1月
25日,
2022年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day13)「成果を上げるための能力が必須!」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【成果を大幅に改善する方法】
(1)仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能力を向上させること。
(2)もちろん際立って優れた能力を持つ人を雇うことは出来る。あるいは際立って優れた知識を持つ人を雇うことも出来る。
(3)だがいかに努力したとしても、能力と知識の向上に関しては、大幅な期待をすることは出来ない。従って現在の人間を持って組織をマネジメントしなければならない。
(4)経営管理者に関する本は、あらゆる分野において天才的な才能を発揮できる人を求める。しかしそのような人は、いつの世にも稀である。
(5)我々は、せいぜい一つの分野に優れた能力を持つ人を組織に入れられるだけである。一つの分野に優れた能力を持つ人と言えども、他の分野については並みの能力しか持たない。
(6)従って我々は、一つの重要な分野で強みを持つ人が、その強みを元に仕事を行えるよう、組織を作ることを学ばなければならない。仕事ぶりの向上は、人間の能力に飛躍的な増大ではなく、仕事の方法の改善によって図らなければならない。
(7)一方、企業・政府機関・病院のいづれの世界においても、今日の若い高学歴者のもっとも困った点は、自らの専門分野の知識で満足し、他の分野を軽視する傾向があることである。
(8)しかし専門分野以外について「いかなる分野であり、なぜ必要であり、何をしようとするものなのか」については知らなければならない。
(9)万能の専門家が必要なわけではい。我々に必要なのは、専門分野の一つに優れた人を、いかに活用するかを知ることである。
(10)成果を上げる方法を知ることこそが、能力や知識という資源からより多くの優れた結果を生み出す唯一の手段である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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