1月
23日,
2022年
自分のキャリアを、立ち止まって見直すということ(第一話)
昨日、プロコーチ仲間とのオンラインの定例会で、参加コーチ各人のこれまでのキャリアの話になった。
参加者は皆、かつて「企業戦士」と呼ばれた人たちで、それぞれ想いがあって現在は、プロコーチとして活躍されている方々である。
私自身は50代後半で、それまでの「カネ」を扱う経理財務の世界から、「ヒト」を扱うコーチングの世界へ舵を切った。
しかしそれまでの30数年間、会社で仕事をしながら自分の「キャリア」をどう組み上げるか、という発想が全く無かったと気が付いた。
「その歳で良く決心したよね、まだ定年まで数年残っているのに?」
サラリーマンを早めに卒業して、プロコーチとして独立起業する、と飲み会の席で伝えた時、同年代の仲間からは、半ば揶揄するような質問をされたことを思い出した。
「確かにそうだね。でも我々まだまだ、あと30年くらいは生きることになると思うけど、みんなはこの後、何をしていくの?」
つい質問がコーチング的になってしまっていた。当然、酒の席でもこの問いには、沈黙が避けれられない。これは想定内である。
「分からないんだよね!というか、正確に言うと、そんなこと考えている余裕がないんだよ!」
この酒席に参加している仲間たちは、外資系企業を何社も渡り歩き、いわゆる「仕事の出来る」人たちである。
スキルも高く、経験も多い。やる気もあって、良い意味で我慢強い。ビジネスマンとして申し分ない。そんな優秀な彼らが
「自分の今後のことが考えられない」
とぼやいている。私は非常に残念、いやむしろこれは、日本社会における損失だと感じたのだ。
会社一筋の人生が悪いなんて全く思わない。いやむしろ、それは大いに貴ばれる姿勢である。
しかし、高給を手にして、タイトルも○○オフィサーの肩書をもらい、部下も何百人も抱えて、采配を振るうビジネスパーソン。
「私が会社人生を、途中でドロップアウトしたから言っているんじゃない。しかしみんなには気が付いていない才能や能力が未だ未だあるはず。それに気が付かないで、このまま忙しさにかまけて、今の延長線上の人生で良いのか?」
私も少し酔いが回ってきた。プロコーチとしての問い掛けではなくなってきた。
「一度、一緒に考えてみようよ!」
こんな私の誘いに何人かの仲間は頷いた。しかし残念ながら実際に行動を起こした人は多くはない。
部下には助言したり、諭したり、導いたり、さすがの上司であるあなたも、自分のこととどうだろうか?
得てして視野が狭くなってしまったり、先送りしてしまうことが多いのではあにだろうか?私も実際にそうであったからよく理解できる。
そこで一度、立ち止まって、見直す機会を「無理にでも」作ることが、先ずは大切だと感じる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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