これはなんとも「痛快な」構成で、犯罪ミステリーの範疇なのですが、娯楽小説としての構成も見事で、楽しめました。
登場人物たちはどうしようもない最低の人間たちなのですが、結末が見えない中、最後まで一気に読ませてしまう面白さがありました。
サウナの受付のアルバイトをしている<赤松寛治>は、60歳。5年前に父親の跡を継いだ理髪店を閉店、まだらぼけの母親とパートの奥さんと生活していますが、夜中に来た客の忘れもののザックの中に現金が詰まっているのを見つけてしまいます。
刑事でありながら暴力団から金を借りている<江波戸良介>は、横領した知人の金を盗み取る算段をしなければ、自分の身が危ない状況に追い込みを掛けられています。
金儲けにと手を出した「FX」で大損をし、サラ金から借りた金を返すためにデリヘルで働いている主婦<庄田美奈>は、デリヘルに来た若い男に自分の暴力亭主を殺すように話しを持ちかけます。
人間の弱さと限りない欲望が交差する、秀逸な一冊でした。
人気のある居酒屋や立ち呑み屋には、そのお店の名物料理が必ずあり、【酒房 湊川】では、 「すきみ」 です。
いつも通り「すきみ」を肴にと暖簾をくぐりますと、今宵は「マグロの兜焼き」(300円)が目につき、方向転換しました。
「マグロの兜焼き」は、本来は頭一個をそのまま使ったダイナミックな漁師料理ですが、頭肉・ほほ肉・アゴ肉等に切り分けられていました。
おまかせで大将が選んでくれたのは、大きな「ほほ肉(カマ)」の部位でした。
食べてもなかなか減らないほど身の量があり、薄塩味のマグロの身が堪能できました。
空き地となっている敷地に、2本の「チューリップ」が風に揺れていました。手前には、八重咲きの黄色い「スイセン」もチラホラと見受けられます。どちらも球根植物ですから、毎年律義に花を咲かせているようです。
空き地としての放置が長いのか、赤紫色の 「ムラサキケマン」 や「ヨモギ」の新芽も伸びてきています。
<菅原道真>の辞世の歌ではありませんが、「東風吹かば 匂いおこせよ チューリップ 主なきとて 春な忘れそ」と、口ずさみたくなる光景です。
今は、住宅も解体されて何もない敷地です。居住されている時には、庭に植えた「チューリップ」や「スイセン」を見て、春を感じておられたことだろうと偲ばれます。
4月16日(水)から4月21日(月)まで、新開地の【神戸アートビレッジセンター】にて開催されています、「In Sap of Forest Memory」展です。
作者は、スウェーデン生まれの作家で、日本に9ヶ月滞在し、絵画制作に励んでいた<Anita Karrman>さんです。
水彩画とドローイングが中心の展示でしたが、日本的な素材の「竹林」などを扱い、水彩画での「水墨画」的な表現を感じました、
アップしています作品は、今回の展示会の案内に使われていた水彩画で、<雨 : Beating like my heart>というタイトルの作品です。
素朴な構成の水彩画ですが、背景に「竹」の葉の生かされており、かなり日本を意識した構成だなと拝見させていただきました。
一昨日は「吉野家」にて、モーニングとして 「納豆定食」(370円) を食べましたので、今日は【松屋】にて、「定番朝定食」(360円)です。
この定食は、4種類ある小鉢<とろろ・ミニ牛皿・納豆・冷やっこ>の内から一品選べますので、<ミニ牛皿>を選びました。
<生卵>は、すき焼き風に<ミニ牛皿>の牛肉と混ぜようかと考えましたが、素直に「卵かけご飯」としました。
<白菜の漬物>の量も多くあり、和風の味でまとめた朝ご飯(昼ご飯兼用?)が楽しめました。
「メトロこうべ」の(神戸タウン)側にあります、<SKメガネ>さんの宣伝ポスターです。
画面に新聞(メトロ新聞)の文字がぼやけた感じで写され、「新聞を読むのがツラい。(略) メガネのせいです」のコピーがかぶさっています。
よる歳波には勝てず、小さな字にはわたしも「シニアグラス」を使用しますが、情報の90%以上は目からです。
風刺が効いたコピーと共に、お店の業種がよく分かる構成です。
日本には50~70種の「スミレ」の仲間があり、どれも良く似ていて同定するのに困りますが、特徴ある花姿のときには気が楽になります。
本種はスミレ科スミレ属の常緑性多年草で、数枚の葉を根出状に束生させ、長さは5~8センチ、幅2センチほどの形状で、その株の姿、葉の形、花の形は「スミレ」とよく似ています。
【アリアケスミレ(有明菫)】は、 「スミレ」 のように濃い花色ではなく、基本的に花色は白っぽく唇弁と側弁に少しだけ筋が入るものから、紫の筋が目立ち、花弁そのものが紫色を帯びるものまで変異が大きい品種です。
白っぽい花弁から紫色まで変化に富む色合いを、有明海の空に見立てたのが、命名の由来です。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ