黄色一色で、胸部が白地に2つの黒い斑点があるのですが、本種の胸部は黒色です。
「ナミテントウ」なら、前翅に黒色の斑点が入ります。
「キイロテントウ」・「ナミテントウ」、どちらかの個体変異でしょうか、なんとも悩ましい体色と姿でした。
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