『タクシードライバー』(1976年) ・ 『レイジング・ブル』(1980年)など<マーティン・スコセッシ>作品に携わった撮影監督の<マイケル・チャップマン>が、9月20日に84歳で死去したと『IndieWire』などが報じています。
1935年12月21日にアメリカ・ニューヨークに生まれた<マイケル・チャップマン>は、1973年製作の<ハル・アシュビー>監督作『さらば冬のかもめ』で撮影監督デビューし、<マーティン・スコセッシ>作品のほかには<ポール・シュレイダー>、<ロバート・タウン>、<フィリップ・カウフマン>らの作品で活躍しました。
『トム・クルーズ 栄光の彼方に』(1983年)などで監督を務めたこともあります。そのほかの主な参加作に<ハリソン・フォード>主演作『逃亡者』(1993年・監督: アンドリュー・デイヴィス)、リチャード・ギア>と<エドワード・ノートン>が共演した法廷サスペンス『真実の行方』(1996年・監督: グレゴリー・ホブリット)、<アイヴァン・ライトマン>が手がけたSFコメディ映画『エボリューション』(2001年)などがあります。
<キャサリン・パターソン>の同名児童文学を原作としたファンタジー映画『テラビシアにかける橋』(2007年・監督: ガーボル・チュポー)の撮影を最後に、現役を引退していました。
2002年に『D.I』で第55回カンヌ国際映画祭審査員賞および国際映画批評家連盟賞を受賞した<エリア・スレイマン>(60)が監督を務めた原題「It Must Be Heaven」が、『天国にちがいない』の邦題で2021年1月29日に公開が決定しています。
第72回カンヌ国際映画祭で特別賞と国際映画批評家連盟賞の2冠受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞のパレスチナ代表に選出された作品です。<エリア・スレイマン>が新作映画の企画を売り込むため、故郷のイスラエル・ナザレからフランスのパリ、アメリカのニューヨークへと旅に出るさまが描かれます。彼はパリで美しい町並みに出会い、ニューヨークでは映画学校やアラブフォーラムに招かれ、友人である<ガエル・ガルシア・ベルナル>の計らいにより映画会社のプロデューサーを紹介されます。
しかし、新作の企画をあっけなく断られてしまう<スレイマン>。そんな彼は、行く先々で故郷とはまったく違う世界を目の当たりにしますが、思いがけず故郷との類似点を見つけます。
このたび、本作が10月30日より開催されます第21回東京フィルメックスで上映されることも決定しています。<スレイマン>のリモートQ&Aも予定されており、さらに彼の特集上映にて過去作 『時の彼方へ』 (2009年) ・ 『D.I.』(2002年) ・ 1996年ヴェネチア映画祭新人賞受賞作の『消えゆく者たちの年代記』らが鑑賞できるようです。
『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』(監督: P・デヴィッド・エバーソール、 トッド・ヒューズ)が、2020年10月2日より全国で公開されます。
本作は98歳にして今なお現役で活躍するファッションデザイナー<ピエール・カルダン>(1922年7月2日~)の軌跡をたどるドキュメンタリーで、監督は<P・デビッド・エバーソール>と<トッド・ヒューズ>が務めました。
「モード界の革命児」と称される彼の幼少期や、先鋭的すぎてファッション界から敬遠された苦悩と反撃、<ジャンヌ・モロー>(1928年1月23日~ 2017年7月31日)との運命的な恋など、波乱万丈な半生を浮かび上がらせます。
<ピエール・カルダン>が積み上げてきたファッション界への偉業は数えきれません。中でもブルジョワだけを相手にしていたオートクチュール(高級仕立服)から脱却し、デパートで気軽に買えるプレタポルテ(既製服)に業界で初めて本格参入したことは大きな功績です。彼の斬新な素材選びと未来的なコスモコールルックは当時の若者を熱狂させました。
またクラシックなスーツ一辺倒だった紳士服に、モダンなプレタポルテコレクションを投入してメンズコレクションを開拓。白人女性が主流だったファッションモデルに、日本人の<松本弘子>や黒人モデルを起用するなど多様性を体現してきました。<ナオミ・キャンベル>は「彼の創造性を表現するのは多様なモデルよ」と絶賛し、<シャロン・ストーン>も彼のファンであることを公言しています。
ほかにもライセンスビジネスによりタオルから飛行機まで800点以上のアイテムを展開したほか、社会主義国の中国やソ連で初のファッションショーを敢行するなど、さまざまな分野での先駆者として、<ピエール・カルダン>の名のみならずファッションの楽しさを世界中に広めました。
正体不明のソナー音に翻弄される原子力潜水艦に迫る危機を描いたフランス発の潜水艦アクション 『ウルフズ・コール』 が、2020年9月25日より全国で公開されます。
並み外れた聴覚をもつ「シャンテレッド」は、フランス海軍原子力潜水艦チタン号に特別分析官として乗艦していました。わずかに聞こえる音を頼りに敵の動向を探るのが彼の重要な役割でしたが、シリアでの潜航任務中、怪しげな音に気づいたものの識別に失敗し、その判断ミスから危機を招いてしまいます。「黄金の耳」とまで言われる「シャンテレッド」の耳を惑わせたのは、まるでオオカミの歌(呼び声)のような正体不明のソナー音でした。再びその音が聞こえてきたとき、「シャンテレッド」は大きな決断を迫られます。
主演は『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』「2019年・監督:ユーゴ・ジェラン)の<フランソワ・シビル>。共演に『最強のふたり』(2011年・監督: オリヴィエ・ナカシュ、 エリック・トレダノ)の<オマール・シー>、『負け犬の美学』「2018年・監督: サミュエル・ジュイ)の<マチュー・カソビッツ>、『永遠のジャンゴ』「2017年・監督: エチエンヌ・コマール)の、レダ・カティブ>らフランスの実力派が揃います。
監督は<アントナン・ボードリー>が、長編初監督を務めています。
モダンダンスの始祖として知られるの伝説的ダンサー、<イサドラ・ダンカン>が亡き子どもたちに捧げたソロダンス「母」をモチーフに、現代に生きる4人の女性の喪失と再生を描いたフランス・韓国合作 『イサドラの子どもたち』 が、2020年9月26日より全国で公開されます。
『若き詩人』(2014年) ・ 『泳ぎすぎた夜』(2017年)で注目を集めたフランスの<ダミアン・マニベル>(39)が監督・脚本を手がけ、2019年・第72回ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した作品です。
「イサドラ」の自伝を読んでいる振付師「アガト」は、図書室で見つけた舞踊譜と作曲家「スクリャービン」の音楽を手がかりに「母」の踊りと向き合います。「母」の公演を控える若きダンサーの「マノン」は、振付師「マリカ」と対話を重ねながら新たなダンスを模索していきます。「母」を観劇した「エルザ」はゆっくりとした足取りで帰路につき、自身の過去と重ね合わせながら今夜の記憶を反芻するのでした。
<アガト・ボニゼール>、<マノン・カルパンティエ>、<マリカ・リッジ>、<エルザ・ウォリアストン>らが出演しています。
紀元前550年頃に実在した中央アジアの遊牧民マッサゲタイ族の女王<トミュリス>を主人公に、アケメネス朝ペルシアの「キュロス」大王を破ったという伝説の戦いを描いた、カザフスタン製作の歴史アクション映画『(原題)Tomiris』が、邦題『女王トミュリス 史上最強の戦士』として、2020年9月25日より全国で公開されます。
紀元前550年頃の中央アジアの草原、ステップ地帯。マッサゲタイ族の長である父と家族を殺され、すべてを奪われた少女「トミュリス」は、孤独に耐えながらも鍛錬を重ね、成長します。バラバラになった臣下を再び集め、新しい仲間を得た「トミュリス」は父の復讐を果たし、マッサゲタイ国も大きくなっていきます。
しかし、世界の半分を征服する大帝国アケネメス朝ペルシアの「キュロス」大王の手が隣国にまで迫り、「トミュリス」にも服従を要求してきます。そんな「キュロス」大王の脅しにも屈しない「トミュリス」は、圧倒的な兵力差のペルシア軍を相手に民族の誇りをかけて戦いを挑みます
<アルミラ・ターシン>、<アディル・アフメトフ>、<エルケブラン・ダイロフ>、<ハッサン・マスード>、<アイザン・ライグ>らが出演、監督は、<アカン・サタイェフ>が務めています。
<田中裕子>(65)が主演を務める 『おらおらでひとりいぐも』 は、2020年11月6日に全国で公開されます。
このたび、10月31日から11月9日にかけて開催されます第33回東京国際映画祭に、本作が特別招待作品として正式出品されることが発表されています。上映スケジュールなどの詳細は映画祭公式サイトで順次発表されます。
<若竹千佐子>(66)の第158回 芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』を<沖田修一>(43)が実写化した本作は、夫に先立たれた主人公「桃子さん」がパワフルに日々を生きるさまを描きます。
<田中裕子>が75歳の「桃子さん」、<蒼井優>(35)が20歳から34歳までの「桃子さん」を演じ、<東出昌大>(32)が夫「周造」に扮しています。そのほか<濱田岳>、<青木崇高>、<宮藤官九郎>が「桃子さん」の心の声である「寂しさ1」、「寂しさ2」、「寂しさ3」役で出演しています。
<吉高由里子>(32)と<横浜流星>(24)がダブル主演を務めた純愛映画 『きみの瞳(め)が問いかけている』 が、2020年10月23日より全国で公開されます。
<チャールズ・チャップリン>の名作『街の灯』(1931年)にインスパイアされて製作された韓国映画 『ただ君だけ』 (2011年・監督: ソン・イルゴン)を、 『僕等がいた(前篇・後篇)』 (2012年) ・ 『アオハライド』(2014年) ・ 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 (2016年)・ 実写版『思い、思われ、ふり、ふられ』 (2020年)など数々の青春ラブストーリーを手がけてきた<三木孝浩>が監督を務めリメイクしています。
不慮の事故で視力と家族を失った「明香里」は、小さな楽しみを糧に毎日を明るく生きていました。ある日、「明香里」は管理人の男性と間違えて「塁」という青年に話しかけてしまいます。彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていましたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていました。その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる「明香里」に、「塁」は次第に心を開いていきます。やがて「塁」は自分犯した自動車事故がが「明香里」の失明した事件と接点があったことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、不法な賭博試合のリングに立つことを決意します。
韓国ドラマ『推理の女王』の<クォ・サンウ>が元暗殺者の売れない漫画家を演じる韓国で240万人を動員したアクション映画『ヒットマン エージェント・ジュン』が、2020年9月25日より全国で公開されます。
国家情報院に拾われ、暗殺要員として育てられた孤児少年は「ジュン」と名付けられ、またたく間に対テロ保安局のエースとなりました。しかし、幼い頃からの夢であった漫画家になる夢を捨てられず、任務中に死を偽装して姿を消します。
15年後、「ジュン」は憧れであった漫画家になったものの、まったく売れずにバイトと妻の稼ぎでなんとか生活をしのぐ日々を送っていました。自暴自棄になった「ジュン」は酔った勢いで暗殺要員時代の国家機密をネタにした漫画を配信し、その漫画が大ヒットしてしまいます。しかし、漫画を読んだ国家情報院とテロリストに「ジュン」が生きていたことがバレてしまい、命を狙われる事態となってしまいます。
主人公「ジュン」に<クォ・サンウ>、ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』の<チョン・ジュノ>、『レッスル!』の<ファンウ・スルヘ>、 『殺されたミンジュ』 の<イ・イギョン>、『黄泉がえる復讐』の<イ・ジウォン>、 『犯罪都市』 の<ホ・ソンテ>らが出演、監督は、<チェ・ウォンソプ>が務めています。
キングオブコント2014優勝のお笑いコンビ「シソンヌ」の<じろう>(42)が長年コントで演じてきたキャラクター、中年OLの「川嶋佳子」を主人公に、平凡な40代女性の日常や悲哀を日記風につづった、<じろう>による小説を映画化した『甘いお酒でうがい』が、2020年9月25日より全国で公開されます。
<じろう>自身が脚本を執筆し、『美人が婚活してみたら』(2018年)でも<じろう>脚本作品を手がけた<大九明子>(51)が、今回も監督を務めています。
とある会社で派遣社員として働く40代独身の「川嶋佳子」は、毎日日記をつけています。そこには、撤去された自転車との再会したことなど、日々の小さな喜びがつづられていました。そんな「佳子」にとって、会社の同僚である年下の「若林ちゃん」と過ごす時間が何よりの幸せでしたが、ある時、ふた周り年下の「岡本くん」との恋が訪れます。
<松雪泰子>(47)が主人公の「佳子」に扮し、「若林ちゃん」を<黒木華>(30)、「佳子」が好意を寄せる「岡本くん」を<清水尋也>(21)が演じています。
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