『イサドラの子どもたち』@<ダミアン・マニベル>監督
8月
24日
モダンダンスの始祖として知られる<イサドラ・ダンカン>(1877年5月26日~1927年9月14日)は、1913年4月、二人の子供を事故で亡くし、その痛みに苦しみながら、亡き子どもたちに捧げるソロダンス『母』を創り上げました。
それから100年の時を経て、現代に生きるそれぞれ異なる身体・年齢・境遇にある4人の女性が「イサドラ」の『母』と邂逅する物語を綴るのは、イサドラの自伝と舞踊譜をもとに「母」の踊りと向き合う、振付師の「アガト」。対話を通じて新しい『母』を共作する若きダンサーの「マノン」と振付師の「マリカ」。そして、『母』の公演を観劇した「エルザ」は自らと重ね合わせながら今夜の記憶を反芻します。
予告編は、「私の悲しみが、太古より眠るダンスを目覚めさせる」という、伝説のダンサー、<イサドラ・ダンカン>自身の言葉から始まり、様々な立場にいる4人の女性たちが、自分の表現でイサドラのダンスを吸収していく様子が映し出されていきます。バックに流れるロシアの作曲家<アレクサンドル・スクリャービン>の音楽と空気の澄んだ秋のフランスの風景が相まって、情感溢れる美しいドラマが想起される映像となっています。