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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(83)『八洲探訪』佐伯泰英(新潮社文庫)

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今年の読書(83)『八洲探訪』...
l<新・古着屋総兵衛>シリーズとして、『異国の影』に次ぐ第11巻目が本書です。

文化二年の正月も、平穏な中幕を開けましたが、一年振りに帰国した<信一郎>と<おりん>の祝言と新居話、次の貿易航海に向けての宣団長の人選に苦慮している最中、武州・上州など関八州の田畑が荒れ、無宿者が増えているとの情報で、<影>からの命令で、さっそく総兵衛は、上州高崎へと向かいます。

実情偵察で賭博場に足を向けた総兵衛は、用心棒として異国の者が付いているのに驚きます。
問題が大きくならないうちに芽を摘む、総兵衛一行でした。
#本 #読書

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今年の読書(82)『異国の影』佐伯泰英(新潮社文庫)

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今年の読書(82)『異国の影』...
『たそがれ歌麿』 に次ぐ、十巻目が本書です。

このシリーズもどこまで巻を伸ばすのか、気になるところですが、本巻も総兵衛の身の回りに次々と新しい展開が繰り広げられます。

深浦の舟隠しを監視していたおこもの<忠吉>から、松前藩とイギリス海軍測量船がちょうさをしているという連絡が入ります。
また、「だいなごん」を巡る幕府鉄砲玉薬奉行井上家の暗躍に目を光らせ。イマサカ号と大黒丸が1年ぶりに外航路唐帰還、無事に戻った<信一郎>と<おりん>が挙式をあげるとともに、新居の建設がはじまりました。

文化元年、二度目の古着大市は滞りなく開催されたようです。
#本 #読書

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今年の読書(81)『ヒンシュクの達人』ビートたけし(小学館新書)

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今年の読書(81)『ヒンシュク...
お笑いのせかいだけでなく、今や映画監督としての知名度の高い著者ですが、毒舌家としても一流だと思います。

芸人としての日常は、弟子である<水道橋博士>が、取り蒔きの弟子たちを含め 『芸人春秋』 に詳しく描かれています。

一般人が打言えばヒンシュクを買いそうなことを、自由気ままに一刀両断に切り捨てて持論を展開、開き直った彼の人生論が楽しめました。
#本 #読書

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今年の読書(80)『霊感検定』織守きょうや(講談社文庫)

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今年の読書(80)『霊感検定』...
l転校生の<修司>は、風変わりな司書<馬渡>に、奇妙な「霊感検定試験」を受けさせられ、三級の認定を受けます。バイト代が必要な<修司>は、<馬渡>の高額なバイト代に魅かれ霊感に関する事件にかかわるようになっていきます。

霊感のある高校生を中心として成仏できない女子高生たちを救おうと、彼らの活躍を中心に、思わない難事件にも遭遇、帯の宣伝文句にあるように「癒し系青春ホラー」が楽しめた一冊でした。
#本 #読書

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今年の読書(79)『村上海賊の娘(二)』和田竜(新潮文庫)

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今年の読書(79)『村上海賊の...
拿捕した船が、大阪本願寺で籠城している一向宗の仲間に兵糧を届けることだと知った<景>は、陸の戦というものに興味をもち、<織田信長>軍と、泉州淡輪の海賊<七五三兵衛>たちを中心としての攻め合いに首を突っ込んでいきます。

この第二巻は、全篇戦の描写でしめられており、迫力ある戦場状況に圧倒されました。
#本 #読書

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今年の読書(78)『村上海賊の娘(一)』和田竜(新潮文庫)

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今年の読書(78)『村上海賊の...
著者のさくひんとしては、『忍びの国』『のぼうの城』 など、読みやすい文体で楽しめましたので、今回も本屋大賞第1位ということで読んでみました。

瀬戸内海の島々を治め、大きな勢力を誇示する<村上武吉>の娘<景>を、主人公に据え、彼女は、男勝りで海賊働きに明け暮れ、地元では嫁のもらいてがありません。

そんな彼女が、偶然乗っ取りを仕掛けた船が、大阪本願寺に籠城する一向宗の門徒とかかわりあうことから物語は始まります。
#本 #読書

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今年の読書(77)『プリズンホテル4(春)』浅田次郎(集英社文庫)

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今年の読書(77)『プリズンホ...
『プリズンホテル』シリーズも、本書でひとくぎりです。

個性豊かな登場人物たちのドタバタ劇でずいぶんと楽しませてくれました。

ヤクザ作家の<木戸>も、大きな賞を受賞し、母親のトラウマも解消、<花沢>支配人の息子も、フロントマンの道を歩み出す予感、大親分の秘めたせつない恋話も色を添え、楽しめたシリーズでした。

「春夏秋冬」の順番でなく、「夏・秋・冬・春」と順番を変えた心憎い計算に、してやったりという意気込みと上手さを感じます。
#文庫本 #読書

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今年の読書(75)『プリズンホテル2(秋)』浅田次郎(集英社文庫)

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今年の読書(75)『プリズンホ...
『プリズンホテル1(夏)』 の続編です。

当日の予約を見てエリートフロントマンの<花沢>は、驚きます。ヤクザ仲間の大曾根一家と、安いというだけで宿泊を決めた酒癖の悪い警視庁青山警察署一行と重なっていました。

それにもまして、売れない旅回りの元アイドルとそ愛人が宿泊です。
悪い<花沢>のよかんどおり、笑いと涙のドタバタ劇がたのしめる内容です。
#文庫本 #読書

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今年の読書(74)『プリズンホテル1(夏)』浅田次郎(集英社文庫)

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今年の読書(74)『プリズンホ...
著者のけいれきからすると、タイトルをみただけで、面白く読めるだろうと想像できるシリーズです。

母に捨てられたというトラウマを抱える極道小説家の<木戸孝之助>は、たった一人の身内であるヤクザの大親分である叔父<仲蔵>が温泉リゾートホテルのオーナーになったということで、招待を受けます。

ヤクザでありながら熱血ホテルマンや、天才シェフ、気のいいエリートフロントマン等が脇を固め、ヂタバタ喜劇の開幕です。

任侠団体専用ホテルの今後の展開が楽しみです。
#文庫本 #読書

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今年の読書(73)『憤死』綿矢りさ(河出文庫)

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今年の読書(73)『憤死』綿矢...
17歳のデビュー作『インストール』(2001年11月)で文藝賞、『蹴りたい背中』(2003年8月)で第130回下半期の芥川賞、『かわいそうだね?』(2011年10月)で三島由紀夫賞と輝かしい経歴の著者ですが、寡作なため最近は、作品を目にする機会が少なく感じていました。

本書は、表題作を含む4篇の短篇がおさめられています。

自殺未遂で助かった小中学校時代の女友達を見舞う『おとな』は、複雑な女性心理が描かれていて面白く読めました。

少年時代の伯父さんとの交流を描いた『トイレの懺悔室』は、こんなこともあるだろうなという現実感を以って、心に響いてきました。

日常生活のさりげないできごとを昇華させる技量はさすがです。
#本 #読書

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