自社の「ビジョン」と「パーパス」を再考する(Day2)「私なりの言葉の『定義付け』」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日は先日からの続き

「自社の『ビジョン』と『パーパス』を再考する」

の二回目。

経営理念や社是など、日本で伝統的に使っていた表現に加えて、ビジョンやパーパスなど英語表記のものが増えてきました。これも経済・社会のグローバル化の影響でしょうか?

日本は外国、特に米国に倣うことが多いような気がして、これもその一つかも知れません。

しかし色々な表現やボキャブラリー(失礼、これも外来語!)が乱立していて、

「一体、それはどういう意味・定義???」

と感じることも多いです。

私もこれらの表現の定義を自分なりに、色々調査しましたが、実は明確で統一的な定義はきちんとは存在しないようです。つまり企業・会社ごとにそれぞれ使い方が異なることに気付きました。

そこで今日は先ず、私が使用するそれらの言葉の「定義付け」をしておきたいと思います。実際採り上げる言葉は以下の通りです。

1.ビジョン(Vision)
2.パーパス(Purose)
3.バリュー(Value)
4.ミッション(Mission)


1.ビジョン(Vision)

(1)ビジョンとは、事業展開を通じて私が「実現したい世界・社会観」。弊社が事業活動を展開することによって、「こんな世界を創りたい」「こんな社会になって欲しい」という願望・野望を言語化したもの。

(2)願望・野望なので、そんなに簡単に実現できなさそうなもので良い。上記の「山のイラスト」にあるように、登山で目指す「頂上」に到達することで見える景色のようなものである。


2.パーパス(Purose)

(1)パーパスとは、私・自分たち・弊社の「存在意義」。ビジョンを達成するために存在する、我々の「あり様」や「果たす役割」を言語化したもの。

(2)可能であれば、「誰に」「何を」「どのように」、そして「提供価値」も含めたい。


3.バリュー(Value)

(1)バリューとは我々が事業展開をする上で大切にしたい「価値観」。ビジョンを実現するため、事業活動を展開する上で重要視する考え方・指針。日々の活動する上での拠り所であったり、意思決定の軸となる者とも言える。

(2)従って、心掛け(マインドセット)、及び、行動様式などの表現が含まれる。


4.ミッション(Mission)

(1)ミッションとは、我々が現時点からビジョンを実現するための道程において、達成する必要がある途中地点の目標。

(2)従ってミッションは一つに限らず、順繰りに複数存在しうる。(ミッション1が最初に掲げられ、そしてその次にはミッション2が用意される、など。)頂上に繋がる登山道上での通過目標の地点と言える。

(3)目標とするミッションは、頂上であるビジョンに、着実に近づいているかどうかが判断できるように、定性的、及び、定量的な情報を含める。

こんな感じです。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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自社の「ビジョン」と「パーパス」を再考する(Day1)

自社の「ビジョン」と「パーパス...
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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

独立・起業して今年は4年目。ゼロから始めたビジネスだが、何となくここまで来た。起業した時にそれなりの目算はありつつも、

「やってみなければ分からない」

という気持ちが強かった。

一方、「事業ビジョン」や大切にする「価値観」などは、それなりに作ってきた。

しかし自分のお客様に

「御社の経営理念やビジョンは、どういうものですか?」

と尋ねるにもかかわらず、自社のそれらがきちんと整理されていないのは恥ずかしい。

そんな思いで「仮置き」していた自社のビジョンだが、そろそろ次のバージョンを作成する必要があるように感じている。

そう感じ始めたきっかけや理由は、以下のような感じ。

1.今年は起業4年目なので、この先3~5年の方向性を検討、見定めたい。

2.昨年までの3年間、出来そうなこと、やって楽しいこと、可能性が広がりそうなこと
を、とにかく手あたり次第試してきた。そろそろ「選択と集中」の時機か?

3.逆に自分の年齢を考えて、人生の最終ゴールから逆算する必要を感じ始めた。

ざっくり言うと、もう少しスケールの大きな「ビジョン」が欲しくなった、というのが正直な気持ち。

そして、自分個人の好き嫌いや好みから、ビジネスをやることの「社会的な意義」や周りの人への「貢献」、という視点が必要に感じ始めたからだとも言える。

こう考えると自社の「ビジョン」や「パーパス」を考えるということは、取りも直さず

「自分の人生の目的を問うこと」

のように感じられて、とっても「ワクワク」、楽しみになって来た!

ではまた明日!

「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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日本最高学府の「赤門」に出くわした!(東大本郷キャンパスの思い出?!)

日本最高学府の「赤門」に出くわ...
日本最高学府の「赤門」に出くわ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日、お客様を訪問するということで、久しぶりに東京・本郷に出かけた。

コロナ下ということもあって最近、めっきり対面でお客様に会う機会が減っていた。外は春爛漫。昨日に引き続いて今日もとっても暖かい。

お客様との打合せが終わって、折角だからこの界隈をぶらぶらしていたら、

「え、この古めかしい建物は何かな?」

と、目に飛び込んできたのが、学生服姿の男子生徒とカメラを持った親御さん。

「おー!これが東大の赤門?」

東京に住んでいながら実は、余り訪れたことがない。前回はいつ頃ここに来たっけ?

ここで大切な記憶が呼び起こされた。

実は高校時代に一度だけ、東京大学を訪れたことがあった。大学受験に関連しているのだが、残念ながら私は東大を志望していた訳ではない。

私は「大学入学共通テスト(私が高校時代は『共通一次試験』と呼ばれていた)」を、ここ東京大学で受験したのだ。これは、私が通っていた私立高校の生徒の受験会場がたまたま東大だっただけであって、深い理由は無かったように記憶している。

しかし今になって思えば、キャンパス内、そして校舎内にそう簡単に入れる訳ではないので、それはそれで光栄なことではあった。

そしてその時、更に記憶を強く焼き付ける事件があった。

何と私は、受験会場を間違えて、この東大のキャンパス内をあちこちと走り回ることになってしまったのだ。

この東大の本郷キャンパスが現在、どういう配置になっているかは分からないが、私がここに足を踏み入れた当時は、キャンパス内にいくつもの「学部」の校舎が同居していた。本郷キャンパスはとてつもなく大きい、広い!

私の受験会場は「農学部」だった。しかし私は何を血迷ったのか、「工学部」の校舎の受験番号の席に座って、試験が始まるのを待っていた。

「うーむ、これが東大か!」

自分が東大を志望しているかのごとく、悦に浸っていると私の肩を叩く男子学生がいる。

「あのー、すみません、この席、僕の席だと思うんですが....」

私は内心で、

「こいつ、なに言ってんだ!東大受験で舞い上がってんだろう!こっちはちゃんと受験番号も確認してから座ってんだ!」

と、座席の上に貼ってある番号と自分の受験票を見比べて、「ほら!」と自信満々でその受験生をにらみ返した。すると、

「あ、それは『農学部』校舎ですよ!ここは『工学部』。」

と自信ありげな声と表情。

え、ここは工学部?私は農学部?

このキャンパスにそんな、いくつもの校舎が混在しているわけ???

慌てた私は、そこからダッシュで「農学部」の校舎へ、一目散。

試験開始の5分前くらいに、何とか滑り込んだ。席に座り込もうとする私を周りの悪友たちが捕まえて、

「お前、何してんだよ!こんなギリギリになって。やる気ないな!今日は試験をエスケープしたのかと思ったよ!」

同じ高校に通う友人たちから、揶揄する声が飛んできた。

そんな苦い青春の1ページを思い出させる「東大赤門」でした。

え、因みにその共通一次試験の結果はどうだったのかって?

それを訊くのは野暮、っていうもの。結果は何とか、それなりではありましたが、受験した国立大学には引っかからず、結局在京の私立大学へ入学することになりました。

ところで、あの時「工学部」で出くわした彼は、今頃どこで何をしているのだろうか?

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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当たり前のように、毎年咲く桜を観ながら思うこと

当たり前のように、毎年咲く桜を...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

毎年この時期になると咲き乱れる桜。

毎年のように咲く桜を「当たり前」のように思いがちだが、本当にそうだろうか?

この写真の桜の木は、うちの自宅のものではない。お迎えのお宅の桜である。

樹齢はどれくらいなのだろうか?お向かえの方からお聞きした話だと、その方が子供頃にご両親が植林した、とのこと。

ということは、かれこれ60年くらいか?

お向かえのお宅の方々は、この時期はとっても忙しい。

忙しい?

はい、散った桜の花びらを掃き集めるのに忙しいのだ。

そしてまた、桜の木は虫が付きやすい、と聞く。ということは恐らく、我々の知らないところで手入れをされているのだろう。

我々は、そんなお向かえの苦労もしらずに「綺麗ね!」と愛でるだけである。

当たり前に思っていることは、実は当たり前ではない。

桜の木といえば、そう言えば、妻の実家にも大きな桜の木があった。

それも遠い昔のようにも、つい最近のことにも思える。両親も亡くなり、その家を手放したことで、当然その桜も伐採されてしまった。

「お向かいのお宅の様に、うちも桜の木を植えましょうか?」

私が実家の桜に想いをはせていたことが、伝わったのだろうか?
妻がそう呟いた。

「それは良いね!」

将来、我が家の子供たちは大きくなった桜の木を見て、何を思うのだろうか?

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「リーダーシップ」というものを思う時(10)「リーダーの果たす役割とは?」

「リーダーシップ」というものを...
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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

先日、あるプロコーチからコーチング・セッションを受けました。そのコーチの方とはプロコーチではあるものの、定期的にお互いにセッションを提供しあう仲間。

お互いプロ同士で、気心が知れているからこそ、かなり踏み込んだ深いテーマを扱ったり、普通はしないようなきわどい「フィードバック」も必要に応じて出来るお相手。

そんな彼と、「リーダーシップ」をテーマで話をしました。するとそのセッションの中ほどでコーチから、こんな問い掛けがありました。

「それで、よしおさんは『リーダーの果たす役割』って、何だと思いますか?」

来たー!って感じ。

そして私は、頭に直観的に浮かんだ、こんな答えを返しました。

「そうですね、2つあるように思います。

一つは『先見性』。チームや組織を引っ張っていくには、世の中がこれからどんな風になっていくのか、その方向性をいつも注視して、ある程度見通しておくことが必要のような気がします。」

「それからもう一つは『決めること』かな?

情報はいくらでも手に入る時代。そしてその得た情報自体が正しいのか、最新なのかの判断が難しい現代。でもとにかく決めないと前に進めない。

やってみないと分からないことが多いので、早く決断してチームや組織を動かして行くことが必要。もちろん「実行しないと決める」という決断も重要ですね!」

実はこの答えを私は、前もって考えていた訳ではない。セッション中にコーチからいきなり出された問い掛けで引き出されたのだ。

「リーダーの役割」には、上記2つ以外にも果たすべきものは山ほどある。

しかし私はリーダーの端くれとして、少なくとも

「先見性」

そして

「決めること」

は肝に銘じて、活動して行きたい。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「幸福であること」は目的なのか、それとも手段なのか?

「幸福であること」は目的なのか...
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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

新聞や書籍で最近よく目にする

「ウェル・ビーイング」

という表現。

もちろん「幸せ」とか「幸福」というベタな言葉もあります。

そこで今日は、先日たまたまハーバードビジネスレビュー(HBR)という雑誌で見かけた記事を引き合いに、私の考える「幸福」について綴りたいと思います。

先ず、とっても卑近な過去の体験をお伝えします。

子供たちがまだまだ幼少の頃、幼稚園や小学校時代の思い出をビデオに収めたいと考え、妻と私は家電量販店へビデオカメラを買いに出かけました。

調査・分析好きな私は、量販店にあるメーカー数社のパンフレットをごっそり持ち帰り、早速「機種比較」を始めました。

当時はまだまだ昭和の時代。インターネットなどはまだまだ使われ始まったばかり。私は有名メーカーの機種を様々な観点で自ら比較表を作って、どれが良いのかを検討していました。

「なんだか、随分ご執心ね、ビデオカメラ選びに!」

妻からの、冷やかなコメントに怯むこともなく、

「いやいや、そんなに安いものじゃないし....折角撮るのだったら良いものがいいと思って!」

この後の展開は、今思い出しても恥ずかしい。

時間をしこたま使って比較して購入したビデオカメラを使って、沢山の思い出をビデオに収めた。

しかしあれだけ比較検討して、「この機能は良いね。絶対必要!」の考えて購入したビデオカメラだったが、子供たちの姿を収めていく内に、そんな想いは何処かに吹き飛んでしまっていた!

比較検討しながら感じた、あの時のなんとも言えない「幸福感」は何だったのか?

あれ以来私は、家電製品など物理的な物を購入することを感覚的に避けるようになったような気がする。

ここで思うのは、

何かを「獲得」することが幸せをもたらすのか?

それとも、

「ある状態」であることが幸せをもたらすのか?

そして、上記の「何か」とか「ある状態」とは何を指すのか?

ここで先に挙げた「ハーバードビジネスレビュー(HBR)」で見つけた論考の一節をご紹介します(2022年4月号)。
タイトルは

『「否定的な感情がない」ことが「幸福」ではない』

そこにはこんな記述がある。

・幸福についての誤解の一つは、いつも陽気で、喜び、満足しているのが幸福な人だという考えである。

・幸福ビジネスが犯している最大の考え違いは、幸福を手段ではなく目的にして、望みのものを得たら幸せになれると考えていることだ。

・私たちは「幸福であること」を最終的なゴールと見なしがちですが、本当に重要なのはそこに至るプロセスであることを忘れている。

なるほど!

どのビデオカメラを買おうかとワクワクしながら、様々なメーカーの機種比較や分析をしていた時。それが将に「幸福な」状態だったのだ。

そして一度、ビデオカメラを手に入れてしまうと、装備された多種多様な機能をこれっぽちも使わない。

物が身の回りに溢れる時代。我々は何に「幸福」を求めているのだろうか?

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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目標設定の技術(後編「やる気アップ編」)

目標設定の技術(後編「やる気ア...
目標設定の技術(後編「やる気ア...
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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

昨日は

「目標設定」

について、SMARTというフレームワークを使って簡単にお伝えしました。

「SMART」は目標設定の際に明確にする5つのポイントを、英単語の頭文字を取ってまとめたもの。覚えやすく、使いやすいフレームワークです。

しかし私の個人的な感覚ですが、手法的にはシンプルで分かりやすい一方、

「立てた目標を達成しようという『やる気』が、なぜか盛り上がらない」

ような気がします。

そこでSMARTをより強化、実現可能性を上げるための、追加の手法を私なりに考えてみました。

題して

目標設定の技術「やる気アップ編」


このSMARTゴール設定に欠けているのは、目標達成のために活動する我々の

「気持ち」

です。このフレームワークが論理的なので、気持ちを挟む余地が無いように思います。

そこでSMARTに加えて

「SKK」

という要素を加えたらどうでしょうか?
(どこぞの化粧品ブランドみたいですね笑)

SKKとは、3つの要素、即ち

・S:社会・市場(顧客)
・K:価値観
・K:感情

を加えて、SMARTゴール設定を検討する、というご提案です。

それぞれを簡単に説明いたします。

(1)S(社会・市場)

ついSMART手法の従って目標を設定しますが、この目標を達成することで、どういう「社会的」な意義があるのか? 

目標を達成することで、市場(顧客)へどのような影響・インパクトがあるのか?

つまり目標達成することの、外側の視点による意味付けです。


(2)K(価値観)

価値観とは目標達成しようとする、あなた自身の「価値観」です。この目標を達成すると言うこと自体にご自身はどういう価値を感じているのか?

また目標を達成する過程において、あなた自身が大切にしたい「価値観」は何なのか?

これを確認しながら、SMARTによるゴール設定を検討すると、設定するSMART自体がどう変わるでしょうか?


(3)K(感情)

これは将に目標達成しようとするあなた自身が持つ「感情」です。その目標を達成したときに「ワクワク」するかどうか?逆に言うとワクワクするような目標設定になっているのか?

SMARTの「A」は達成可能という意味ですが、余りに楽勝では達成してもワクワクはしないでしょう。

あなた自身が持つであろう「ワクワク感」を想像した上で、SMARTゴール設定を検討して欲しいです。

「SMART」と「SKK」を相互に行ったり来たりしながら、目標設定を検討するとさらに達成の可能性が上がるように思います。


ここで私が実際に経験した、エピソードをお伝えします。

サラリーマン時代の私は、外資系企業で財務・経理の仕事をしていました。内勤の仕事で担当する業務は伝票処理から始まって、最終的には事業部の業績管理をしたり中長期経営計画を策定するような、いわゆる「経営企画」として役割も担当しました。

目標設定という観点では、人事部門や経理部門のような管理部門においては、部門として、そして個人としての目標設定が実は簡単ではありません。

営業部門のように顧客との接点が多く、かつ売上・受注など「数値化」できる指標がある部署は、目標設定の切り口は想像が付きやすいのですが、管理部門は正直言って難しく、毎年年度初め四苦八苦していました。

そんな時、ある上司がこんなアイディアを持ち出しました。

「我々『経理部門』の役割は、会社の経理データをタイムリーに正しく把握し、それを社内で活用して、意思決定に使ってもらうことだ。即ちは我々のお客様は『社内のビジネス・マネジャー』である。

「そして、そのビジネスマネジャーを経理的観点でサポートするためには、御用聞きのように、彼らからの要求にタイムリーに、適切に応える必要がある。従って、もっとビジネスの現場に近くなければならない。」

「いつもいつも自分のデスクにかじりついて『情報集計』や『データ分析』ばかりしていては、顧客ニーズに応えているとは言えない。」


そこで我々の目標の一つとして考案された指標は

「アウト%」

つまり自席を離れて、自分がサポートする事業部のビジネス・マネジャーと協業した時間数を集計することになったのだ。そしてそれを総労働時間で除した数字を「アウト%」としてモニターすることになったのです。

私はこの指標がいっぺんに気に入ったのだった。我々のお客様は「社内のビジネスマネジャー」である、というコンセプトも合点が行ったし、「ビジネス・マネジャーの近くで仕事」という発想も、現場の近くに座って仕事をしているからこそ耳に入る会話、臨場感・危機感が体感できる。

私は努めてこの「アウト%」を増やす働き方をしました。すると、

「困った時や、相談したい時、直ぐ近くにいてくれて有難い!」

そんなお客様!の声を聞きながら仕事をすることに、この上なく喜びを感じました。


いかがでしょうか?

「SMART」に「SKK」の観点も加えて目標設定をすることで、ゴール達成の可能性は高くなるように思います。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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目標設定の技術(前編「基本編」)

Setting Goal Setting Goal
SMARTゴール設定 SMARTゴール設定
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日のタイトルは

「目標設定の技術」

昨日、新聞の朝刊記事を引合いに「ゴール設定」についてお伝えしました。そういう意味では続編とも言えるかと思います。

「目標が設定されていない!」と批判することは容易いです。しかし目標設定は意外に難しかったりします。

今日は先ずは前編「基本編」から。

辞書を引いてみると、目標とは

「そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの」

とあります。つまり到達点にきちんと向かっているかどうかを、判断するための目印、ということですね。

従って、到達点との距離や差異を把握できることが、目標設定では条件となると想像されます。

そういう意味で、皆さんも良くご存知の

「SMART」

は、目標設定のポイントを分かりやすくまとめたフレームワークだと思います。

念のため、SMARTというものを簡単にお伝えすると、目標設定する上で必要な5つの観点を、英単語の頭文字で纏めたもの。つまり、

S:具体的に(Specific)
M:測定可能な(Measurable)
A:達成可能な(Achievable)
R:上位目標・全体目標と整合している(Related)
T:締め切りがある(Time-bound)

このSMARTゴール設定は様々なところで採り上げられ、解説も多いので、より詳細はそちらをご参照ください。

私の印象としては、企業やビジネス上の目標設定には、非常に使いやすいフレームワークだと感じます。

特にT(締め切りがある)やR(上位目標・全体目標と整合している)という部分が秀逸ですね!

蛇足ですが、このRはRealistic(現実的)やRelevant(適切な・関連した)というバージョンもあるようです。

このSMARTは、5つの観点で目標設定のポイントを網羅的に捉えていることは認めます。しかし個人的な感覚としては、この方法で目標を設定しても

「何となく、やる気が盛り上がらない」

という気がするのは、私だけでしょうか?

次回はこの部分に焦点当てて、SMARTをより強化する目標設定の方法を検討したいと思います。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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#SMART #coaching #コーチ #コーチング #ゴール設定 #到達点 #目印 #目標設定 #銀座コーチングスクール

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重要にもかかわらず、忘れがちな「ゴール設定」

重要にもかかわらず、忘れがちな...
重要にもかかわらず、忘れがちな...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

今日の朝刊の一面から、こんな見出しの記事が飛び込んできた!

「国の政策、3割成果測れず
  事業終了時の目標なし」

あらら!

コーチングのセッションではクライアントに必ず、これらを訊くことにしている。

「今日は、何についてお話されますか?」
「いつまでに、どうなっていたいですか?」

つまり、話すテーマと「ゴール設定」を忘れない。

しかし一方、我々の日常を振り返ってみると、意外にゴール設定をせずに始めることが多いことに気付く。

成り行きだったり、勢いだったり.....

交わされる会話も「ゴール設定なし」が多い。

いつもいつもゴール設定が必要、という訳ではない。しかし、何かを成し遂げようとする時には、ゴールが設定されていることが望ましいことは自明である。

「私の日本語の生徒さん、都立高校に合格して4月から高校生!」

私の妻は外国から日本へ来た外国人の小中学校の生徒に、日本語を教える仕事をしている。いわゆる「日本語教師」。

「今は春休みでのんびりしているけれど、3年間はアッという間だよね。」

と妻は続ける。期待しつつも心配そうな表情が見て取れる。

「そうだね!でも学校では生徒に『3年後にどうなっていたいか?』なんて
問うことってあるのだろうか?」

私は思わずつぶやく。

今どきの高等学校はこういう問い掛けをしてくれるのかも知れない。

しかし、少なくとも私の高校時代は無かった。大学進学が前提にはなっていたが、高校3年間のゴール設定が大学進学だけか?

「この3年間で皆んなは、何を得ようとしているのか?」

こんな問い掛けがあったら良かったのに、と今感じる。

そう言えば昨晩、明日卒業式を迎える末娘との会話を思い出した。彼女は4月から大学院へ進学する。

「大学院の2年間が終わったとき、どんな風になっていたい?」

ありたい姿を描き、言語化した上で、4月を迎えて欲しいと願った父だった。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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久しぶりに実家の両親に会う!

久しぶりに実家の両親に会う!
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

コロナ感染の度合いが少しスローになってきたこともあって、久しぶりに実家を訪問、両親に会ってきた。

父は今年で89歳、母は84歳。そう、父は昨年「米寿」。コロナ下でお祝いの会も未だ出来てきない。

また両親は昨年、60回目の結婚記念日だったのだ。

高齢とは言え、両親とも「それなり」に元気。しかし。それは私が来ていたから、元気にしていたのかも知れない。

程なく、弟と妹も実家に来てくれて、元々の家族5人が集まった形である。

「こうやって5人みんな元気で、この実家に集まれるのは、あと何回だろうか?」

今年は何としても父、そして両親のお祝いをしたい。そう強く思った午後だった。

ではまた明日!
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