1月
28日,
2022年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day15)「自らに『どのような貢献が出来るか?』と問う」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第3章「貢献を重視する」
【権限に焦点を合わせてはならない】
(1)成果を上げるためには、貢献に焦点を合わせなければならない。「組織の成果に影響を与える貢献は何か」を自らに問わなければならない。
(2)ところがほとんどの人が、下にほうに焦点を合わせたがる。
成果ではなく、権限に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことや、自らがもつべき権限を気にする。その結果、本当の成果を上げられない。
(3)あるコンサルタントが新しい客と仕事をする時に(中略)先方の組織や歴史や社員について聞くなかで「ところで、あなたは何をされていますか」と尋ねることにしているという。
ほとんど者が「経理部長です」「販売の責任者です」と答える。「部下が850人います」と答える。
「他の経営管理者たちが正しい決定を下せるよう情報を提供しています」
「客が将来必要とする製品を考えています」
「社長が行うことになる意思決定について考え、準備しています」
などと応える者はきわめて稀だという。
(4)貢献に焦点を合わせ、結果に責任を持つ者は、肩書や地位に関わらず、もっとも厳格な意味においてトップマネジメントである。組織全体の業績に責任を持とうとしているからである。
(5)貢献に焦点を合わせることによって、専門分野や限定された技能や部門に対してではなく、組織全体の成果に注意を向けるようになる。
(6)自らの専門や自らの部下と組織全体や組織の目的との関係について、徹底的に考えざるをえなくなる。
(7)「どのような貢献ができるか」を自問することは、自らの仕事の可能性を追求することでもある。
「どのような貢献ができるか」を自問しなければ、目標を低く設定してしまうばかりでなく、間違った目標を設定する。何よりも、自ら行うべき貢献を狭く設定する。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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