『ガール・ウィズ・ニードル』@<マグヌス・フォン・ホーン>監督
5月
10日
スウェーデン出身でポーランドで映画制作を学び、これまでに発表した長編『波紋』・『スウェット』もそれぞれ高い評価を得た<マグヌス・フォン・ホーン>の長編監督第3作『ガール・ウィズ・ニードル』が、2025年5月16日より公開されます。
第1次世界大戦直後のデンマークで実際にあった犯罪を題材に、混沌とした社会のなかで貧困から抜け出そうと生きる女性の姿を鮮烈なモノクロームの映像で描いています。
第1次世界大戦後のデンマーク、コペンハーゲン。お針子として働きながら、貧困から抜け出そうと必死にもがく女性「カロリーネ」は、恋人に裏切られて捨てられたことで、お腹に赤ちゃんを抱えたまま取り残されてしまいます。
そんな中、彼女は「ダウマ」という女性と出会います。「ダウマ」は表向きはキャンディショップを経営していますが、その裏で秘密の養子縁組機関を運営しており、貧しい母親たちが望まない子どもを里親に託す手助けをしていました。「ダウマ」のもとで乳母として働くことになった「カロリーネ」は、「ダウマ」に親しみを感じ、2人の間には絆も生まれていきますが、「カロリーネ」はやがて恐ろしい真実を知ってしまいます。
「カロリーネ」役は『MISS OSAKA ミス・オオサカ』・『ゴッドランド GODLAND』の<ビク・カルメン・ソンネ>、「ダウマ」役は『ザ・コミューン』で第66回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞している<トリーヌ・ディルホム>が演じています。
2024年・第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されたほか、第97回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされた作品です。