1月
24日,
2022年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day12)「成果を上げるためには『外の世界』を知覚すべし」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【組織の存在理由】
(1)外の世界への奉仕という組織にとっての唯一の存在理由からして、人が少ないほど、組織が小さいほど、組織の中の活動が少ないほど、組織はより完全に近づく。
(2)組織は存在することが目的ではない。(中略)組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である。
(3)しかるに、組織は成長するほど、特に成功するほど、組織に働く者の関心、努力、能力は、組織の中のことで占領され、外の世界における本来の任務と成果が忘れられていく。
(4)この危険は、コンピュータと情報技術の発達によってさらに増大する。(中略)外の重要なことは、もはや手遅れという時期にならないと、定量的な形では入手できない。
(5)根本的な問題は、組織にとってもっとも重要な意味をもつ外の出来事が、多くの場合、定性的であり、定量化できないところにある。
(6)外の世界における真に重要なことは、趨勢ではない。変化である。
(7)組織に働く者は、必然的に組織の中に生き、仕事をする。従って、意識的に外の世界を知覚すべく努力しなければ、やがて内部の世界の圧力によって、外の世界が見えなくなる。
(8)ものごとをなすべき者は、成果をあげることを学ぶべく、特別の努力を払わないかぎり、成果を上げられないことを知らなければならない。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
23日,
2022年
自分のキャリアを、立ち止まって見直すということ(第一話)
昨日、プロコーチ仲間とのオンラインの定例会で、参加コーチ各人のこれまでのキャリアの話になった。
参加者は皆、かつて「企業戦士」と呼ばれた人たちで、それぞれ想いがあって現在は、プロコーチとして活躍されている方々である。
私自身は50代後半で、それまでの「カネ」を扱う経理財務の世界から、「ヒト」を扱うコーチングの世界へ舵を切った。
しかしそれまでの30数年間、会社で仕事をしながら自分の「キャリア」をどう組み上げるか、という発想が全く無かったと気が付いた。
「その歳で良く決心したよね、まだ定年まで数年残っているのに?」
サラリーマンを早めに卒業して、プロコーチとして独立起業する、と飲み会の席で伝えた時、同年代の仲間からは、半ば揶揄するような質問をされたことを思い出した。
「確かにそうだね。でも我々まだまだ、あと30年くらいは生きることになると思うけど、みんなはこの後、何をしていくの?」
つい質問がコーチング的になってしまっていた。当然、酒の席でもこの問いには、沈黙が避けれられない。これは想定内である。
「分からないんだよね!というか、正確に言うと、そんなこと考えている余裕がないんだよ!」
この酒席に参加している仲間たちは、外資系企業を何社も渡り歩き、いわゆる「仕事の出来る」人たちである。
スキルも高く、経験も多い。やる気もあって、良い意味で我慢強い。ビジネスマンとして申し分ない。そんな優秀な彼らが
「自分の今後のことが考えられない」
とぼやいている。私は非常に残念、いやむしろこれは、日本社会における損失だと感じたのだ。
会社一筋の人生が悪いなんて全く思わない。いやむしろ、それは大いに貴ばれる姿勢である。
しかし、高給を手にして、タイトルも○○オフィサーの肩書をもらい、部下も何百人も抱えて、采配を振るうビジネスパーソン。
「私が会社人生を、途中でドロップアウトしたから言っているんじゃない。しかしみんなには気が付いていない才能や能力が未だ未だあるはず。それに気が付かないで、このまま忙しさにかまけて、今の延長線上の人生で良いのか?」
私も少し酔いが回ってきた。プロコーチとしての問い掛けではなくなってきた。
「一度、一緒に考えてみようよ!」
こんな私の誘いに何人かの仲間は頷いた。しかし残念ながら実際に行動を起こした人は多くはない。
部下には助言したり、諭したり、導いたり、さすがの上司であるあなたも、自分のこととどうだろうか?
得てして視野が狭くなってしまったり、先送りしてしまうことが多いのではあにだろうか?私も実際にそうであったからよく理解できる。
そこで一度、立ち止まって、見直す機会を「無理にでも」作ることが、先ずは大切だと感じる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
22日,
2022年
ICF 「 PCC Markers」を読んで気付くこと
今年は受検するぞ!と決心した
「ICFコーチ資格」
ICFとは「International Coaching Federation」で、世界的なコーチングの機関です。
その機関が認定しているプロコーチ資格を、私は今年受検しようと準備を進めています。
私がチャレンジしようとしているのは、3段階ある資格のうち「Professional Certified Coach」(PCCと略す)。
このレベルのプロコーチは、コーチングというものをどう理解して、かつ、セッションで、どのようなことを体現し、どんなことをクライアントにもたらすのか?
それを規定しているのが「PCC Markers」と呼ばれるものです。
今日は、そのPCC Markersをざっくりご紹介しつつ、私が個人的に気付いたことや、特筆すべき点をいくつか、お伝え致します。
なお原文は英語で、その日本語訳はICFJ(国際コーチング連盟日本支部)に依るものです。
今日の章立て
1.PCC Markersの全体像
2.私が気付いた点・特筆すべき点
1.PCC Markersの全体像
PCC Markers全体の章立ては以下の通りです。
コンピテンシー1:倫理に基づいたコーチングを実践している
コンピテンシー2:コーチングマインドを体現している
コンピテンシー3:合意の確立と維持
コンピテンシー4:信頼と安全を育む
コンピテンシー5:今ここに在り続ける
コンピテンシー6:積極的傾聴
コンピテンシー7:気づきを引き起こす
コンピテンシー8:クライアントの成長を促進する
2.私が気付いた点・特筆すべき点
(1)コーチはクライアントと「パートナー関係」にあり、コーチングはクライアントが達成したいことを手助けする取り組みである。
(2)「クライアント・フォーカス」、すなわちクライアントの持つ才能、経験、取り組んでいることを認め、クライアント自身の存在を尊重している。
(3)クライアントのパートナーとして、コーチ自身の「在り方」が問われる。
(4)コーチはクライアントの使う言葉はもちろん、エネルギーの変化、非言語的な合図、その他の行動も含めて、傾聴・観察・探索する。
(5)質問によって、クライアントの気づきを引き出し、考え方・感情・価値観・欲求・信念などを探索できるように促す。
(6)コーチはクライアントとの関わりを通じて、クライアントの進歩・学び・成長を促している。
上記を、短いコーチング・セッションの中で、実現・達成できるような関わりが、どの程度出来ているか?
これが実技試験では問われていると理解しました。達成できるように意識してセッションに臨んで行きます!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
21日,
2022年
今年、初「駅ウォーキング」で、意外に知らない近場へ!
このブログで何回がお伝えしております「駅ウォーキング」。
「駅ウォーキング」とは、昨年から始めた妻とのouting!東京近郊の駅を起点に、周辺をウォーキングする企画です。
そして今日訪れたのは
JR中央線「阿佐ヶ谷」駅
中央線で毎日のように通っていた、正確には「通過」していた駅。馴染みのようで実は、下車したのは初めてかも知れない。
その阿佐ヶ谷に由緒ある神社ということで
「阿佐ヶ谷神明宮」
を訪ねてきました。
これが我々にとっては「初詣」。とても立派なお宮様に出会うことが出来て感謝です。
そして私は今年が「本厄」の年と知ってびっくり。用心しないと!
そして最後の締めはおみくじ。
中吉
これはまずまず。おみくじにはこんなお告げがあったので、今年一年これに従って行こうと思います。
「心をきめて いろいろとさわがず 迷わず 今までの事をつとめればよし
何事にも手を出してはいけません つねにひかえ目にして事をなさい」
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
20日,
2022年
中小企業にこそ導入して欲しい「パーパス経営」
今日は、新聞やビジネス雑誌で最近、頻繁に目にするようになった
「パーパス経営」
と、中小企業について少し触れたいと思います。
なお、飽くまで私の個人的な見解なので、ご承知おきをお願い致します。
今日の章立て
1.「パーパス経営」とは
2.昨今の企業に足りていないこと
3.中小企業こそ、パーパス、「存在意義」の再確認を!
1.「パーパス経営」とは
(1)パーパス(purpose)とは、ロングマン現代英英辞典によると「what it is intended to achieve」、達成しようと意図していること、
つまり「目的」ということだと理解できます。もう少し経営学的に表現すれば「存在意義」でしょうか?
(2)それでは「パーパス経営」とは何か?一橋ビジネススクール客員教授 名和高司氏は「志本経営」とおっしゃっています。
志(こころざし)に根差した経営という定義です。経営者の「内発的動機」に基づく経営と言い換えても良いかと思います。
(3)個人的に私は「存在意義」に近いニュアンスで捉えています。つまり「我が社が、何を以って社会や市場に存在することが認められているか?」です。
提供する価値があるから、お客様から受け入れられ、その対価が頂戴できる。このように体感しています。
2.今の企業に足りていないこと
(1)パーパス経営を上記のように理解したとき、我々の身の回りの企業・会社・組織を見た時、皆さんはどう感じますか?
利益追求だけを目的にしている、ノルマ主義の企業や、品質問題を社内隠蔽している組織は論外ですが、もう一歩引いて考えて、自社の「パーパス」に立ち返っていない会社が多いような気がします。
(2)「え、パーパス?またカタカナですか?もういいです!うちはそれどころじゃない、目先のことに追われてしまって、それどころでは無いんです!」
私が経営理念やビジョンについて少し水を向けると、こういう返答をする中小企業の社長さんが少なからずいます。
毎日の資金繰りに汲々しているところに、「理念」とか言われても!
お気持ちはよく分かります。
(3)一方、そういう姿勢や志向の経営者を、周りの社員はどう見ているでしょうか?
今どきの社員、特に若手の従業員は、この点に関しては非常にシビア、鑑識眼が高いと感じています。そして、そういう社員は心の中で
「自分は、どうしてこの会社で働いているのだろうか?」
「この職場に居続けることで、自分は何が得られるのだろうか?」
潜在能力が高く、やる気を持つ社員だからこそ、こういう想いに行き着いてしまうように思います。
3.中小企業こそ、パーパス、「存在意義」の再確認を!
(1)もちろん「パーパス経営」は、従業員のためだけにあるものではありません。むしろ経営者自身のために必要な考え方です。
(2)そして、自社の「存在意義」「ありたい姿」を明確にして、社会・市場に伝えることが、顧客を引き付けて行くように感じます。
そして同時に、そういう経営者の下で働く社員も、その自社の「存在意義」に共感し、自らの能力を発揮していく。
(3)「企業」「顧客」「従業員」、この三者に良好な関係性が構築されると、本来とは異なる意味ではありますが、「三方よし」が実現されるのだと思います。
そのためにも経営者、特に中小企業の社長さんには、カタカナ言葉を毛嫌いせず「パーパス経営」をぜひ標ぼうし、実践して欲しいです。
(4)一方私の方も、お客様と対話する際には、ぼんやりと曖昧にしか伝わらない英語表現ではなく、日本語で明確に、内容をきちんと伝えていくことが必要だ、と改めて感じました。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
19日,
2022年
「リーダーシップ」というものを思う時(9)「社員は職場で何に燃えるのか?」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「社員は職場で何に燃えるのか?」
お付き合いをさせて頂いている経営者や管理職から
「最近の若者には、やる気が感じられない」
「指示待ち社員が多くて困る」
などの、社員や若者に対する不満を時々お聞きします。
確かにそう見えるのかも知れない。しかし私が若かった頃や新入社員時代を思い返すと、今どきの若者や社員は
「色々なことを、それも『深く』考えている」
と感じます。
言い換えると「本質」を掴もうとしている、ように思えるのです。
「会社や組織で働くことって、何だろう?」
「この仕事をすることで何が得られるのだろうか?」
「自分は周りの社会と、どう関わっているのだろうか?」
20代の頃の私には、考えも及ばなかったことに焦点を当てようとしています。
私も含めて、頑張っただけの見返りがあった時代に生きた世代は、上記の、純粋で一種、哲学的な問い掛けには、残念ながら、即座には答えられないのではないでしょうか?
「そんなこといいから、さっさと手を動かせ!」
「まずは稼げるようになってからだ!」
こんな答えを投げつけて、彼らの本質的な問いから、目を背けているように見えることも、少ないように感じます。
そこで、経営者・管理職、及び、社員や若い世代に向けて、私が思い付く問い掛けは
「これまでの人生で、あなたはどんなことに『燃えた』経験がありますか?」
仕事に限定されず、分野は何でも良いです。高校野球や山登りでも、ゲームでも。
受験でも資格試験でも。はたまた「大好きな彼女にどうしたらアタックできるか?」でも良いです。
何かに「燃える」経験は非常に重要だと思います。その人が持つ情熱の証であり、それによって引き出された行動は、何らかの教訓を与える。
そんな「燃える」ものを、見つけて欲しいです。
「今の会社の仕事は好きじゃないけど、将来は経営者になりたいんです」
こんな思いを大切にして、育てることで、職場で毎日過ごす意味・意義を見直すきっかけになると思っています。
そして経営者や管理職は、社員・」部下が「燃える」ものを見つける歩みに、ぜひ伴走してあげて欲しいです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
18日,
2022年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day11)「知識労働者の貢献と成果を阻むもの」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【働く者をとりまく組織の現実】
1.組織に働く者の置かれている状況は、成果をあげることを要求されながら、成果をあげることが極めて困難になっている。
まさに、自らが成果をあげられるように意識して努力しないかぎり、周りをとりまく現実が彼らを無価値にする。
2.組織に働く者は、自分ではコントロールできない「四つの大きな現実」に取り囲まれている。
3.彼らにとっては、それらのものと共生するしか選択の余地はない。しかし、それら四つの現実のいづれもが、仕事の成果をあげ、業績をあげることを妨げようと圧力を加えてくる。
(1)時間はすべて他人に取られる。
①誰でも彼の時間を奪える。現実に、誰もが奪う。
(2)自ら現実の状況を変えるための行動を取らない限り、日常業務に追われ続ける。
①しかも日常の仕事は、本当の問題点どころか、何も教えてくれない。
②彼らに必要なのは、本当に重要なもの、つまり貢献と成果に向けて働くことを可能にしてくれるものを知るための基準である。
(3)組織で働いているという現実がある。
①他の者が彼の貢献を利用してくれる時にのみ、成果をあげることが出来る、という現実である。
②組織は一人一人の人間の強みを発揮させるための仕組みである。
③通常、成果をあげるうえで最も重要な人間は、直接の部下ではない。他の分野の人、組織図の上では横の関係にある人である。あるいは上司である。
(4)組織の内なる世界にいるという現実がある。
①誰もが自らの属する組織の内部を最も身近で直接的な現実として見る。一方、外の世界で何が起こっているかは、直接には知りえない。
②しかるに、組織の中に成果は存在しない。全ての成果は外の世界にある。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
17日,
2022年
コーチングクラスでの「学び直し」で気付くこと(最終回)
今年の漢字一字は
「原(源)」
文字通り原点に返る、源を再確認する。
ということで、以前通った銀座コーチングスクールのクラスを「再受講」しています。
私は講師として「教える立場」でコーチングに関わった経験はあります。ここで改めて
「コーチング」とは何か?
神髄に迫ろうと考えての学び直し、です。
今日も昨日に引き続き、気付いたことを記します。
今日の最大のハイライトは
「視点を変える質問」
クライアントの思い込みや既成概念を、コーチからの問い掛けで、異なった視点から見直してもらうもの。
「リ・フレーミング」と表現することもあります。
この「視点を変える質問」には、いくつかのバリエーションがあります。そこで今日は、私が好きなものや、しばしば使う問いを挙げてみます。
「相手の方は、あなた自身のことをどのように感じていると思いますか?」
「あなたの親友なら、今のあなたにどんな助言をすると思いますか?」
「具体的に何があったのですか?」
「何から始めることが出来ますか?」
「5年後の自分には、今のあなたはどのように見えると思いますか?」
「その目標が達成したあなたは、今のあなたと何がどう異なっていますか?」
「もし制約がなければ、どう対応しますか?」
「期限を残り三ヶ月だとすると、何をしますか?」
「それをやっているあなたは、何を感じていますか?」
「あなたを助けてくれる人は誰ですか?」
一回のセッションで全部を使う訳ではありません。しかし必要なタイミングで、適切な問いかけがスムーズに出来るようにしたいですね!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
16日,
2022年
コーチングクラスでの「学び直し」で気付くこと(2)
今年の漢字一字は
「原(源)」
文字通り原点に返る、源を再確認する。
ということで、以前通った銀座コーチングスクールのクラスを「再受講」しています。
私は講師として「教える立場」でコーチングに関わった経験はあります。ここで改めて
「コーチング」とは何か?
神髄に迫ろうと考えての学び直し、です。
昨日に引き続き今日も、再度気付いたことを列挙しておきます。
1.「事実」「解釈」「感情」をきちんと分ける
2.セッションテーマを設定する際は「きっかけ・背景」を掘り下げる
3.目標とのギャップを認識してもらうために、現状の進捗度を言語化してもらう
1.「事実」「解釈」「感情」をきちんと分ける
(1)自分で話をしたり、相手の話を聞いている際に、ついやりがちなのは「思い込み」。
それは「事実」なのか、自分なりの「解釈」なのか?また、解釈を飛び越えて「感情」なのか?よく見極める必要がある。
(2)特に今日のコーチングクラスで講師から、「感情」が「事実」や「解釈」を上塗りしてしまう、という指摘があった。
(3)これにはグッときた!これらを、特に「感情」をコントロールしないと、状況を正しく把握できない。そしてコントロールすべきは自分の感情だ!
2.セッションテーマを設定する際は「きっかけ・背景」を掘り下げる
(1)セッションを開始する際の「テーマ設定」。これは必須だが、その際にそのテーマを選ぶ「きっかけ・背景」を確認すること。
(2)これはコーチ側にとってセッションテーマを正しく理解する目的ではあるが、実は一方、クライアント側にとっても重要な意図がある。
(3)「きっかけ・背景」を語ってもらうことが「目標設定」に繋がるからである。
きっかけ・背景を深掘りする過程で、セッションの目標をどの辺りに置いたら良いのか?が明確になっていく。
(4)ここで言う「目標の明確化」とは、「どういう状態になっていたら、目標に達成したと言えるのか?」というクライアントの「判断基準」が明確になっていることも含まれている。
3.目標とのギャップを認識してもらうために、現状の進捗度を言語化してもらう
(1)これはいわゆる「目標が達成されている状態を100とすると、現状はいくつですか?」という問い掛け。別名「スケーリング」とも言う。
(2)この問いは自分は、余り使っていないと気が付いた。
(3)しかし、目標と現状のギャップを「数値化」することは、改めてクライアントに様々なことを明示することにつながる。
(4)例えば、このようなことが可視化出来る。
①これまで何が達成されているのか?
②目標達成まで、まだどれくらいの道のりがあるのか?
③行動をすることによって、いつまでに、どれくらいギャップが埋まるのか?
とてもパワフルな問いかけである。ぜひ活用したい。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
1月
15日,
2022年
コーチングクラスでの「学び直し」で気付くこと(1)
今年の漢字一字は
「原(源)」
文字通り原点に返る、源を再確認する。
ということで、以前通った銀座コーチングスクールのクラスを「再受講」しています。
私は講師として「教える立場」でコーチングに関わった経験はあります。ここで改めて
「コーチング」とは何か?
神髄に迫ろうと考えての学び直し、です。
改めて今日、再度気付いたことを列挙しておきます。
1.「クライアントに焦点を当てる」とは、どういうことか?
2.「ありたい姿」を見つけられる手助けをする
3.「行動を止めているもの」に気付いてもらう
1.「クライアントに焦点を当てる」
これはセッションを提供するコーチやコーチングを教える講師は頻繁に口にする表現。一種のマントラ。しかし、この表現の本質は何でしょうか?
今日の私の結論は、
「クライアントになってみないと分からない」
つまり、どんなにコーチ側から深掘りしても、クライアントの気持ちは分からない。だからコーチはセッション中に「ここまで話してみていかがですか?」と訊ねます。
しかし、どこまでクライアントが自分の状況・感情を説明・言語化できるのか?
こう考えて、そもそも自分がコーチングを学ぼうと思ったきっかけを思い出しました。それは
「クライアントとしてコーチングセッションを受けて、本当に良かった、機能した!」
からです。この「体感値」が重要ですね!
2.「ありたい姿」
これも再び「コーチング・マントラ」ですが、この「ありたい姿」はコーチングのためだけではない!仕事でも、家庭でも、日常生活に欠かせないアプローチでもあります。
我々は日常生活において常に
「どのようにして、目の前の事柄を解決できるか?」
と訊ねていると感じます。
右から飛んでくる問題を解決して左へ流す。すると再び
右から問題が飛んでくる。
これに追われています。しかし
「この課題を解決できた暁に自分は何を得ているのか?」
「この課題の向こう側に自分は何を見ているのか?」
こういう発想を忘れてしまっています。これを今日、気付かされました。
3.「行動を止めているもの」
大人になればなるほど「訳知り顔」の自分に気付く。やらない訳や出来ない理由は、探そうと思えばいくらでも見つかる。
「自分の、その行動を止めているものは何だろう?」
ワクワク感はもちろん重要です。しかし、そう簡単に見つけられないことが多いのも現実です。その時は発想を変えて、何が自分を止めているのか?を見つけることの方が、ひょっとしたらクライアントの心のブロックを取り除くことの近道かもしれない、です。
今日は以上、こんなことに気付きました!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお