今年の読書(16)『まひるまの星』吉永南央(文春文庫)
4月
19日
生まれ故郷の紅雲町にて、両親の家を改造して珈琲店「小蔵屋」を営んでいる76歳の<杉浦草>ですが、夏祭りに使う山車の保管場所を巡り、20年前の出来事が絡みひと騒動が起こります。
以前からの約束で、いずれ「小蔵屋」を年齢的にも閉鎖するときには山車の保管場所として「小蔵屋」のチュウシャスペースを使うことに同意していた<草>ですが、急に今の保管場所を移転せざる状況になり、<草>は代替えの敷地を考えますが、そこは、<草>の母<端>が、20年前になからがいした鰻屋の<小川清子>のむかえになります。
そこでは20年前に一人の男が失踪した事件があり、持ち前の好奇心で<草>は、亡き母の思いを抱きながら町内の昔の出来事を探り出すことになります。