ブログスレッド
- 今年の読書(11)『感染領域』くろきすがや(宝島社文庫)
九州でトマトの葉や茎が赤く変色して枯れる病気が発生、帝都大学の植物病理学者<安藤仁>の元へ元恋人であった農林水産省の植物防疫課長の<里中しほり>が原因調査の依頼があり、現地調査に出向きます。
<安藤>は、研究室と関係のある日本最大の種苗ッメーカーの「クワバ」に勤める友人の<倉内>を訪ねますが、<倉内>は研究室で変死で発見され、彼は熟さず鎖もしないトマトの研究を行っていて、その分析を<安藤>は任されてしまいます。
植物の遺伝子レベルの操作を主軸に、種苗業界における産業スパイや学会の裏事情などを横糸ととして、<安藤>の植物学者と素人探偵役が小気味よいタッチで進行していきます。
バイオハっカー<モモちゃん>など、脇役の登場人物も楽しめ、「このミステリーがすごい」大賞の有収賞受賞作として納得できる一冊でした。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ