9日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日続伸して始まりました。米政権の関税を巡る協議への期待が相場を押し上げていますが、ダウ平均株価は前日に(4月2日)以来の高値を付けた後で、主力株には利益確定売りも出やすく、一時100ドルほど下落するなど一進一退で推移しています。
9日朝、<トランプ米大統領>は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「多くの貿易協定を準備中だ。どれも素晴らしい!」と投稿しています。前日に
米英が協定締結で合意し、各国との協議が進展するとの期待が一段と高まりました。米政権の関税政策が世界経済の大幅な下振れにつながるとの警戒感が薄れているようです。
ダウ平均株価は
(4月8日)の直近安値から
前日(5月8日)までに3700ドルあまり上昇しています。短期間で大きく水準を切り上げたことから主力株には持ち高調整や利益確定の売りも目立ちます。シェブロンやアマゾン・ドット・コム、ボーイングが上昇している半面、ホーム・デポやウォルマートは下げています。
ダウ平均株価は、前日比119ドル07セント(0.29%)安の4万1249ドル38セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比0・78ポイント(0.0043%)高の1万7928.92で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末比4.03ポイント (0.071%)安の5659.91で終えています。