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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#読書」の検索結果1816件

今年の読書(54)『いのちの姿 完全版』宮本輝(集英社文庫)

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今年の読書(54)『いのちの姿...
本書は、短編39編、長編33編を書かれてきた<宮本輝>さんのエッセイ集です。作品の背景から大阪生まれだと思われがちですが、兵庫県神戸市生まれです。単行本刊行後の5編が加えられており「完全版」となっています。

著者が人生の折々に巡り合った忘れ得ぬ人々の面影が、円熟した筆致で描かれています。
いままで語られることの無かった異父兄との邂逅を描く「兄」、シルクロードへの旅にまつわる回想「星雲」、小説『優駿』執筆当時の不思議な経験を描く「殺し馬券」、子供のころ遊んだ奇妙なアパートを部隊とした「トンネル長屋」、ある老人の死に黙考する「消滅せず」など、単行本刊行後の5編が加えられ「完全版」として、滋味あふれる全14編が収録されています。

あとがきに、「私はある時期からエッセイを書くことをやめていた。懇意な編集者の熱心な依頼であっても、平謝りしてお断りさせていただいてきた。小説に専念したかったからだ」との宮本さんの言葉があります。そんな著者が今回あえて筆を執り、満を持して書かれた、大人のための随筆です。
#文庫本 #読書

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今年の読書(53)『東京近江寮食堂』渡辺淳子(光文社文庫)

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今年の読書(53)『東京近江寮...
B級グルメ派として、著者の作品は初めてになりますが、タイトルにひかれて読んでみました。

主人公<寺島妙子>は、病院勤めの定年を迎え、10年前に突然に失踪した料理人の亭主<秀一>から届いたはがきの消印を頼りに、有給を使い滋賀から東京に出向きますが、到着早々に財布を失くし途方にくれていましたが、谷中にある滋賀県人が格安で泊まれる施設「東京近江寮」の管理人<鈴木安江>に拾われ、行き先がないということで声をかけてくれます。

わけありで、滞在している常連の宿泊客たちの身上を絡めながら、料理上手な妙子は宿泊客に美味しいご飯を作り、食べることを通して、彼らの人生に関わりながら、生き方を変えていきます。

タイトル通り滋賀県(近江)の郷土料理<赤いこんにゃく・鮒ずし・イサザのジュンジュン(すき焼き)・丁字麩・焼き鯖そうめん>などがいいわき役として登場しています。

退職で一度滋賀に戻った<妙子>ですが、また近江寮に戻り一般の人向けにも食堂を解放、自立支援センターで頑張る夫<秀一>の帰りをけなげに待ち続けます。

#文庫本 #読書

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今年の読書(52)『ホワイトラビット』伊坂幸太郎(新潮社)

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今年の読書(52)『ホワイトラ...
伊坂幸太郎の本が今年に入って続けざまに刊行されています。殺し屋シリーズの『AX』が7月、そしてこの『ホワイトラビット』が9月に、さらに『クリスマスを探偵と』(河出書房新社)が10月に出版されます。伊坂ファンにとってはうれしいことで、著者の作品としては 『夜の国のクーパー』 以来になりますが、本書を読んでみました。

本書は伊坂が住む仙台が舞台です。誘拐組織に属する主人公は、同じ組織に妻を誘拐されてしまう。解放のため、ある一軒家に乗り込みますが、大掛かりな人質たてこもり事件となってしまい、収拾がつかなくなります。

仙台が舞台の伊坂作品というと、映画化もされた『ゴールデンスランバー』(2008年、山本周五郎賞受賞)を思い浮かべてしまいます。警察に追われ仙台市内を転々としながら脱出の機会をうかがう主人公<青柳雅春>に声援を送ったものです。今回は籠城ミステリーの趣の作品となっています。果たして脱出は可能なのか?

本書で面白いのは書かれている文体です。三人称と一人称が混在しています。その叙述のマジックに読者は圧倒されてしまいます。伊坂ワールド健在です。
#ブログ #単行本 #読書

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ドラマ『駐在刑事スペシャル』@テレビ東京系

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ドラマ『駐在刑事スペシャル』@...
女優の<黒木瞳>が、テレビ東京系ドラマ特別企画『駐在刑事スペシャル』(10月13日(金) 午後8:00~9:48)にゲスト出演しています。

元警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、ある事件をキッカケに奥多摩・水根に左遷された“駐在さん”こと<江波敦史>が活躍する「駐在刑事」シリーズは<笹本稜平>の小説が原作で 『駐在刑事』(2009) ・ 『尾根を渡る風』(2016) と文庫本が刊行されていますが、<黒木瞳>さんの演ずる警視庁捜査二課理事官の<緒方綾乃>は登場していないだけに、どのような構成なっているのか、楽しみです。
#ドラマ #ブログ #芸能 #読書

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今年の読書(51)『安楽病棟』帚木蓬生(集英社文庫)

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今年の読書(51)『安楽病棟』...
解説を含め607ページ、非常に重たい気持ちで読み終えました。

前半は、認知症病棟に入居すべく訪れた人たちのそれぞれの人生が本人により語られ、その後認知症病棟勤務の看護師<城野>の目線から、40人の病棟内の日常の出来事語られていきます。

読み手には、認知症病棟のルポjルタージュを読んでいると思わせるほど悲しい現実が続け様にえがかれ、その背後にオランダにおける安楽死問題をすべりこませ、最後の章で、読者を驚愕の世界に落とし込みます。

長寿社会といわれてひさしいですが、痴呆を認知症と呼び換えても現実的に何も解決されていない日本の現状、老いてゆく身としては、色々と考えさせられる一冊でした。

#文庫本 #読書

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今年の読書(50)『恋する天使と涙の惑星』クキモトノリコ

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今年の読書(50)『恋する天使...
記録として読書の項目に入れましたが、本書は写真展をまとめた写真集です。

神戸市出身の写真家、<クキモトノリコ>さんの写真展が下記の通り開催されています。

今回は、<ウォン・カーウァイ>監督の映画『恋する惑星』(1944年)と『天使の涙』(1955年)のふたつの作品の世界観を追って香港を撮り歩いた作品が展示されています。ギラギラした欲望のエネルギーと人々の日常に垣間見えるささやかな幸せの欠片を見つけたくて、ここ数年幾度となく香港を訪れているとのことです。

【催事名】 「クキモトノリコ写真展 恋する天使と涙の惑星」
【期間】 2017年9月15日(金)~28日(木)
【時間】 午前10時~午後6時(最終日は15時まで、日曜・祝日休館)
【会場】 オリンパスギャラリー大阪
【アクセス】 地下鉄四つ橋線「本町」駅すぐ
【入場料】 無料

#写真集 #読書

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今年の読書(49)『七つの会議』池井戸潤(集英社文庫)

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今年の読書(49)『七つの会議...
2011年5月から2012年5月まで『日本経済新聞電子版』に連載され、単行本になる際に1話追加され、全8話の連作短篇集となって刊行されています。

「ソニック」の子会社「東京建電」を舞台として、売上至上主義のもとに起こった不祥事に巻き込まれてゆく肩書きや職務の違う社員たちを描いた群像小説です。

それぞれの不祥事に関わった社員たちの行動を描き、読み手に「仕事とは何か?」という根本的な命題を考えさせてくれます。

また登場人物たちの生い立ちから入社するまでの生い立ちや家庭環境を書き込み、仕事に対する思考を読み手に細かく伝えていく手法はリアル感を与えていました。
#文庫本 #読書

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今年の読書(48)『インデックス』誉田哲也(光文社文庫)

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今年の読書(48)『インデック...
『ストロベリーナイト』 に始まる<姫川玲子>警部補を主人公とする誉田哲也の代表作ともいえるシリーズの短篇集で全8話が収録されています。

本庁の捜査一課地ダウの「姫川班」解散後、池袋署に移動した<姫川>ですが、あいかわらず元気に動き回る<姫川>の姿が楽しめ、また「姫川班」としてかかわってきた懐かしい仲間たちの横顔も垣間見られル構成になっています。

表題作の『インデックス』は、無差別殺人事件の 『ブルーマーダー』 とからめて、<姫川>が、行方不明とされている暴力団組長の事件を、ささいな聞き込みから見事に解決してしまいます。

『ストロベリーナイト』で殉職した<大塚>巡査が印象的でしたが、本書においても、いい思い出として登場、<姫川玲子>シリーズのファンとして十分に楽しめました。
#文庫本 #読書

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『月たった2万円のふたりごはん』@<奥田けい>

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『月たった2万円のふたりごはん...
秋篠宮家の長女<眞子>さまと9月3日に婚約内定会見を行った<小室圭>さんが購入したとして話題を呼んでいる節約レシピ本『月たった2万円のふたりごはん」(<奥田けい>幻冬舎、8月24日発売)が週間1.2万部を売り上げ、9/18付オリコン週間“本”ランキングの総合部門にあたるBOOK部門で10位を獲得。先週9/11付の100位圏外から急浮上し初の総合TOP10入りを果たしています。

同時に、同日付の<料理・グルメ>ジャンルでは1位に輝いています。

本書は、人気インスタグラマーでもあるイラストレーターの<奥田けい>氏が「節約しながら2人で美味しいごはんを食べよう」をテーマにして、1人あたり1日わずか333円の低予算で簡単にできる60のレシピをイラストで紹介。夫と結婚前、2人でアルバイトをしながら食費を切り詰めた実体験をもとにしており、食費を抑えるための節約ワザや、手ごろな食材でもたっぷり幸せをつかめるレシピが掲載されています。

<小室>さんが3日の会見後、自宅近くの書店で購入したと報道されたことで一気に注目を集めていました。
#単行本 #読書

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今年の読書(47)『冬のフロスト(下)』R.D.ウィングフィールド(創元推理文庫)

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今年の読書(47)『冬のフロス...
のんびりとロクガシタサッカーの試合を見て夜勤を過ごそうと考えていた<フロスト>警部でしたが、多くの事件が重なり、てんてこ舞いの状況に陥った<フロスト>でした。

コンビニ強盗事件は、運よく解決させましたが、まだ、幼児誘拐事件と連続娼婦殺人事件のめどが立たない中、幼児誘拐事件の容疑者が、留置場内で自殺してしまい、窮地に立たされる<フロスト>警部です。

娼婦殺害事件には、婦人警官の囮捜査に踏みきりますが、なんとまた足を引っ張る「(タフィー)芋兄ちゃん」ことモーガン刑事が、囮捜査役の<リズ・モード>警部代行を見失うというヘマを起こし、最悪の事態を考え焦る<フロスト>です。

何時ものドタバタの末、事件を解決する<フロスト>警部ですが、自殺した容疑者の犯行を決定づける「トイレットペーパー」がいい小道具として使われているのは、秀逸で、ニヤリと笑ってしまいました。
#文庫本 #読書

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